輪廻の花 ~300年の片恋~

rinnen no hana

輪廻の花 ~300年の片恋~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神57
  • 萌×215
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

68

レビュー数
16
得点
373
評価数
86件
平均
4.4 / 5
神率
66.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥570(税抜)  ¥616(税込)
ISBN
9784199008023

あらすじ

劣悪な環境から世界を護る巨大な壁――『境界』。
そしてその壁を維持するのが、生まれつき「星」という特殊能力を持つ『星持ち』たちだ。
星を持たない平凡な少年・カインは、星を持った双子の弟と一緒に『星持ち』を育成する学院にやってきて、下働きとして働き始める。
そこで出会ったのは、最強の星の力を持つ青年貴族・レイランド。
二人は運命のように、なぜか強く惹かれていくが!?

表題作輪廻の花 ~300年の片恋~

レイランド・レーエンスブルク、六星持ち、18歳
カイン・セルキス、下働き、15歳

その他の収録作品

  • 片恋の銀魂歌

評価・レビューする

レビュー投稿数16

すごく良かった

先日ちるちるさんのBLニュース「輪廻転生BL」で紹介されていて、面白そうだなと思って購入。ネタバレを含んでいますので苦手な方はご注意を。




初っ端からのカイエンの絶望と孤独に思わず号泣。
ストーリーの序盤で泣かされるってなかなか経験がない。

そして時は過ぎ300年後。

カインの健気さにもウルウル。カインにばかり訪れる試練にも胸を締め付けられました。
そして、カイエンの生まれ変わりはその子じゃないよ。早く気づいてあげて!とハラハラ。

一方のレイランドもナイスガイでした。
昔も今も、他者に対する思いやりは本物で、家柄良し・イケメン、そして六星持ちと非の打ち所がないスパダリさん。

カインとカイエンのビジュアルが似ていない、というのもよかった。
輪廻転生ものって、姿かたちは変わらないというのが定番なような気がしますが、「入れ物」が違っても魂の部分で惹きつけられる二人、っていうのがね、とってもツボでした。

が、若干気になった点も。
そもそも、昔のレイランドがカイエンに対して抱いていた感情は「恋愛感情」ではなく「贖罪の気持ち」ではなかったのか続き
そしてあれだけレイランドから愛をささやかれていたスウィンの立場は?
などなど。

序盤のカイエンの話が素晴らしかったため、後半のレイランドとカイン、そしてスウィンといった登場人物の気持ちの変遷が駆け足気味だったのが残念と言えば残念でした。レイランドがカイン(カイエンか?)に恋心を抱くようになった、その過程がもう少し描き込まれていたらなお良かったな、と。

それでもスパダリ×薄幸・健気受けがとてもツボな私にはドンピシャな作品でした。
そして「花」が効果的に使われているのもよかった。タイトルとも絶妙にリンクしていてセンスがいいなと感心。

あと、願わくばレイランドの親友でこちらもまたかなりのスパダリさんのベルのスピンオフが出るといいな。彼もかなりナイスガイでした。

2

泣くよね、これは。

泣くよね、絶対泣く。と買ったはいいが泣きたくない気分だったわたしはしばらく目の届く所にこの本を置いていたのですが。
ようやく泣きたい!という気分になり手に取りました。
はい、もう最初の短編で涙腺はバカになりました。
違う、違うんだよ!責めないであげて!うぅ…カイエーーン!とそらもう周囲に誰もいないことをいいことに声をあげて。
息絶える瞬間なんて歯を食い縛りながら読みました。
まさかのバッドエンド始り。
なんとしても救いを!と祈るような気持ちで読み進めていきましたが。

辛い…なんて辛いんだ。
自分の境遇を厭わずに受け入れ、弟を思いやり…なんていい子なんだ!とジワリ。
また生まれかわりが誰なのかを知るだけに、そっちじゃないよカインなんだよー!と叫ばずにはいられない。

