俺の女神と同じ顔で見つめないで~!

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表題作優男はヴィーナス

大西奏,女優に顔も名前も似ている先輩社員,29歳
五十嵐,女優の大ファンのデキる社員,26歳

同時収録作品友達OVER

真鍋豪,ヘアメイクアーティスト
早乙女格,モデル

同時収録作品駆けろ!愛のトナカイ

橋本大地,画材店店長
夏海,人気漫画家

その他の収録作品

  • 「優男はヴィーナス」番外編
  • あとがき

あらすじ

仕事のデキるクールなルックスのリーマン・五十嵐の秘密。それは女優・大月楓の熱烈な「オッカケ」。ある日、それが先輩同僚の大西奏にバレちゃった!!――楓に名前も顔も激似の大西さんは超苦手なのに・・・。ところが、実は大西も大の楓ファンと判明!嬉しさのあまり一気に意気投合してしまい!?
表題作『優男はヴィーナス』前後編ほか、新井サチBLデビュー当時の読切作品も2本収録したCharaより7冊目のコミックス登場♪
(出版社より)

作品情報

作品名
優男はヴィーナス
著者
新井サチ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199604706
3

(8)

(0)

萌々

(0)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
24
評価数
8
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

新井さんの黒髪はイイ

短編集。表題作とあと2篇が収録されています。

「優男はヴィーナス」
クールで仕事のデキる五十嵐は、隠れアイドルオタク。そのタレント「大月楓」によく似た先輩社員大西奏との距離がどんどん近くなって……
女性アイドルのファンがオトコと恋⁈とは、BLにおいてかなり珍しい設定です。
しかも、結局最後までの描写は無く、どっちがドッチなのかうやむやなのですよ〜。こういうのも妄想の余地があって私は好きです。(多分五十嵐が受けだとは思う。)

「友達OVER」
女嫌いのモデル早乙女格(いたる)が、同い年のワイルド系ヘアメイクさん真鍋豪と出会って…。
クールに作っていた上辺じゃなくて素の自分を見てくれる豪に惹かれる。ここまでは王道系。
でも一回ヤって、自分は豪が好き。でも豪が友達までの意識でもいい、それでも嬉しいっていう設定は珍しくて良い。

「駆けろ!愛のトナカイ」
同棲して5年の、画材店店長大地x中堅漫画家夏海。
大地が店長になってから、夏海の作業の手伝いができなくなって、夏海は別にアトリエを借りアシも雇って。クリスマス時期のお互いの忙しさで会う時間も減り、大地はモヤモヤして遂に喧嘩…
受けに言い寄る当て馬から愛の深さで取り戻す王道系のハッピーエンド話なのですが、所々のギャグが新井さんらしい一作。

「優男はヴィーナス番外編」
大西のお部屋にお泊まりで緊張の五十嵐。ここでの五十嵐は攻めっぽい空気。この2人リバでイケ!

2

明るくてコミカルな作品集

徳間書店から出版された新井さんのコミックスはこれで7冊目なんだそうですが、収録されている作品は2004年~2011年に掲載されたものということで、結構年代の幅が広い。
多少の絵柄の違いはあるものの、違和感を感じるほどではありませんでした。

表題作の作品が2話と書き下ろし、その他にメイクアップアーティストxモデル、元同級生で雑貨店店長x漫画家のカップルのお話です。

3作品とも明るいコメディです。そのうち2作品はギャップ萌の作品でした。
そのギャップ感という点では表題作の方が私は萌えました。
いつもはクールな人がなにかにメロメロになっているのって、可愛いというか、脱力するというか・・・w
ただ、この表題作はちょっと物足りない終わり方をしている感じなのが少し残念です。

2

ギャップ萌

表題作、他2作で合計3作収録。
表題作はリーマンモノ、人当たりも良く好青年な出来る後輩クン五十嵐は実は隠れアイドルファンで部屋に帰ればポスターだらけで、そつなく昼食の誘いを断わっては昼休みにダッシュでコンサート申し込みに行っちゃう程のマニアっぷりなんですが、そこで会員証を落としてよりによってちょっと苦手な先輩大西にそれを拾われちゃいます。
大西はその好きアイドルに顔が似てて五十嵐にとってはそれも苦手な要因の一つなんですが。
しかし予想外に大西もそのアイドルのファンって事で強引に一緒にライブに行く羽目になるも、2人は多いに盛り上がりライブ後飲んだくれ、朝気付いた時には五十嵐は裸で大西のベッドで一緒に寝てました。
途中からの記憶が全く無い五十嵐ですが、そんな風にして苦手だった先輩とも仲良くなり良好な関係になると思いきや、会社で大西が女性社員に告白されるのを見てから彼を敬遠する様になります。
想いが通じて、五十嵐の部屋に行ってベッドに雪崩れ込むもそこかしこに張られたアイドルのポスターがおもろいです。
しかも抱き枕まで持ってるし!
ごく普通の真面目な会社員がコアなアイドルファンでそれが縁で先輩とっていうギャップ萌&リーマン萌な話でした。
挿入は無しですがこれはこれで良し!

