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表題作恋する王子様

ハル・野良の黒猫
アンリ・血統書付きの家猫

同時収録作品恋ノ花咲ク VOL.1/VOL.2

石橋 大輔(高校生)
坂本 岬(高校生)

同時収録作品恋の病

長田 修司(芸大生・天才肌)
西野(芸大生・秀才タイプ)

同時収録作品恋する季節

収録作品の攻めキャラ一同・脇キャラ含む
収録作品の受けキャラ一同・脇キャラ含む

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

すこし昔、由緒あるお屋敷にワガママな猫の王子様が暮らしていました。
ある日、車でお出かけ中に王子様は運命の出会いをします。
轢かれそうになった猫を抱えて、まるで黒い風みたいに走り去った黒猫――。
一目で気に入り後を追った王子様は、言いました。「特別に僕の家来にしてやろう!」
世間知らずのぽっちゃり王子様の身分違いの恋と冒険♥ 描き下ろし後日談も収録★

(出版社より)

作品情報

作品名
恋する王子様
著者
上田規代 
作画
上田規代 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784799711644
3.9

(34)

(12)

萌々

(11)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
16
得点
134
評価数
34
平均
3.9 / 5
神率
35.3%

レビュー投稿数16

表題でがっちり猫好きハート鷲掴みされました♪

表題は、セレブな我儘に甘やかされた猫ちゃん王子様と(もちろん去勢済み)
素敵な片目黒猫野良にゃんことの身も細るような恋物語♪
これだけで、ニャンコ好きのハートをわしわしされた感じで可愛かったぁ~

恋ノ花咲ク、1,2は純情ヘタレ攻め様と意外と男前の受け様の不器用な恋。
高校生の攻め様は親友の事を考えると何故か胸にもやもやが、そして偶然見たゲイの
DVDを見た時に、ガッチリ自覚、受け様の事が恋愛の意味で好きだと・・・
そして思い立ったら速攻で、受け様に告白!
ここから恋する二人のあれこれが胸キュンで描かれてる優れもの。

恋の病 は、表題からは一変してシリアスな雰囲気の作品で、美大に通う学生の話。
プライドが粉々になる程自分の才能の無さを感じる程心が揺さぶられる絵に出会う。
しかし、それと同時にその絵を書く攻め様に嫉妬含みの毛嫌い反応。
しかし、酔った勢いで抱き合ってしまい、更に攻め様の絵に惹かれる。
恋せずにはいられない、そんなストーリー。

そしてラストは表題のショート、にゃんこたちの恋の季節、発情期!!
そしてそんなニャンコちゃんたちをデバガメする「恋の病」の攻め様、
がっちりニャンコちゃんたちの交尾を観察模写しているのです(笑)
さらに、「恋ノ花咲ク」の二人が、リバになるのか?なんてヘタレ攻め様を
からかいながら可愛がる受け様が描かれてる、3編のお話コラボショートで
最後まできっちり締めてくれるナイスな作品で、かなり良かったです。

4

幸せ感じるBL

上田さん、小説の挿絵では存じ上げていたのですが、漫画は初読みです。
帯に新境地と書かれているのでいつもとカラーが違うのでしょうか?
この本、すごくすごくすごくすごく!!気に入りました~♪
ラストの1本はちょっと切なしんみり、でもラスト幸せだけど、
表題とその次の『恋ノ花咲ク』がダントツにいいのです。
クスリと笑えて、ほのぼのして、あったかくて、やさしくて、
読んだあとに幸せのおこぼれを自分ももらったような気分になれて、嬉しくなっちゃうのです☆☆☆
もちろん!萌えツボもあります、キャラクターに♪

