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表題作恋をした空の間近

担任の数学教師 矢羽々歩
男子高の寮生 弓野大知・高校2年~

その他の収録作品

  • 先生と生徒の日常
  • 恋人同士の日常

あらすじ

友達を作らない美貌の生徒・弓野が気になる担任教師・矢羽々。
寮に訪ねていくうち、クールに見える彼の繊細な悩みに触れ「特別な気持ち」がどんどん止められなくなっていき―!?
「今は言えない、けど誰かのものにもさせない! 」
恋と性欲を倫理で押し殺すモテ先生×一途ツンデレ生徒の、体が先走る寸止めラブ、待ちに待った卒業後の特濃H描きおろし付き!

作品情報

作品名
恋をした空の間近
著者
六城ポコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784799713662
3.3

(13)

(1)

萌々

(6)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
42
評価数
13
平均
3.3 / 5
神率
7.7%

レビュー投稿数2

立場を認識する関係

先生×生徒モノの、非常に誠実で真摯な作品でした。
ツンデレの生徒が多少ネガティブな面を持っていますが、年上の先生がニュートラルな人で、両者基本真面目。
なので…ではないですが、エッチは本編中にはなく、描き下ろし番外です。

クラスで唯一の寮生である弓野が欠席したので、寮を訪れる担任の矢羽々。
彼の様子がおかしかったので問いただすと、恋の悩みでした。
担任を初めて持った矢羽々は張り切っており、俺が相談に乗ってやるよと持ちかけ、告白を教えてやるよとおせっかいを。
そんな矢羽々を弓野は好きになり、矢羽々も弓野を特別に思い始めます。
二人が二人きりになれる場所で交わしたキスの場面を生徒の宇津木に写メされてしまい、二人は先生と生徒である立場を認識し、浮かれていたことを反省するのでした。
そして年があけ翌年の弓野の進路の決定の時期が来て、突然矢羽々は弓野に別れを切り出されるのです。

弓野には自分がゲイであることのこだわりとコンプレックスがあります。
彼のいる学校は男子高、寮に入ったのも中学時代の出来事が元で両親と気まずくなり、クラスでも噂が飛んで肩身の狭い思いをしたが故のこだわりです。
友達を作らないと言っていましたが、それなりにクラスメイトとは仲好くやってる風だったのですが・・・?
ずっと告白できなくて落ち込んでいるところに来たのが担任だったのですが、彼は弓野の性癖を否定するでもなく、真正面からポジティブな捉え方をしてくれたのが一番大きい轢かれる要因だったと思います。
お弁当を手作りして一緒に食べるシーンが結構出てきますが、かなり凝っていて女子力高い♪とか思っちゃったw
そして先生に注目されたくて勉強を頑張って満点をとる努力とか、健気なの!
それも先生を落とす作戦?
クールをよそってツンツンしてみたり、時折子供のように拗ねてみたり、かわいい生徒ではあります。

よくある先生生徒モノにある肉欲に走るものではなくて、彼等が自分達の立場をわきまえて今までが浮かれ過ぎていたんだと理解して節度を保つ部分も何気に好ましい部分。
そこに卒業したら先生と生徒の関係が変化して、その先はわからないから自制する、という二人の関係における先々の予防線ではないのもいいかもしれない。
むしろ、弓野がゲイであるが故の過去を経験しているだけに、そうした不安を持ってしまうのは妥当だったと思われます。
だけど一人で先走りすぎましたねv
結果オーライで、先生が男の度量と覚悟を見せることになったので、より確固たる恋人が出来あがる姿を見られる事になったのだと思います。
ホント、この先生は前向きでさわやかでした。

作中に、主人公達のキスシーンを写メした宇津木、そして苦言を呈する矢羽々の同僚である的場が登場し、実は宇津木が的場を好きという設定になっているのですが、
彼等の話しは、また別の場所で描かれるのでしょうか?
どうやらこちらは先生受けっぽそうw

先生と生徒の関係は、恋人になるまでは楽しいけど成ってからの方がシリアスな展開になっていきます。
その側面を茶化さないで二人に向き合わせて、弓野も学生から成長していくのだという面も同時に描いたのが、誠実で真摯な印象にも繋がったのでしょう。

3

ちょっと読みづらかったです・・・

学園もので、帯には「イケメン教師とツンデレ生徒」とあります。
絵に書いたようなツンデレなのはかわいかったですが、う~ん、私にはちょっと読みづらかったです。

教師と生徒という組み合わせは好きで、設定やおおまかな展開そのものに悪いところはないと思うのですが、けっこうとっ散らかった感じがして頭に入りづらかったというか、細かい部分で「??」と思う箇所がちらほらありました。
弓野はツンデレだけど恋愛体質で押せ押せなキャラ。矢羽々は熱血教師という感じですね。

クラスに馴染まず友達もいない弓野を心配する矢羽々は、弓野が友達をつくらないのはゲイだから、しかも好きな人がいるけど告白できなくて困っているのだと聞かされます。
しかし、そのあとは矢羽々を好きになった弓野が猛アタックしてくるという展開。好きな人がいると言っていたけど・・・急に矢羽々にターゲットを変更したのが本当に唐突で驚き思わずページを飛ばしたのか(すでに告白して振られたのか)と思いました^^;

この弓野のツンデレ(冷たい)のに押せ押せという性格がなじみなくて、理解しにくかったのかもしれません。
それと、友達を作らないという設定だったのに、けっこう休憩時間とか周りに人が集まってきてるような・・・??細かくてすいません。
そして次第にほだされていく矢羽々。もちろん生徒と先生なので問題はいっぱいです。
でも、やっぱりなんだか読みにくい…。
エピソードがいっぱいちらばっていてで一本筋の通った話じゃないからでしょうか。

途中で二人のキスをこっそり写メに撮る生徒が出てくるのですが、このこがこんなことをしたのはなんでかな?とか、おそらくこのこが好きであろう保健の先生との仲とか、説明が不十分な気もします。

最後は弓野が何か悩んでいる風で、先生の実家に誘われても「行かない」と言ったり、「卒業したら別れる」と言ったり・・・やはりこのこの気持ちがわかりにくかった。
もちろん本気で言ってないのはわかりますが、あまりに唐突に別れると言ったので驚きました。そもそもこれは弓野と矢羽々、どっち視点で描きたいお話だったのかな?
「いい加減自分と同じ人(ゲイ)と付き合いたい」という弓野。
内心では先生のためを思って身を引こうとしてる・・・健気…というよりも、う~ん、君が最初に押せ押せできたから付き合うことになったのに・・?卒業になったら先生の為に身を引くの?という困惑のほうが大きかったです。

その結末も、なぜかあっさり問題解決したような終わり方になっていて、どうにもさらさら~と流れてしまった感じがしました。 
おそらく吹きだしとかが小さく、画面とかがごちゃっと見えるのも自分は苦手なのだと思います…。絵はすごくきれいでした。

0

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