「駆けろ!愛のトナカイ」
元同級生同士で、今は画材店店長攻で漫画家受。
アシストにちょっかいかけられている受が心配のあまりに、クリスマスセールのトナカイ姿のままマンションに駆け付ける攻がいと可愛い。
しかもそのままエッチにまで行っちゃうし!
サンタ姿エロは読んだ事ありますがトナカイコスプレエロを読んだのは多分初めて。
ラブラブ可愛いカップルな話でした。最後のオチも可愛い。

1

ヴィーナス

いつも、わりとガツンとくる作品が多い印象な新井さんなんですが、今回はいつになくヌルい作品だったかな~な印象。
あ、もちろんエロがという意味でなく(それも薄かったけどw

>>優男はヴィーナス
いつもは、クールな感じで、そんなにはしゃいだりってのも無い印象。そんな印象の五十嵐くん。
ところが、実は昔から、熱狂的なアイドルのおっかけなのでして
ものすごいファンなのでして、そのことになるとテンションが急上昇してしまう。
そんな五十嵐君が苦手にしてるのが、そのアイドルにそっくりの・・・!?
結局そのそっくりってのが他人の空似ってのがちょっと残念でした。
まぁ、男女の差もありますし、同一人物ってのはデキスギかな。
性格的にも、マ反対に見える二人の今後のゆくえやいかに・・ってやつですね。うん。
エロ的にはあれかな、合体はしてないんだろうか。
もうすこし続編とか有りそうな気もしますが、期待せずに待ちたいと思います

>>トモダチオーバー
はっ・・・激しいですwwはぁはぁ
熊みたいなメイクさん×女嫌いのモデル
派手な仕事しているわりに、私生活は地味で~なギャップとかすきです。
もっさりしたオッサンみたいな攻もわりと好き。
「入れて」のコマが一番好きですw
なんだかんだいっても男の子って感じがいいのよな

>>トナカイ
トナカイプレイ・・・萌(ノω`*)
どうせなら果ててから気づいて欲しかったww
鈴がつくたびにチリンチリンは滑稽で面白かったケド

3

で?どっちが受でどっちが攻めなの?

表題作だけだと、気持ち的にはかなり中立です。
このお話は続きがあるのか、それおともこれで終わりなのか?最後の一線ココ!という部分がなんだか物足りなくって、面白かっただけに残念な気分に。

デキル社員五十嵐は実はアイドルで女優の楓っちの大ファン。部屋は楓っちグッズ(とくにポスターは壁とい壁に貼られている)に埋め尽くされ、帰宅したらポスターにキス。抱き枕を抱きしめゴロゴロゴロと転がりまくって癒されるシーン、会社での何でもキリっとした表情で、仕事をそつなくこなす五十嵐とプライベートでのギャップの落差!
んもう、デレデレのメロメロで本当に好きなんだな!幸せそうなひと時を覗かして貰って済まん!って気分になってしまいます。
そして、そんな五十嵐がご執心のアイドル似の先輩社員の大西奏。
性格は明るく社交的で、五十嵐とは正反対のタイプです。作画も全体的に黒く落ち着いた雰囲気の五十嵐に明るく生き生きした表情の大西、と性格の違いを表現されていました。
そして大西の極めつけは楓っちに容姿と名前が似てるというところ。女性に似てると言われて複雑な気分だったのにいつの間にか自分もファンになってしまった。
そう五十嵐と大西は同好の士だったのです!
そこからふたりの距離は一気に縮まって、仲間である連帯感に意気投合・・・だけど、あれ?
女子社員と大西がなにやら告白めいた会話をしてるぞ?
なんだか苦しい。
ふと五十嵐は気が付く、自分は楓っちが好きなのか?それとも大西さんが好きなのか?
大西が楓っちに似てることは、気が付いてた、思っていた。たまにふたりが重なり焦ったりもした。でもこのモヤモヤする気持ちはどっちに対して?
そこから告白までのシーンの五十嵐の不器用さったらありません、しかし、いったん気持ちが通じ合ったあとの彼の行動の素早さもまた不器用で一直線なのかな?と思わせられる行動でした。

しかしながら面白かったけれど、なんだかふたりの関係が中途半端に感じてしまって気になりました。
攻め・受け、どっちがどっち??という疑問も。一応ベッドシーンがあるものの、触りっこだけみたいだしなぁ。その時押し倒してたのは大西だけど、描き下ろしでは五十嵐が積極的で抱き枕になってくれるんですよね?と押し倒してる。
このふたりは受けとか攻めとか関係なくほぼ対等な関係で・・・リバなのか?その辺がもやもやなんです。

最近の作品も良いけれど、新井さんの作品は初期作品の方が勢いもあって面白く好きです。
とくに『駆けろ!愛のトナカイ』が表題作よりも大好きで、この作品がかなりツボだったので『萌』にさせていただきました。
年季の入った恋人同士で同棲もしているので落ち着いた雰囲気もあります。お互いが生活サイクルも分かっていて、上手くやっているけれど、クリスマスの時期は忙しくてふたりの生活サイクルがズレてしまって。それでもお互いの事を思い合って仕事部屋に籠ったり、早く休みなよと言ったり。手伝えることがなくて悪いなと思ったりして仲良しさんです。
そんなふたりの間に、なにやら横恋慕するヤカラが・・・?
そのせいでふたりは言い合いをしてしまうけれど、そのおかげでより一層愛が深まったというオチです。波風もそこまで立たないのでハラハラドキドキ感は薄いけれど、何よりもふたりが凄く仲良しなのが良い。そこはかとなく漂う甘い雰囲気や表情、相手の事を思いすぎて暴走しちゃう所が面白かった。
そして何と言ってもイタすシーン。
お店でしていたトナカイコスまんま店を飛び出し、夏海の元へ駆けつけそのままエチになだれ込む。シリアスなシーンなのにトナカイの角や首元についてるベルが鳴ったりして、妙にほのぼのしました。

初期の作品で単行本未収録があれば是非とも短編集、もしくは他の話との抱き合わせで良いのでどうか形にしてほしいです。

1

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