表題は猫の擬人化漫画。
お金持ちの家でわがまま放題の王子様として育った猫・アンリが、飼い主と車に乗っているときに轢かれそうになった猫を助けた黒猫が気になり、一人で追いかけていく。
お前を家来にしてやると、高飛車に出るアンリにその黒猫ハルは鼻にもかけず言ってしまうのだが、アンリが他の野良猫たちに意地悪されているところを助けてくれるし、他の猫たちにも慕われている、お腹のすいたアンリに魚をわけてくれたりもする。
そして・・・
猫が人間の姿で描かれているのですが、まんま猫なのです!
ぽっちゃり君で生意気なアンリもかわいいのですが、ハルの男前も中々にカッコイイ♪
彼等の交尾は、擬人化されているからといって他の漫画によくあるような人間の性交ではなくて、まさに交尾として描かれているのがとってもいいのです!
毛皮を来ているわけですから服だって脱がないしねw
野良猫だからと差別してハルを追い出す自分を大事にしてくれる人間のママより、色々教えてくれて一緒にいると楽しいハルを選ぶアンリ。
弱っちいアンリが、ハルが犬に襲われているのを見て「僕が守る!」とビビリながら立ち向かう姿もとってもかわいい☆
”かわいい”しか言い様がないんですけど、このアンリが一番魅力的です!
表現の仕方の素晴らしさ、是非読んで確かめて欲しい!
ちなみに、発情期にあぶれたオス同士で野良が・・なんてシーンが1カット出てきますが、家の猫も♂×♂がタマ無しでも擬似行為してますしwww結構ありありなんですよw
猫飼いさんと猫好きにはたまらない一本ですよ~♪

『恋ノ花咲ク』もめっちゃ萌え萌えしました!!
幼馴染で親友の大輔がある日突然、映画でそういうシーンがあったときに、岬を好きって気がついたと嬉しそうに告白してくる。
結局両思いで、二人は恋人になるのですが、その後の話がもう爆笑やらなんやらでローリングしましたとも!!
実はこの大輔が実にヘタレワンコでして、憎めない、とっても好感度の高い攻めキャラなんですv
キス以上の事がしたいと思ったときに、岬に止められて気まずくなり、それから岬を避ける。
その理由が・・・ああ~っ!なんてかわいい攻めなんだよっ。
岬はなんとなく経験ありそうな言動してるのに、一切気がつかない天然でもあるのですが、
受けでもいいと考えるあたりの、その思考とか、笑っちゃいけないけどおかしい(爆)
いちいちよく泣くし、バカワンコほどかわいいって(!?)そんな典型でありながら、実に自分のツボを突きまくって萌え死にさせそうにするカプ、、、いや攻めでした(笑)

『恋の病』は岬が身体の関係を持とうとしてダメだったというバイト先で知り合った美大生の物語。
ここで、受けになっていて一件ザマァ展開でもあるのですが(w)この人、実はすごいプライドの高いヘタレなんで、丁度いいかもです。

3

表紙からじゃわからない、攻×攻。

好きな作家なのに、絵のタッチが変わってて、表紙見ただけじゃ気づけなかった…以前の、ゆるふわ&爽やか系の水彩タッチはいずこへ…!?
線もなんか太くなってるし…より一層シンプルな絵柄に…
でも、中身読んでストーリーはかわらず面白かったので安心しました~!
個人的な好みかもだけど、今回の表紙は配色やデザインでちょっと損してる気がします。中身はもっと楽しいのに…!もったいないよ~~!(;ω;*)
もしも…、もしも表紙で敬遠しちゃった方がいたら、ぜひトライしてほしいです。

庶民派な感覚をもったキャラの日常的な恋愛を得意とする作家さんだと勝手に思っています。
だから、キャラに感情移入しやすいというか、キャラの考え方や行動に余計な疑問を抱かずに読めるというか…
そういうミスマッチがあるとストーリーに集中できないので、相性がいいのかとても読みやすい作家さんです。

今回は珍しくネコ耳ファンタジーなのですね☆
アニマル系が大好物の私には願ってもないことです!ごちです!(゚▽゚*)

■恋する王子様
表題作。
長身・隻眼の孤高の黒猫×蝶よ花よと育てられた毛足の長いおデブ猫。
箱入り猫が、みんなからアニキと慕われる影の支配者的なノラ猫に出会って恋する話。

