初めてふれる、親友のカラダ。 くされ縁、16年目の結末。

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表題作バイ・マイ・サイド

左京千代(26),イタリアン料理人
右山 圭(26),花屋勤務

その他の収録作品

  • BY MY SIDE
  • キャラクタープロット(カバー下)

あらすじ

罪作りなノンケ親友×健気な隠れゲイ

料理人の左京と花屋勤めの右山は、高校からのくされ縁で、
今では同じアパートの隣人同士。
クールだが面倒見の良い右山に、左京は何かと世話を焼いてもらう日々だったが、
ある昼下がり、右山が自分の名を呼びながら自慰をしているところを目撃してしまい……。
「…俺たち、ダチだよな…?」
友情と恋のはざまで揺れ動く、不器用なふたりの16年が、
全編改稿・大量描き下ろしで待望のコミックス化!

※発売日延期 5/24→9/20

作品情報

作品名
バイ・マイ・サイド
著者
ナツメカズキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864423625
4.2

(335)

(167)

萌々

(102)

(46)

中立

(9)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
35
得点
1390
評価数
335
平均
4.2 / 5
神率
49.9%

レビュー投稿数35

オムレツ美味しそう

長く一緒にいる親友同士、その片方がずっと相手に片想い…なお話。
ナツメ先生の闇のある作品もすごく良いですが、王道っぽく進むお話にもしっかり見どころがあって好きです。

これまで親友としてずっと側にいて、お互いに分からないことはないくらいの仲だったのに。
ひとつのキッカケでどんどん状況も関係も変わっていく左京と右山。
こんな急にポンポン色んなことが起こるなんてあり得る…?なんて思ったりもしたけれど。
あえて「ザ・BL」な出来事が続く中で見えてくるそれぞれの気持ちにキュンとできて、それほど大きな波はないけれども惹きつけられる部分はたくさんありました。

ずっと側に居るために気持ちを押し殺し続けていた右山ですが、気持ちがバレてしまったあともあえて友達のままでいることを選ぶ辺りは本当に切なかったけれど。
でも拗れることはないであろうことはなんとなく読めるので、ハラハラすることなく見守れるような安心感があるのも王道展開のいいところだなと感じました。

NYに渡った右山を追いかけて自分の店を出した左京の愛にほっこりし、長年名字呼びだったのに16年越しで名前呼びに昇格した描き下ろしにギュンギュンして(笑)
最後の最後まで楽しめる作品でした。

0

感情移入してしまうほど切ない10年間の片思い。


自分は本作品のタイトルに惹かれ購入しました。

「バイ・マイ・サイド」

意味・「そばにいて」

本作品で大きな印象を受けた圭の10年間の片思いを
お互いが知り合う高校生の時の回想シーンを踏まえながら細かい感情の変化を読者が理解・共感しやすいかたちで描かれているところが推しポイントです。

初めは、ただ単純に10年間って凄いな。くらいでした。しかし、高校生から今と続くトラウマからきている恐怖やそれでも消えない好きという気持ち、大人になったからわかった将来への不安、圭の感じている全てのことに感情移入してしまい思わず涙を流してしまいました。

しかし、物語が進んでいくにつれて追いかけている方が逆転してしまい今度は千夜の中々伝わらない気持ちにも色々思うところがあり泣けてしまいました。

本当にこの作品は圭と千夜の感情の変化がとても細かく丁寧に描かれているためそれぞれに共感してしまい感情が忙しいです。個人的には自分が読んできた作品の中では1番感情が理解できすぎて逆に苦しい作品でした。

ぜひ読んでみてください。読むと必ずタイトルの意味を深く理解できると思います。

素晴らしい作品でした。

1

ありがちなストーリーだからこそ

展開も当て馬もベッタベタの王道なんだけど、それが逆に新鮮に感じてしまう不思議な作品でした。悪い笑みを浮かべて攻めを煽る、当て馬らしい当て馬になぜか興奮しちゃって笑。大筋はありふれたものでもキャラの表情や仕草・作品の雰囲気がすごく良くて、絵の力で魅力的になってました。受けの女々しさも帳消しにしてくれるスタイリッシュな作風が素晴らしい…。あとは終わり方がめちゃくちゃ好きです!
ノンケとゲイで10年来のくされ縁、一方の片思いがバレてから関係が動き出す、切なくて甘酸っぱいお話。出会いのシーンから花屋にオムレツに、いろんなところに桜が散りばめられてます。最後までそこを活かしてる芸の細かさみたいなのが好き。しかもそれがさりげないのがたまらんのです。
ラストが迷うことなく遠恋エンドなのも良い!やっぱり仕事あっての恋愛ですから!笑。
本編六年後の二人も最高でした。あんなバーンとした始まりなのに、指輪を渡すシーンは描かれないっていう…でもちゃんと二人の指に光ってる!こういうの最高に萌える!
ストーリーはありがちなものでしたが、だからこそ作家さんの好きなとこがハッキリ見えた気がします。ナツメさん好きだわ~とじんわり浸れる作品でした。

0

はじまりもおわりも大好き

「家に行ったら親友がオナってた」

なんて関係性がわかりやすい一文!衝撃です。脱帽です。しっかりもののツンデレこじらせ系受ウヤマくん、最高。

カマかけてくるサキョウと、酔った勢いで?フェラに持ち込むウヤマ。でも翌朝には元通り、なわけがないDARO!!!!

そこから、ウヤマの真意を知りたいサキョウと、なんとか親友のポジションを守ろうとするウヤマがすれ違う。せつない。

いろいろあって、ラストはかなりハッピーなエンドです。話の流れ的に家族のこととか出てきそうだけど、1巻完結のためかそこは割愛されてます。あといっきに6年進みます(はやい…)。個人的にはもっと引っ張ってNYモダモダ編も見たかった!

ウヤマくんは、サキョウくんに惹かれて気づいた系ではなく、その前からゲイを自覚してます。だから、セットにされて揶揄われることに焦って、彼女をつくって取り繕う。自分よりも相手を思ってだろうなあ。こういうのBL特有で切ない。

あとがきのキャラプロフィール、ウヤマくんの「クールぶっているがドMでエッチ」てなってて、ここでもう一回「ウヤマ最高かよっ」と思いました。

0

【BY MY SIDE】でめっちゃ幸せな気分になりました。

ずっと隠してきた想いを知られた右山が左京から恋人にだってなれると伝えられても 「お前に嫌われたら」と逃げるところが、想いの強さや もの悲しさ・じれったさを とても感じさせ、印象に残りました。

左京が手袋のことを知ったシーンで 手袋を貰った右山の画が描かれているところ等、引き込まれる描写がとても多かったと思います。

終盤で、まさかこのまま離れるのか?と不安になったりしましたが、ちゃんと想いが合致して、合致したところで本編が終了したので、【BY MY SIDE】のラストの名前呼びの感動がひとしおでした。
本当に引き込まれます。


一通り読み直して、二人の関係性を把握してから気付いたのですが、1ページ目のカラーと3ページ目のモノクロとが、(3ページ目の右山の顔とも相まって、)1ページ目で左京が見た状況のイレギュラーさ・左京の受けた衝撃の強さ等を表現しているのでは…!!と思いました。
ストーリーも表現手法もとても洒落ていて感激しました。

0

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