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↑ね?
違ってたら、鴨川に飛び込んでやる。
もちろんちるちるで一位を取るのもコレだよね?
違ってたら、道頓堀に飛び込んでやる。
私泳げないので、誰か助けにきてくださいね!ほっとくとぶくぶく死んじゃうから!
以下、内容に触れてるような触れてないようなレビューですが、ご容赦下さい。
もし購入の参考にするなら、他の方の素晴らしいレビューでお願いします。
つーか迷ってるなら、買え!w
悲しいです。
終わってしまったことが悲しい。
BLに出会わせてくれた腐の神様に感謝します。中村明日美子さんを生み出してくれた宇宙に!ビッグバンに!感謝します。
正直この熱い思いをどう表現していいか分からないんです。
感動しました。切なくなりました。萌えました。
この最終巻、死ぬほど泣きました。
なんでもないシーンでもキュンキュンして、ジワッと込み上げてくる涙を拭い拭い、読んでました。
ラストのほうは、嗚咽して字が読めなくなって、私もうどうしちゃったんだよー!!と。
死にネタではない、特別にドラマティックな事件が起きてるわけでもない。
可愛い。愛しい。この二人が大好きで大好きで仕方がない。
普通の男の子の普通の日常が、なぜこんなに心を揺さぶるのだろう。
「恋をしたくなりました」「学生時代に戻りたくなりました」なんてありふれた言葉は言いたくないのですが、あの場所でやり残したことがあったような気がして。置き忘れてきた繊細な思いがあったような気がして。
「好き」っていうのは誰もが持つ単純な気持ちですが、その純度を高めるとこうなるのだということを、本来はそういうものであるということを、改めて思い知らされた気分でした。
いいな、いいよね、恋というのはステキなものだ。
この二人の恋のこの先を、私は見たいけど見たくない。時の流れはどんなに美しいものをも変質させてしまうから。
変質しなければ微妙に嘘っぽくなっちゃうし、変質すれば悲しい気持ちになるだろうし。
同じ制服
同じ靴
同じくらいの背の丈
初めて出会った季節
君がいた季節
同級生だった季節
でもたとえ変質したとしても、青春時代の煌めく思い出は、二人が未来を作るための糧となるだろう。
そういう恋を、確かに二人はしていた。
二人はこの先も、私の中で永遠に生きてるだろうと思います。
中村明日美子さんに、最上級のリスペクトを贈ります。
本当にありがとうございました!
まじめにゆっくり恋をしよう、そんなテーマが今ようやく心から理解できるとシリーズ完結を向かえまず思ったことでした。2010年はじまって、早速の殿堂入り作品だと確信です。
高校生という、十代の淡く儚く、脆く、それでいてどこまでも透き通った美しさの恋は、純愛といわずなんといいましょうか。はつ恋、その言葉がふさわしい作品でした。男の子に恋をした、その垣根を越えて、BLだということをゆうに超えていってしまう作品観には本当に驚きました。
是非シリーズ3冊を続けて、間をおかずに一気に、そしてゆっくりゆっくりと行間を読むように味わっていただきたいです。
何を書いたら良いのかな…と悩みつつ書きます。
なんて幸せなラブストーリーでしょう。
二人の成長が本当に清々しくて眩しいです。
切なかったり甘かったり、色々ありながらゆっくり育ってきた彼らの関係が結実したあの場面、草壁のあのセリフ。
あれをやられてしまっては、数多のBLのみならず少女漫画も太刀打ちできないと思います。
今までの積み重ねがあって、二人が出会った二年生の教室という舞台において、古くから幾度も用いられてきたあのセリフ。
すげえ。
すげーな、と思いました。しかもボーイズラブだからこそ、さらに威力を増してるんですよね。
ただ静かに感動する以外ありませんでした。
草壁が佐条ママに会うところも好きですね。
その部分も合わせ、まるでおとぎ話のようでさえあるのですが、この中に生きる彼らは圧倒的なエロスでもって「生身」を感じさせます。そのエロスは作者の画やキャラ設定、話運び、演出力に裏打ちされたものです。
王道・ファンタジー・リアルの絶妙なバランスの上に成り立った、
奇跡のような作品だと思います。
