• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作週末の部屋で

竹中一博 社長秘書(40代)
安達久貴 大学院生(23歳)

同時収録作品週末の部屋で

有賀雅人 久貴の叔父
矢野実浩 

その他の収録作品

  • 週末じゃなくても
  • あとがき

あらすじ

一途な性格で綺麗な容姿の安達久貴は、祖父の会社の秘書だった竹中に恋をし続けている。
中学生の時に告白してふられていたが、彼への想いを断ち切れなかった。
大学生になったある日、久貴は再び告白しようと竹中の元を訪れた。
しかし、彼から想い人がいると告げられ、久貴は激しいショックを受ける。
叶わない想いと知りながらも久貴は、竹中の傍にいられたらと、身体だけの付き合いを申し出るが…。

作品情報

作品名
週末の部屋で
著者
きたざわ尋子 
イラスト
Lee 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
鍵のかたち
発売日
ISBN
9784344805897
3.6

(10)

(2)

萌々

(3)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
35
評価数
10
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

ほのぼの年の差カップル

シリーズになっていて、4巻あります。
タイトルがそれぞれ微妙に違っていて、Vol1, Vol2...と記されていないので、どの順で読めばいいのか分かりにくかったです。

ネタばれあります。

この作者様のスタイルなのか、ドラマッチクな出来事も無く、全体的にほのぼのです。一番スリルのあった出来事は、受けが教授にナイフで押しかけられた場面だと思います。それ以外は、シリーズを通して受けの心情が中心となった、日常のお話です。

受けは仕事や家柄に関する悩みを抱えていますが、恋愛に置いては攻めとの関係をかなり長いこと悩んでいます。彼に相応しくない・・・と。(攻めとの年の差がかなり空いていて、攻めの竹中さん40代とは・・・こんなに年が離れているカップルの話を読むのは初めてでした。二人の老後の生活が気になりますが、年の差が好きな私には嬉しい設定でした。)悩み多き受けですが、とても真面目で、面倒見もよく、優しい性格をしていて、大変好感を持てる人でした。

攻めはやはり大人の雰囲気があり、丁寧で、仕事も出来る上に、面倒な人たちの対応も上手いです。受けの慌てる反応を見るのが好きで、意地悪なことを言いますが、それでも他愛無い軽口で程度で、二人でイチャイチャしています。(砂を吐くような甘い雰囲気はないので、そこも気に入っています。)

受けを好きだという人物が数名出てきます。攻めは感情をあまり表には出しませんが、内心結構ヤキモキします。一人くらい、攻めに付きまとう人物がいても良いと思ったのですが、そうなると、受けのHPが0になりそうです。受けは、攻めが昔好きだった人に対して劣等感を持ってますし、攻めと恋人同士になった後も、自分を卑下しているので・・・。しかし、徐々に自信を持ってくるようになりますし、攻めも受けに対しての気持ちを言葉にしていきます。

敬語攻め、年の差、日常系、受けの悩み・・・という要素が好きな方にはお勧め出来ます。何か突拍子のない出来事やドラマッチクな展開を求めている方には、少し物足りないかもしれません。

私は敬語攻めや年の差要素が好きなうえに、受けや攻めの心情が多く書かれている話が好きですので、4巻とも複数回読みました。二人がくっつく過程もじっくり読めて満足です。(この辺りは少しハラハラします)

0

Watabimochi18

ネタばれあり。

掲題「ほのぼの年の差カップル」のレビューに追加。受けには親友がいますが、彼はこの親友をかなり頼りにしています。攻めがそれに対して少し、いやかなり、嫉妬をするのですが、攻めのその気持ちの表現の仕方が好きでした。攻めが嫉妬に怒り狂って受けを襲う定番な展開ではなく、二人で話し合いをして反省、納得、解決に至った経緯が良かったです。

ズルい男

鍵シリーズ「鍵のかたち」「鍵のありか」のスピンオフ作品。
この本が1冊目で「真夜中の部屋で」「部屋の明かりを消して」「部屋は夜明けに眠る」とシリーズ化されていきます。

表題作と、短めの「週末じゃなくても」が収録されています。

表題作は、久貴(受け)の目線で進んでいきます。
久貴がずっと好きな山中(攻め)に身体だけの付き合いでも構わないと飛び込み、山中と恋人同士になる話です。

竹中が「鍵」で実浩が好きだったのが今作品でちらりと登場し、久貴が切ない誤解をするには良いスパイスで使われています。「鍵」は未読でもそう問題ありません。同じ場面で、雅人が山中を「卑怯な男だ」と評してますが、山中は本当にズルいです!自分よりずっと年下の久貴をふりまわしてほくそ笑んでいる、そんなズルい大人の男です。そういうの、大好きですけど!実浩を花に例えて雅人と会話する場面は、いかにも大人の会話という感じで素敵でした。

表題作にも登場した久貴の友人・信が、続編の「週末じゃなくても」ではよりイイ味を出しています。恋愛関係じゃない本当の親友というのが、BLの中ではやけに新鮮に感じました。

年上のズルい大人攻め、可愛い年下受け、世話好きでカッコイイ親友、そして「鍵」ファンの方にお勧めします。

2

『部屋』シリーズ1作目。

『鍵のかたち』『鍵のありか』の鍵シリーズのスピンオフになります。

これもキライじゃないんですが、私は本編の『鍵シリーズ』がとにかく好きです。きたざわさんでいちばん好きなんじゃないかというくらい。
でも、きたざわさんのいつものパターンで本編よりスピンオフの方が長いんですよね。

どちらのシリーズもかなりの年の差なんですが(『鍵』は9歳差、『部屋』は20歳以上!)、キャラクターのタイプがかなり違います。

この2シリーズの私の好みの差は多分攻キャラクターかな。
『鍵』の雅人が特に好きってわけではないんですが、こちらの竹中(攻)よりはいい。竹中は好みじゃないんですよ。どうしてもダメでもないんですが。

う~ん、もともと『丁寧語攻』ツボが一切ないんです。それを除くと、竹中はなんかよくわからないというか私には魅力が見えにくいキャラクターなんですよ。←『鍵のかたち』では敵役と言ってもいい脇だったので、個人的にそのイメージがどうしても抜けきらないのかもしれません。

久貴(受)も別に好きじゃないなあ。イヤなところがあるわけでもないんですが、まあどうでもいいと言ったらあんまりか。

とにかく、メインキャラクターのどちらにも特に思い入れがなかったので、ストーリーに入り込めないままだったんですよ。つまらなくはないんですが、どうしても『鍵』に比べるとすべてが物足りない感じでした。

『鍵』は私の好みにジャスト!だったのでそもそも比べるのが間違いなんですが、スピンオフで向こうのキャラクターも出て来ますから完全に別物としては捉えられないんです。
たぶん、これがスピンオフでなく単体だったらもう少しは印象よかったんじゃないかと思うんですよ。そういう意味ではもったいないのかもしれません(私が)。

ああでも、久貴の親友の信のキャラクターはよかったです。恋愛(欲望)関係ないすごくいいオブザーバーとしての存在で、なんというか新鮮なくらいでした。
きたざわさん作品では、受キャラクターに恋愛感情を抱く『親友』が多いので(『鍵』にもいたな・・・)。

このシリーズは『丁寧語・クール眼鏡攻』がお好きな方には嵌るのではないかと思います。でも、残念ながらそれらは私の好みではないんですね~。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP