ふるえつもれ幸せの花　普及版

温度差？

表題作シリーズの他に「恋の雫」に収録されていた「シェイク」のカップルのお話が収録されています。
前作を読んでなくても多分分かるようなつくりにはなっていると思います（もちろん読んでいる方が細かい部分は分かりやすいと思いますが）。
「シェイク」のその後が気になっていたので、それが読めたのは嬉しいですね。

表題作シリーズの方は年が離れた幼馴染モノ。
地元を離れた大好きな幼馴染のお兄ちゃん（アキ兄）を追って、そのお兄ちゃんが勤める大学に合格して年下の子（唯里）が追っかけて行きます。
読んでいくと、この唯里がアキ兄をほんとに大好きで、全く健気で一途なのにキュンとします。
それに対してアキ兄はクールというか、淡泊な感じ。外見はそんなに勉強が好きなのかな？と思わせるのですが、このお話からするとそういうことなんでしょうねぇ。
アキ兄の心境が序盤はほとんど描かれてなかったので、どこまでが本気なのか掴みどころがなくて、唯里もそれを感じて不安を募らせます。
いつも真っ直ぐぶつかってくる唯里と比べ、１０歳以上も年上のアキ兄がヘタレに見えました（笑）。
じれったいお話が好きな方にはいいかもしれません。