レイランドの言動に一喜一憂するカイン。
いつ気づくの、いつ報われるのとハラハラしながら涙を浮かべ、何度レイランドの胸ぐらをつかみ揺さぶってやろうかと思ったか。

絶対絶命のピンチ、カインが残る結果にまさかそんな!と胸が張り裂けそうになってしまいました。

辛い場面ばかりだったので、最後レイ続きランドがとった行動に次は感極まって号泣。
遅いよレイランドのバカ!と思いながらも、カイン良かったね!の方が強かった。

ジワリと込み上げるような、胸を痛めるエピソードが満載。
だからこそ、報われたときの感無量さが半端ない。

泣きたい!と思ったとき、期待を裏切らず号泣できたお話でした。

2

攻め様の300年粘り勝ち一本

こちらも今頃評価してお恥ずかしい・・・
でもあまりに好きすぎて、どうしても神評価いれたくて、レビューします。
カイエン(未来の受ちゃん)が絶望で息絶えるところは、ほんとに悲しすぎて涙も出ない、声もでない。
雑誌掲載時はここで終わってたらしく、そりゃあんまりだろ、先生 詐欺だ!もだえ殺す気か~! と思いました。単行本になってから出会ってよかった・・・・。
で、続きの書き下ろし部分で、攻めさんから花をもらうシーン。
たまんない・・・・こちらは別の意味で声もでない。はらはらしすぎて息止めてしまった後に安堵しすぎて。
うれしくてうれしくて、エッチシーンとかそんなの全部パス!
二人の結びつきだけで、本当に幸せに思える1冊でした。
輪廻転生もの好き、ファンタジー好きなあなたには間違いなしの1冊!
やや心残りなのは、攻めてきた方々は一体どっから来たのか何だったのか といったあたりが、ファンタジー好きな人間としては気になる次第。
これであらびっくりてな展開がついてたら、完璧、永遠の神小説なんですけど、そこはやっぱり紙数の都合とかね。。。。
やむをえまい、そこはBLってことで許して続きもらおう。
そうそう特筆するべきはやはりみずかね先生かと。
六青先生の全小説も追いかけてますが、みずかね先生の挿絵されているものもほとんど追いかけてます。
この小説の表紙は個人的に1,2を争います。
みずかね先生の絵と六青先生の小説は私には絶対買いです(笑)

3

最初から落涙、後半の急ぎ足が残念。

輪廻転生物か……位の前情報で、うっかり電車で読み始め
早々に涙がウルウルになって、かなり困った。

この作品、最初にそのウルウルの前世編にあたる短編、
その後タイトル作の300年後の続編という作りになっている。
この前世編が、いわゆる死ネタのバッドエンド。
心を出せない不器用なカイエンが、
密かに慕うにレイランドに誤解されたまま亡くなって
その残した手紙とそれを読む場面の切なさにやられた。

世界観は代償シリーズに似た、
異界からの侵入者に脅かされた世界を守る、
特別な能力のある「星持ち」達のいる世界。
ただし、代償シリーズに比べると作り込み方が浅く
全体に雰囲気だけで「もっと詳しく!」という部分も多い。

辺境の地で虐待され双子の弟を庇いながら育ったカインは、
双子のスウィンが星持ちとして見いだされたのをきっかけに
都に上がり、星持ちの学院の下働きとなる。
そこでイジメにあったりしながら、スウィンが親しくする
監督生の上級生レイランドと知り合い、惹かれていく……

            ☆  ☆

ファンタジー、輪廻転生、双子、身分差続き、寮制の学校、天馬……と
美味しい要素がてんこ盛りで、最初から涙させられて
非常に面白く読んだのだが、後半の強引にまとめた感が残念。

不憫で健気な受けは六青さんの十八番だが、
この作品もまた、読者にはカインが何者か分かるのに
(そして天馬にも分かっているのに!笑)
運命の相手は全然気がつかず、可哀想な目にあっていく。
花を貰う……というのがモチーフになっているのだが
レイランドの屋敷で、花を貰って泣くシーンには再びじわっ。

脇役のキャラも良い感じなので、せっかくの世界観
さらに書き込んでスピンオフがあるといいな。
ベルさま(レイランドの親友の貴公子)編を期待!

