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表題作抱擁実験

生物部の院生?・狩野令
病弱な大学1年生・高橋未弥

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学生の高橋未弥は人との関わりを避けて生きてきた。
ある日、未弥は狩野 令と名乗る男にパーティーに誘われる。
令は大学の地下坑道で怪しげなパーティーをしていると
噂されている男だった。
そんな折、未弥は警察官である父に頼まれ、
地下坑道の噂を調べることになる。
だが秘密を探るうち、未弥は令にHなことをされてしまい…。

作品情報

作品名
抱擁実験
著者
小笠原宇紀 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813030331
3.7

(28)

(9)

萌々

(9)

(5)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
101
評価数
28
平均
3.7 / 5
神率
32.1%

レビュー投稿数11

サスペンス!

 『奴隷王』や『ナイトメア』とはまた違う、小笠原さんの世界観。淡々とした運びと美麗な絵柄、そして今回はサスペンスのような緊張感と静けさがありました。色で言うなら青と白の間のような、この雰囲気は他ではないような気がします。
 お話自体は良くあるというか、普通なんですが、小笠原さんのBLは、キャラクターの魅力や萌というより、世界観なので、良いのではないかなと思います。
 ラブラブシーンも、異世界設定の時より穏やかで回数も少なめ。コミカルさやギャグは影を潜めて、ミステリアスな空気感です。何か起こるのではないかと思って、終始ドキドキさせられます。
 かといって暗くは無いですし、基本的に幼馴染み・一途・ハッピーなので、明るい話です。
 いつもとはひと味違うBLをお探しの方にオススメしたい一冊です(かなり好みが分かれるとは思いますが)

3

テーマはせつないけど重くない

話の中に「死」という単語がチラホラ絡んでくるので、テーマに選ぶには重々しいものなのでしょうが、独特の作風からかそんなに重苦しくない雰囲気です。

主人公の未弥が割と単純で可愛い性格をしているからか、素直にこの子可愛いと思えて楽しめました。
お相手である令の登場の仕方がちょっとミステリアスなのでどういう方向に行くのか、ジャンルは何なのか最初分かり辛い部分もありましたが、難病の新薬開発という難しい題材にチャレンジしているのに難解ということもなく、むしろ恋愛以外のテーマがあり一作によくまとめたなぁという感じです。

この未弥と令という2人が大好きです。友人でもない赤の他人でもない関係。令に振り回されて、大学生にしては世間知らずで病気で辛くても他人に当たったりしない一生懸命生きてる未弥と、最初はミステリアスでクールなのに意外と感情的な令。
令がホテルで「君が欲しいから必要な資金としてホテル代もレストラン代も出す」とハッキリ言うところが好きです。

暗い予感がずっと付きまとっているのに、作者独特の淡々とした雰囲気でお話は進んでいきます。こんなテーマでちゃんと終わるのか、ラストの展開が急でハラハラしましたが、うまくまとめている点をとても評価したいです。

死んだら嫌だから好きって言わない、と未弥が頑なになるシーンと、けど結局こっそり言ってしまうシーンがとても愛しくて、この本を読んでよかったと思いました。

2

思い思われ

小笠原さんの作品は、独特でわりとハードなイメージがあったのですが
今回はどちらかといえば甘目の作品でした。
嫌いじゃない、嫌いじゃないよ(≧◇≦)ノシ

特殊な病気を持っている受。
定期的に病院に通い、点滴等々行っている。
将来の夢は警察官。大学1年生だが勉学にいそしんでいる。
そんなさなか目を引いたのは独特の雰囲気のある男。
不思議と惹かれる相手であり、その正体とは・・・・

1冊まるまるかけて描かれるストーリーに
ぐっと惹きこまれました。
どうして自分の名前を知っていて、病気のことや父親のこと、
どうしてこんなに・・・・その答えが少しずつ明かされていき
惹かれていた理由、醸し出す匂い。
すべてがつながったときようやく~な流れがすごく好きでした。
どんな事をしてもこの子の笑顔を守りたい。
その一心で頑張ってきたのだと思うと攻の印象もぐっと良くなりますね。
ウーパールーパーと受の笑顔が重なったとき
これがまた可愛かった。

おもったよりすんなりエチに関しては受け入れてしまうなー
と思わなくもないのですが、逆にそれがまたいいのかもなーと
思ってみたり。
気になる点もなくはないのですが
良い作品だと思います。

4

大切な人のために捧ぐ時間。

大学一年生の未弥は病弱な体だった。
しかし警察官の父を尊敬し将来は父と同じ道に進もうとしている。
未弥の通う大学にはおかしな噂がある。その噂の真相を確かめるべく、
部屋の中に入って行く。そこは生物部の部室だった。
そこで出会った狩野令という人物は何やら未弥を知っているようで…?


麻薬パーティーをしているという噂の真相も未弥の薬のためであったり、
未承認の新薬やら…令は未弥のためにかなり無茶している。
ただ未弥のために人生を捧げているように見える令はとても幸せそうです。
未弥も令の想いに答えようと必死で可愛いです。

大切な人を救うため、というテーマの作品を読んだのは初めてで
新鮮でした。
最後の未弥の元気な姿を見て泣いたり…
同時に新薬、難病という言葉にも遠回りながらも考えさせられました。

1

意外とシリアス

あらすじだけ読むと、なんだかチャライお話みたいですが、ところがどっこい、幼い頃の一目惚れの恋を叶えるために新薬開発しちゃうという、意外とシリアスなお話でした。
いちゃいちゃラブエロなだけのお話じゃなくて、シリアスなストーリーが一本芯に入っているため、その分所々駆け足な所があったり、ラブ自体があっさりめな感じもありますが、コミックにもちゃんと内容が欲しい派にはこれはこれでいい。
ただ、主人公の未弥が普通の日本人大学生なので顔が地味(それなりにちゃんとかわいくはあるのですが)。
私としてはせっかくの小笠原作品なので、白睫毛バサバサの美麗キャラをもっと拝みたかったかな。

1

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