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ぎが
前作に続けて久々に聞き返した。 原作シリーズ通じてそうなのだが、物語の中で仕事(≒事件)と恋愛(…というより関係の変化)と過去話のバランスがよく、読んであるいは聞いて単純に楽しめる作品である。 また、ドラマCDでは会話劇中心の作品が特に好きなので、そうした点においても必然的に評価は高い。 前作に引き続き、近作でも芽吹は相変わらず踏んだり蹴ったりのひどい目に合っているのだが、自立した大人の…
交渉人シリーズ最新刊読了後、久々にCDを聞き返してみた。 この作品は恋愛一辺倒ではなく、主要人物の社会的立場や過去の状況がバランスよく描かれているが、ドラマCDではメインキャストもいちいち適役で非常に聞き心地がいい。 芽吹役の平川さんは、人の好さと芯の強さ、軽口なおやじノリの裏に仄見える不穏さが感じられる好演で、私の中では平川さんメインではベスト作品(シリーズ)と言ってもいい評価だ。 見…
アユ・ヤマネ
アユヤマネ氏の作品の特徴は、児童まんが風のかわいらしく個性的な絵柄で大人っぽく余白のある物語を見せるというギャップである。 とはいえ第1作品集である『泣くのはおよしよ仔リスちゃん』では、その収録作の多くが「こども」主体の構図で語られていたために、絵柄にマッチしすぎた「ショタっぽさ」が一部の読者の苦手意識を喚起したようで、「読み手を選ぶ作家」として認識されてしまったように思う。 約4年半ぶりとな…
中村明日美子
ネタバレ
前作『同級生』の読後、そして『卒業生』を連載中には全く気付かなかったが、本作のコミックス2冊をまとめ読みしていて気がついたこと、それは他のいくつかのレビューでも触れられていることだが、本作の主人公・佐条利人と草壁光は、実は同じ名前を持っているということである。 『同級生』の作中でも語られている通り、「利人」の由来はドイツ語のLichtすなわち光だからである。 さらに『卒業生』物語の終盤で、草壁…
なかなかレビューできずにいたが、小冊子が届いたまさに今が適時と、約半年遅れでレビューすることにする。 前作『同級生』ですっかり中村明日美子にはまってからというもの、『OPERA』で本作の一部始終を追いかけていた。 連載途中、すでにページ数は十分であるにもかかわらず、どうして単行本化しないのだろうと考えたこともあったが、こうして『冬』『春』の2冊を通して読むと、当時の私の浅薄さが思い知らされ…
原作は以前レビューを投稿した頃にはかなり読みこんだが、ここ数カ月は読み返すことがなかったので、「あらすじは把握しているが、細々したところは忘れている」状態で聞いた。 原作を読んだときとの比較で一番強く感じたのは、本作が実は非常に普遍性のある物語だという点であった。 少年期を脱するためにわざわざ「旅」に出たり、何ということのない「旅」から帰ることで図らずも大人になっていたりということは、…
鈴木ツタ
初めて手を出した鈴木ツタ作品にして、現在のところなお最も好きな1冊である。 この本のキーワードは「ドS」と「ギャップ萌え」と言っていいだろう。 表題作シリーズ『あかないとびら』『合わない鍵』はまさにその両方を兼ね備えた強力なインパクトの一作で、特に『合わない…』で明かされた受けの内面には度肝を抜かれた。 1~3ページ目の、布団を抱えて頬を赤らめる受けの怒濤のモノローグときたら…。 地味…
確か2007年末~2008年始にかけ、個人的に平川さん祭りを開催していた際に聞き、見事にはまった1枚である。 今や公言してはばからない低音受け好きもオヤジ受け好きも、本作に端を発しているといっても過言ではないほどに、私にとって非常に重要な作品なのだ。 本作の末尾に収められたフリートークによれば本作の演出意図は「スタイリッシュ」だそうなのだが、本編わずか45分ほどの作品中にこれほど静かに「イ…
紺野キタ
コミックス『日曜日に生まれた子供』の収録作である『先生のとなり』及びその続編同人誌『Worry about you』の続編である表題作と『不機嫌な赤い薔薇』、これらとは何の関係もないJ-Garden26配布のコピー誌の再録『大地のホモサピエンス』(ちなみに中表紙の表記では、「大地のホモ」までのフォントがものすごく大きい)を収録する同人誌。 『Ashes…』は『Worry…』の直接的な続編で、…
コミックス『日曜日に生まれた子供』の収録作である『先生のとなり』の続編同人誌。 物語の語り手は平坂先生の息子かつ直也の会社の部下・青藍(30歳)で、ひょんなことから直也が自分の父親と恋仲であることや、会社の同僚・関がゲイであることを知り、彼らにいろいろな意味で翻弄される姿が描かれる。 本編『先生の…』が平坂先生と直也の40年近い歴史を描いたちょっと切ないストーリーであったのに対し、本作での…