3

はよ気付け、レイランド…

300年前、好きだった人に勘違いから殴られ
「お前が死ねばよかったのに」
と、まで言われたカイエン。
その後、深く傷ついた彼は本当に死んでしまい、300年もの長い間転生を拒み続けた。

一方、カイエンの想い人であると同時に、亡くなる原因ともなったレイランドは、彼が書いた遺書により己の考えが間違っていたと、酷く悔いる。
何度生まれ変わっても、レイランドはカイエンを探し続ける。

300年の時を経て、ヴェルトハイムの導きにより漸く生まれ変わったカイエンだったが、彼はまた苦難の日々を送る羽目になる。


あー、悲しい。300年前ももちろんそうなんですけど、生まれ変わっても不遇な生活を強いられるカイエンの姿に、胸が痛くなりました。こんな思いするなら、無理に生まれてこない方が良かったね…とかちょっと考えてしまいました。
でも、最後にレイランドがカイエンに気付いてくれて、安心しました。
これからは、トロトロに甘やかされるといいよ。
それから、スウェンもありがとう。スウェンは記憶があるのかどうか分かりませんが、多分カイエンが一人で寂しくない様に、手を取りながら一緒に生まれ続きてきてくれたんですよね。

4

不憫すぎる受けに涙

タイトルでわかる通り輪廻転生ものです。
雑誌掲載された短編『片思いの鎮魂歌』と書き下ろし長編の表題作で構成されています。

『片思いの鎮魂歌』 ・・・ 前世編
幼い頃から厳しい教育を受け感情が無駄なものだと教えられてきたカイエン。
世界を『侵食』から守る『星持ち』としての責務を果たすため強くあらねばならないと、他者にも自分にも厳しい孤独な美貌の公爵家当主。
物語の始まりからして親に叩かれる幼少の描写があったり荒涼とした大地での厳しい作業、疲弊した体に鞭打つ姿にものの数ページで六青さんの描く痛々しい不憫な子に心をわしづかみです。

能力が高くその力だけを求められ感情を持つことを悪だと教えられたカイエンには、理論的で当たり前だと思う会話をしていても「冷たい」だなんて言われてしまいちっちゃく凹んでしまうシーンにキュンとしました。
情とか機微とか思いやる気持ちなど与えられてこともないのだからわかるわけないのに。
ましてや心の底で生まれてしまった恋する気持ちなどわけのわからぬ心の乱れで不安だったり不快だったりするばかり。
そんなカイエンに、何かと近づいてくる同じ公爵のレイラ続きンド。
愛情を知らずに育ったカイエンとの間に気持ちのズレや分かり合えないジレったさから擦れ違い死ぬほど傷つけることになります。
人は自分の常識や知識からわかる想像のなかでしか人を判断できないのが悲しいです。

カイエンがレイランドから王に差し出す1輪の花に心を乱される様子に、羨ましくて自分も欲しくて寂しく思っているだろうことが読み取れて可哀想に思ってたら、「あげようか」と言いながら冗談だと引っ込める場面で意地悪なレイランドが憎たらしくなりました。
その上誤解から憎まれて「おまえが死ねばよかった…」と言われた後のカイエンの心情を思うと、言葉で人を殺すことができるのだなと思えました。

『輪廻の花 ~300年の片恋~』 ・・・ 転生編
生まれ変わったカイエン(の魂を持つカイン)もまた虐げられ恵まれなかった境遇の中で双子の弟を守る健気な子です。

傷ついたカイエンが300年間も生まれ変わるのを拒んでいたことに、繭の中で縮こまってこれ以上傷つきたくない、出たくないと駄々をこねている小さなカイエンに見えて仕方がありませんでした。

カインがレイランドから贈られた花束を抱きしめてわけも分からず涙を流すというシーンのイラストが素晴らしかったです。魂の中のカイエンが嬉しくて泣いているように見えとてもいい絵でした。

レイランドの無理解からカイエンを傷つけ死なせてしまった後悔と贖罪。
カイエンのレイランドへの想い。まともな環境で愛されて育ち友情や愛情を育む人生を歩みたかったという取り返しのつかない思い。
そういったものが300年かけてやり直せて想いを伝えられたことが本当に良かったと思えました。

4

300年の時を経て許し・許された心

冒頭の(300年前の)カイエンとレイランドのお話がいきなりせつなくて、作品に引き込まれました。
大好きだったレイランドに誤解され亡くなったカイエン。
そしてカイエンの死後、自分が誤解からひどい言葉を投げかけてしまっていたことに気付いたレイランド。

そのレイランドが転生輪廻を繰り返しながら、かつて傷つけたカイエンを探します。

そして300年の時を経て、カインとスウェンという双子の少年に出会います。
最初はカインの双子の弟で、肖像画で見ていたカイエンにそっくりなスウェンを、カイエンの生まれ変わりに違いないと思い込み近づいたレイランド。
でも、容姿も違い、表情も貧しいカインが何故か気になります。

お互い気になり惹かれあっているのに、そんなはずがないと思い込むカインとレイランドがせつなく、もどかしかったです。

そしてベル様のスピンオフを出してほしい!!