同じ意味の名前を持った二人の男の子が、同じ制服を着て、同じ靴をはいて、同じくらいの背丈で、同級生だった季節。
あとがきの、中村先生手書きの「終わる 終わらない」が印象的です。
彼らの名前の通り、ずっと光り続ける結晶のような季節。
存在し難いからこその美しさですね。
蛇足ですが特典について。
アニメイトのラブレター、とらのあなのカード、ヴィレバンのペーパーも入手できました。
全員サービスも応募予定(もちろんOPERAの+αも!)です。
さらにドラマCDと単行本セットでまたポストカードが付くらしいんですよね…阿漕よのう!次に出るOPERAにドラマCDではないかもしれないけど音声付録があるようですし。
終わらんな、終わらんよ。
「まじめにゆっくり」を地でいく二人の恋は、余計なドラマ展開で煽ることなく、端から端まで高校生の日常内で描かれていて、その平凡さこそが最大で最高の魅力です。
とても身近な二人。だけど理想のような二人。
共感しながらも、一緒にいるってことは気持ちを寄り添わせていくことなんだなって、改めて気付かされる「春」の巻でした。
何事からも逸脱せず制服だってきっちりと着てしまうような、思考が先回りするタイプの佐条。
感情だけで行動して、理性があとからついてくるような本能人間の草壁。
二人は対照的で、佐条にとって、草壁にとって、お互いがイレギュラーな存在です。
持って生まれた性質と育った環境の結果によって、人はいろんな個性を持つ。傑出したところもあれば、もちろん欠けたところもある。
あって当然です。
その凸凹を、無意識に補い合っている二人がすごくいとおしい。
キスしてセックスしてデートして、楽しい時間を共有することだけが恋人じゃないよね。
青春の煌めき、恋の煌めきがパンパンに詰まってます。
数えきれないキスとハグ、ケンカして、仲直りして、話し合って、笑い合って、手を取り合って。
人を好きになることで心はこんなに豊かになるんだと思わせてくれる、超良作でした。
右手と左手、両手を繋いで互いに向き合うだけで収まっていた、高校生の小さな世界。
二人は繋いでいた手の、片方を外します。
その小さな世界から卒業して、これからは将来という大きな世界の中を、並び合って歩いていくためにです。
二人とも、卒業おめでとう。
前作『同級生』の読後、そして『卒業生』を連載中には全く気付かなかったが、本作のコミックス2冊をまとめ読みしていて気がついたこと、それは他のいくつかのレビューでも触れられていることだが、本作の主人公・佐条利人と草壁光は、実は同じ名前を持っているということである。
『同級生』の作中でも語られている通り、「利人」の由来はドイツ語のLichtすなわち光だからである。
さらに『卒業生』物語の終盤で、草壁のプロポーズを佐条は涙ながらに受け入れる。
つまり彼らは成人したら入籍し、同じ姓を名乗る約束をしたということである。
同じ姓と、同じ意味の名を持つふたり…、ここに私は中村氏の『ダブルミンツ』との相似を感じずにはいられない。
近しい時期に連載されていた、表面的にはまったく異なる2作のテーマが実は非常に似通っているということが、意図的なものであるかは知らない。
だがそう考えることで、卒業式で心も身体も最高潮に寄り添ったとはいえ、進路の違いによる別離があと1カ月もしないうちに訪れることが明らかとなっている二人であるが、きっと添い遂げられるであろうことを確信することができるのである。
ところで、本シリーズはキスシーンが非常に印象的な作品であるが、特に『春』では二人の関係がさらに進んでいく様子を見ることができるのが嬉しい。
個人的にはラストよりもむしろ、疑問を持つと中断しながら進行する京都の夜(あるいはツルの恩返し)の場面が好きである。
『同級生』『冬』のレビューでも触れたことであるが、草壁目線の描写が多い本作では、身内の重病そして難関校受験という高校生にとってわかりやすい「敵」にまっすぐに立ち向かう佐条の姿は、凛として本当に男前に感じられる。
『春』ではまさに受験当日の朝の様子がそうであるが、こうした場面でただ佐条を送り出すことしかできない草壁を「攻め嫁」と見做して萌えるのは、ちょっとずれているだろうか?