BL界で暗黙のうちにタブーとされてるおデブキャラ。そんな風潮をガン無視した展開が繰り広げられる今作。
早い段階で痩せて再登場するのかとおもいきや、1gも減量することなくエッチまでゴー!
ちがう意味でいろいろドキドキしちゃいました…。笑
でも、上田さんが描かれるおデブちゃんはとってもかわいらしく、ヴィジュアル的な抵抗は感じずにふつうに楽しめたので一安心vv
むしろ、ぽっちゃりな猫ちゃんにバックから覆いかぶさって発情してる黒猫くんがとても美しく、かっこ良く見えてきてこれはこれでアリだなと…(=ω=*)
あと、おそらく3、40センチはある身長差が非常によいです…!
身をかがめてチューとか、すっぽり抱え込んで寝てるシーンとか……たまらん!

■恋ノ花咲ク
幼馴染の高校生同士のほのぼの純愛ストーリーです。
優しさと単純さが取り柄で最近受けが好きだと気づいたホモ初心者と、しっかり者で真っ直ぐな真性のゲイの高校生カップル。
告って付き合ってエッチに戸惑ってギクシャクしながらも誤解を解いて身も心もひとつになり、そのうち受けの過去の男が現れてひと揉めするも、攻めの寛容さによって絆を深める…みたいな流れが2話分で描かれている。
その間に、過去の思い出や好きになったエピソードなどが細かく丁寧に描かれているので、ストーリーの流れはありがちだが、キャラの不安や喜びなどを共感しながら読み込める作品。

好きだと自覚した翌日に同性相手に告白するという「ちょっと待て」とツッコミを入れたくなるような攻めキャラの言動に対しても、一般常識をしっかり持ち合わせた受けキャラが読者に代わってちゃんとツッコミを入れてくれるので、そこも良いです。
読者が感じる違和感を作中のキャラが話の中でスムーズに指摘して補正してくれるので非常に読みやすいし、そういう一般的な感覚のあるキャラだと好感もてます。

■恋の病
『恋ノ花咲ク』に出てくるちょーいけ好かない受けの過去の男が主人公の話。
お前ならホモもいけるかもと手を出したくせに裸見てやっぱり逃げるという最悪なことをしでかした男が、まさか主役として再登場するとは思っていなかったので驚きました。
だがしかし!
これがめちゃめちゃいい話だった…!!この1冊の中で一番好きな話でした!
そして、攻×攻に限りなく近いことをしてくれた作品でもあります!!
攻攻というマニアック嗜好の人間にとっては思わぬサプライズでございました…!!ヾ(*≧∀≦*)ノ

天才ゆえに異端児扱いされてる無愛想な美大生(ホモ)と、何でも人並み以上にできるゆえにプライドが高い美大生(ノンケ)の話。※受けの方が件のいけ好かない男です。

自分よりも評価されているゲイの天才男を妬む受けが、ライバル意識でバイト先の後輩に手を出し(未遂)自慢したものの、男もいけるのかと相手の射程圏内に入ってしまい、まんまと食われる話。
これを読むと、『恋ノ花咲ク』で中途半端に手を出してきた嫌な男にも、いろいろと事情があったんだな…!と理解できます。
そして、なんなら、圧倒的な才能を持つ男を前に、嫉妬や羨望や劣等感でグルグルなってるこの男の方が苦労人だったんだな…と同情します。

おそらく攻キャラだったであろう男が、本職の攻に後ろからガンガン掘られて嫌がりながらイかされてる姿は激モエでした…!!!(*´Д`)ハワワワァァ…
やばい!たまらん!!攻攻のよさをわかっていらっしゃる…!!!と大興奮です。
厳密には実際に攻めた実績がないので攻攻とはいえないんだけど、でも、気質的には申し分ない攻めキャラっぷりだったので、十分楽しませていただきました。(=ω=*)アリガタヤ~