3

レイランドがカイエンを愛したのはいつだったのか。

輪廻しながらカイエン(前世の受)を探すレイランドですが、その原因は前世での悔恨・懺悔に思われます。
元々少しばかりの好意を抱いていた程度のカイエンを、冷徹な人間(他者からすればそう見える)だと思いこみ傷つけ、亡くなった時も哀しまず、真実を知った後に、深い悲しみと贖罪の念にさいなまれます。

そして舞台は現世へと変わり、
その冒頭でレイランドは友人に対し、カイエンを探していること、作中で初めて"カイエンを愛している"ことを告白します。

レイランドの思いが"愛"に変わったのはのはいつだったのでしょうか。
実は自分の事を好きだった可哀想な人を誤解し、傷つけ、そのまま死なせてしまった罪悪感だけでは輪廻し探し続ける動機にしては弱い気がしますし、
前世におけるカイエンに対する好意も、カイエンが亡くなり真実が分かった時点でさえ、それほど強いと思えませんでした。
(きっかけと育む時間があれば愛に転じたかもしれない好意は感じ取れましたが)

ここが少し気になってしまいました。

レイランドがカイエンに好意を持つ具体的なエピソードの一つでもあれば、見方が変わったのかもしれません続き
もしくはカイエンの心の機微と同じくらいレイランドの気持ちも書いてあればなぁと思いました。

5

ありがたや

題名から期待していた感動をそのままもらえた。
間違いない良作。
ただ、もうちょっと、結ばれたあとのほのぼのなシーンが欲しかった…
続編出てないか探し回っちゃったよ。幸せな受けが見たい知りたい聞きたい。

3

泣ける輪廻転生もの

発売された当初、表紙絵と設定には惹かれたものの、未読の作家さんと(BLでは読み慣れない)ファンタジーという事で購入を見送った自分を責めたい!
こちらで皆様のレビューを拝読して、漸く購入。
レビューから涙腺が刺激されることは分かっていたはずなのに、我慢できずに電車の中で読んで、涙を堪えるのが本当にもう大変でした。是非、思いっきり泣ける環境で読んでいただきたい(笑)

300年前、酷い言葉で傷つけてしまったカイエンを探して転生を繰返してきたレイランドは、カイエンに瓜二つの少年スウェンを見つけ出す。
スウェンをカイエンの生まれ変わりと信じて、前世では不幸だった彼を今生では幸せにしたくて甘やかそうとするけれど、何かがしっくりこない。
逢えば自分を、過去を思い出してくれると思っていたけれど、その兆候も無い。姿形は瓜二つだけれど、カイエンとスウェンとはまるで性格が違う。
それでも、レイランドはそれらの疑念に自分自身で理由をつけて、スウェンがカイエンの生まれ変わりだと信じていた。
そんなとき、冴えない地味な使役人の少年・カインと出会う。
レイランドは何故かカインが気になるが、彼がス続きウェンの双子の兄だと知り納得する。自分が愛するカイエンの生まれ変わりであるスウェンの双子の兄だから―と。

カインとスウェンは双子だけど瓜二つにそっくりじゃないんです。
だから、カインとカイエンは似ていない。だけど本当は、カイエンの生まれ変わりはスウェンじゃなくて、カインの方。
読者にはそのことが分かるけど、レイランドには分からない。スウェンこそがカイエンの生まれ変わりだと信じている。
魂は見えるものじゃないから、姿形に惑わされてレイランドが分からなかったのも仕方ないのかも、とは思えました。

カインもレイランドに惹かれるのですが、彼が好きなのはスウェンだから、彼が自分を気にかけてくれるのはスウェンの兄だから・・・とレイランドとスウェンの邪魔にならないように気を遣ったりしてしまう。
そして、レイランドに大切に思われているスウェンを羨んではいけない、と自分自身に言い聞かせる・・・もう読んでいるこちらの涙腺が崩壊します。

他にも涙腺を刺激される要素がいっぱいで、せつなくて泣けるものを読みたい!と思っている方には是非オススメの一冊です。

4

開始早々号泣なにこれ(笑)

これこれ、これが読みたかったんですよー。
ファンタジーで不憫受書かせたら、六青さんの右に出る者はいないと勝手に思ってるんですが、もう絵に描いたような不憫健気で最高に滾りました。
シンデレラストーリーと水戸黄門展開大好き。
しかも輪廻転生とか大好物。

今回は、前編が前世編。
受が攻にこっぴどい言葉で傷つけられた挙げ句に、そのまま死んじゃうという、開始直後の死ネタに、ふぁっ!?
となり、いやいやいや、そりゃねーべや!!
と叫んでぼろ泣き。
開始40Pでもう号泣するはめになるって、どうなってんですか。六青さんは鬼か!と思いながら後半へ。

表題作の後半は、前半からおよそ300年後、前世の記憶を持って生まれた攻が、300年間転生を繰り返しても見つけ出せなかった受を、漸く見つけ出す……。
という話なんですが、見つけたはずの前世の受に瓜二つな子、スウェンには双子の兄、カインがいました。
本当は弟ではなく、この双子の兄の方が前世の受なんですが、無星であったことから、星持ちという特別な力を顕現した弟のおこぼれを貰うように、じり貧からちょっとマシな星持ち育成学校の使役人として続き働くことになります。

そこでケチないじめにあいながらも、特別な存在になっていく弟を誇らしく思う、とっても健気でよい子なんですが、いかんせんその弟との境遇の差があまりにもひどく涙を誘います。
しかも肝心の攻は、記憶を取り戻してない受に気づかず、弟をべったべたに甘やかし、受のことは「ついで」扱い。
それに嫉妬し傷つきながらも懸命に日々を生きていた受は、あることをきっかけに前世の記憶を取り戻します。
徐々に受に惹かれていた攻も、受の告白によりやっと想いが通じ合うも、展開的にバッドエンドフラグ。

どうなるものかとイチャラブも安心して読めない中で、水戸黄門展開発動で安心しました。
前世の記憶を取り戻した受に力が顕現し、めでたしめでたしです。
は~よかった。すっきりした。
六青さんのファンタジーって、不憫であればあるほど、シンデレラになった時のカタルシスがたまらないので今回は本当に楽しかったー。
もっとひどい目にあってもよかったのに(いひひ)

超鈍感攻とのイチャラブも、もっと読みたいので、そこだけが残念です。
というか、毎回イチャラブ足りてませんけど……。
そしてファンタジーにぴったりな、綺麗な挿絵もとても素敵でよかったです。

9

後悔攻めはいいですね。

私は不幸健気受けが大好きなのですが、同じくらい後悔する攻めが大好き
なことに本作を読んで気がつきました。
それも不幸健気受けに対し、激しく後悔して欲しい…。

こちらは当初、小説Charaに冒頭のカインの過去のところだけ載っていました。
読んだ時、六青さんらしい…。けど随分攻めてる…と思ったものでした。
けど、その時何が「うおっ!」となったかというと、攻めのレイランドが
「王の代わりに、おまえが死ねばよかったのだ」とカイエンに怒りと共に言ったあと、実はカイエンが死んでしまった後にカイエンの養子から真実を聞いて、その真実に愕然となり、でももうカイエンはいない!!
過去のレイランドはその後、72歳まで生きるのだけれど死ぬまでずーっと悔やみ続けたそう!

もうね、自分の中のマグマがグツグツグツグツ。

カイエンが自分で違うとか言わず、養子のルーウィスから聞かされることがたまりません!
そして本編ですが、ずーっとカイエンに執着。
カインがカイエンと分った時は、レイランド…額ずきました。
土下座ですね。

マグマが堤防を越えていきましたよ!
本当、攻めの心から続きの後悔っていいですね。

弟のスウェンがすごく兄思いなのも良かったです。
父親からの虐待を自分も受けていたけれど、自分を庇ったカインの方がずっと酷い目に遭っていることを分っていて、終始カインのことを気にかけているのです。
百科事典も、自分の使い終わったヤツとカインに気遣わせないように渡して、でも実はカインのために新しく用意したものとか、立場が違うようになってもカインとの時間をすごく大切にしたり、本当にいい子で嫌味がないのです!