■恋する季節
収録された前作品のカップルがひとつの次元にリレー形式に出てくるおまけマンガ。
それぞれのカップルのイチャイチャシーンが上手にリンクされてます。

違う物語では文句なく悪人だけど、視点を変えてみると悪人と思える行動にも意味があった、という作品内だけでなく、作品同士の構成がお見事。
おまけの『恋する季節』をみるにつけても、やはりキャラクターの扱い方がずば抜けて上手い作家さんだなあ…!!とつくづく感心します。

《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★★★ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★★ :構成

3

ほっこり

良くも悪くも表紙にインパクトのある本。ずっと気になってはいたけど、買うのを躊躇させたギャグ漫画のような表紙(笑)

買ってよかった!
なんって可愛らしい1冊なんだ!

表題の『恋する王子様』は猫の擬人化のお話。これ、アンソロジーのロイヤル特集に掲載されたってことに思わず吹いてしまったw
さぞや異色だったことでしょう。

あるお屋敷で甘やかされて育った坊ちゃん猫アンリ。デブ猫です。擬人化した姿もぽっちゃりでかわゆい。

そんなアンリが出会ったのが、片目に傷があるのらの黒猫ハル。迷子になったアンリを家まで送ることになり、まぁいろいろありーの(笑)、お互い発情して合体。やけにあっさりしてるなぁと思ったけど、そうでした交尾でした。前技とかないよねそりゃw

最後、恋わずらいで激やせします(爆)でもぽっちゃりの方が可愛かった!


ほかの2作は普通の人間同士です。

『恋ノ花咲ク』
これがまた、たまらなく可愛らしいお話でさ。悶えまくり。幼なじみっていいよね。

いつも一緒にいるからお互いのこと誰よりも理解してて、でも逆にいつも一緒にいるからこそ、成長という変化に鈍感で、ある時ふと気付くんですよねぇ!

自分よりチビだったくせに、いつの間にか身長を抜かれ、後ろ姿で自分よりも大きくなった背中にドキッとする!いいねぇいいねぇ!

見た目かわいいのに中身は男らしい岬と、へたれですぐ泣くけど誰よりも優しい大輔。この2人が愛しいです。


『恋の病』
岬の初めて付き合った男、西野が主人公。

前作ではめちゃくちゃ嫌な奴として登場しましたが、プライドをズタズタにされた相手にやられちゃいます!

嫌がりながら無理やりイカされるシーンがすごくよかった。リバではないけど、攻が受にってのはいいです。萌えますね。

ページ数が少ないから、後半グダグダなのがもったいない。母親のくだりはいらなかったかな。


書き下ろしで、3作品のキャラが繋がってるというのは嬉しいサービス。


かわいいお話が好きな人、ほのぼのカップルが好きな人、幸せな気持ちになりたい人、オススメします!たくさんの方に読んでもらいたい素敵な1冊でした。

2

デブ猫専門の私が通りますよ^^*

表題作、「恋する王子様」の受けのデブ猫ちゃんが可愛い~。
私、人間のおデブちゃんは別に好きでも嫌いでもないのですが、猫に関してはデブ専です。
というわけで、こちらのデブ猫ちゃんの猫姿に萌え萌え。多分もうちょっと太ってても全然いけた!
擬人化のほうも可愛いかった~♪萌えって程ではなかったですが。

野良猫のハルさんがカッコイイ~!優しくて強いなんて惚れてまうやろ!

それにしても発情しちゃう二人に萌える~!!
まさににゃんにゃんいたしてしまったワケですが。
人間だと無理のある展開が動物というだけで全て許せる。
元々ファンタジーの上に作ったお話だから即物的な点も変に思わない。
むしろ「けしからん、もっとやれ!」と思ってしまう。
元々ファンタジー好きな上に、動物の擬人化も大好きなので楽しめた一冊でした。

他の同時収録作品もそれぞれに綺麗にまとまっていたし、
ストーリーも練ってあったので、サクッと読めますが一挙両得な感じでお勧めです。

3

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