中盤の本心が見えないカインに対し、レイランドがあげたたくさんの花を、カインがリースにして飾っていたのを見つけて、カインの前では平静を取り繕うも裏で何故だか分らないけどもの凄く嬉しいー!!という感じで喜んでいるレイランドも良かったです!

もっと思いが通じ合ってからのお話が、欲しくて欲しくて仕方ありません!!
バースデイフェアの小冊子の短編だけでは足りませんー!!

5

大好きな作家さんです!

六青みつみ先生の新刊ということで作家買いです!
ろ六青先生お得意のファンタジーですが、受は不幸な境遇にも負けず健気な子です。
受の弟は兄(受)がひどい目にあってても学園生活に遊びにと色々忙しい様子でしたが(笑)

受がとっても可哀相な目に合うのが好きなので(笑)
ちょっと可哀相度は低いかな…と物足りない感はありましたが、ラストにかけてはホロリときました。

六青先生の考えられる世界観はいつもとても惹き込まれます。
輪廻転生モノとか切ない匂いがプンプンしますしね!(笑)
安定感のある骨組みのストーリーの中にも新しい設定等が生かされていて、一気に読んでしまいました。

ただストーリーのピークに行き着くまでの描写がとても丁寧だった為、ラストが少し駆け込み気味のように感じましたが、ハッピーエンドなので最後はまとまったかな、と思いました。
前世は前世として辛いままなので前世受の幸せ描写がちょっと見たかったような…(笑)

前半は攻の気持ち、後半は受の気持ちに感情移入して読める一冊でした。

泣ける小説をお探しの方は買って損はない作品かと思われます。

7

久々に泣かされました

初読み作家さんです
ファンタジーが好きで、みずかねりょうさんの表紙が麗しくて思わず手に取りました。

とにかく最初から最後まで涙が溢れてきます。
本当に久々に泣かされました。

輪廻転生がテーマで、話の流れ的なものは輪廻転生の言葉から、先が読めるような展開なのですが、世界観がしっかりと描かれていて、カタカナオンパレードでも全然気にならないぐらい先が読みたく、一息に(途中で待てが出来ないくらい(笑))読み進め終わりました。

カイン(受)の弟スウェンに対する、自己犠牲も厭わない愛情。
覚醒していない為、レイランド(攻)に対して抱く感情の理由の揺れ。
また理不尽な境遇の中でも何事にも手を抜かず、弟に迷惑を掛けたくないとの想いからの諦め。
ほぼ全編に渡ってのカインの可哀想な境遇にとにかく涙します。

レイランドは表面の相似だけで、スウェンを自分が300年探して来たカイエンの生まれ変わりだと確信しますが、確定はできません。
天からの試練なのかレイランドを試す為なのか、カイエンの面影を宿さずに生まれたカインと、カイエンと外見は瓜二つのスウェン。
カインとスウェンは双続き子でありながら身分差が生じたり、カインにだけ厳しく、悲しい状況の理不尽さに読み進めていてずっと涙が止まりませんでした。

覚醒していないにも関わらず天馬のレクタングルスはカインに会った最初から元主のカイエンの生まれ変わりと判って懐いて色々な面でカインの力となっていく所も本当に萌え泣きです。

主要に出て来る登場人物全てが魅力的で、
弟のスウェンも自分一人だけが能力を見出され恵まれた状況に変化したり、レイランドから猛アピールされても性格が変に変わる事もなく兄想いの、レイランドよりカインが大事で大好きだと言い切る所もグッときました。

レイランドのカインへの想いが、カインから好きだったと告げられてからの自覚には、思わず『遅すぎる‼︎』と突っ込みたくなりましたが、全てを投げ打ってでもカインの元に迎えに帰って来た時には、読んでいて安堵でまたまた涙が…
もう、どれだけ読者を泣かすのか、嬉し涙、悲し涙、色々ありすぎて目が真っ赤になってしまいました(笑)

視点もカインとレイランドの二人で語られる為、感情の理由も分かりやすく理解し易い所も凄く良かったです

やっぱり神作品のレビューは、自分の言いたい事がなかなか言葉にして伝えられないですね。
とにかく、ファンタジー好きな方には読んで貰いたい作品です。

12

輪廻の末の

輪廻転生とか、恋のすれ違いとか、ファンタジーとか
ときめき要素いっぱいの今作。
受へのご無体も緩めの今作。
うっかり徹夜して読み上げました(´艸`*)クフフ
じつにかわいらしいお話でした。

冒頭はまず過去を語るシーンから始まるわけですが
カタカナの名前と複雑な設定が今一つ呑み込めない。
この苦行ののちにかわいいお話が待っているわけだけれども
人物が頭の中で一致しないために、今一つ受の心情に感情移入できなかったのが残念。

転生を繰り返しての現在。
受と攻の視点を交互に見ながらお話が進んでいくので
あの時こっちはどんな風に思っていたのかがまるわかりなのが
面白かった。
長年待ち続けてきた想い人にそっくりな双子の弟を
大事にしたい、愛しみたいと思う反面
なぜか似ていない、おそらく待ち人ではなかったはずの双子の兄に
惹かれてしまう~の表現が好きでした。

後半、たくさんのバラをカインに渡すシーン。
ここでようやく過去とリンクして思わず泣けてしまった。
正直、前世の相手が本当はどっちで、けっきょくこうなるんだろうな~という予想はついてしまうストーリ続きーではあったものの
少しずつ輪廻を感じる構成が面白かったです。

最終。過去の記憶を取り戻したカイン。
もちろん記憶も戻って本当の待ち人との再会で
300年の時を経た両想い。
めでたいんだけど、カイエンの過去を思い出したら
カイエン色が強すぎて、カインが消えてしまった気がしてちょっと
さみしいかなと思いました。
過去は過去。記憶は記憶。もちろんそこがミソであり
大事なところではあるのだけれど、現代を生きる二人の色が
あんまり薄くなってしまうのもいかがなものかと少々疑問。

とはいえ、(冒頭を除き)文章も読みやすく
くるくるめまぐるしく変わっていく展開にハラハラ
楽しく読ませていただきました。
当社比、受に対する虐待も少な目なので苦手な方も読みやすいかも。

いじめてた使用人たち~はその後どうしたかなとか
面倒見てくれてたあの人とカイルの関係はけっきょくあれで
終わりなのかなーとか。拾ってほしい部分はちょこちょこありますが
大団円なので良しとします。

王様とスウェンにもなにかありそうですねw
番外編とか期待してますw

10

健気な受けに泣かされます

最初の40ページぐらいで、涙が止まりませんでした。その後も、受けの境遇に涙、幸せな結末にも涙…と読んでる間中、ハンカチを手放せませんでした。

お話はファンタジーもので、『代償シリーズ』と世界観が似ています。
この世界は、恐ろしい異界の侵略者が襲ってくる世界です。その侵略者から国民を守る役目なのが、星持ち又はパラディオンと呼ばれる特別な能力を持った人達で。そして、人々のために命をかけて戦うのです。だから、星持ちの人達は優遇されて特別視されています。
そんなことを数百年と続けている世界で、300年前に自分の一言で友人(以上の存在)を傷つけたレイランドが、輪廻転生を繰り返しながらその相手を探す、純愛ストーリーです。

読みながらすぐ、その相手が誰か分かるんだけど、レイランドはなかなか気付かないのでじれったくて悶えました。
おまけに、双子の片割れ(弟・スウェン)は星持ちとして大事にされているのに、もう一人のカイン(兄)は下働きでこき使われて苛められてと、辛くなる境遇で…。
そして、いつでも弟と愛する人の幸せを願って我慢しているカインの健気な姿がたまりません。カインはトラウマの続きせいで幸せになってはいけないと思ってるから、自己犠牲が凄くて、そこも胸が痛くなりました。

最初は間違えていたレイランドが、身分が違っても、顔が前世と違っても、自分の本心に素直になって真実の相手を選んだ時には、嬉しくなって拍手を送りたくなりました。
誰にも懐かなかった天馬が、カインにだけ懐くというエピソードも、シンデレラの靴の様で好きです。

最後はお互いに赦し合って、300年の片思いに終止符を打ってのハッピーエンドに胸がホッコリします。
残念なのは、世界が平和になった後の、イチャイチャする2人があまり見れなかったことです。父親に折檻されたり、前世で苦労したりしていたので、幸せになった姿をもっと見たかったです。
でも、酷い目に合うのがこのぐらいで良かった…と(六青さんの書かれる受けは、攻め以外にレイプされたりと酷い目に合うことがあるので)密かにホッとしました。
そんな、健気受けと切ない純愛を堪能できて、文句なしの神作品でした。

23

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