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やっと陽の目を見ましたね加倉井さん。
「くちづけは嘘の味」でちょこちょこ登場していた加倉井さんが、主人公になるお話です。
地位も名誉もお金もあって槙尾にお金を巻き上げられてもなお、何一つ不自由のない生活をしているように見える加倉井さんたけど、いつもどこか寂しそうに見えていたのは、私だけかな。
お金には困らない豊かな生活の中で、何かが満たされない、そんな加倉井さんと出会った一人の青年。
おじ様と青年が恋に落ちてしまいます。
さすがにこの歳の差、相手はまだ19歳。
18は越えてるけど未成年。恋人であり保護者のような目で見守り愛する加倉井さんが、少年のようなに見えてしまいます。
槙尾と和智も登場し、わいわいグループ交際みたいで、見ていて初々しい感じでした。
でも、そんな時にこそ事件が起きるんですね。
そして、そこで和智がどんだけ槙尾にぞっこんかがわかっちゃうんです。不謹慎にもちょっと笑えます。
そして、サバイバルなら、槙尾は生き残れるということがわかってしまった。
エロ要素はなく、今までとは違った愛の形を見た気がしました。
「くちづけは嘘の味」のスピンオフ作品です。
私は本編よりこちらの作品の方が好きでした。
加倉井とまだ19歳の景のお話しでした。
社長であり何でも手に入れたかに見える加倉井は、周りにいた大人たちを信じられ無い孤独な青年の景と知り合うのです。
加倉井から財布をすった景を捕まえますが、視線の強さに惹かれて好奇心から彼を連れ回すのです。
景の言葉を信じて対等に扱う加倉井に、今までいた大人たちと違うと思った景は一緒に居たいと告げるんです。
2人はすぐに体を繋げるのですが、景の若さに加倉井が大変そうなのが笑えました。
一緒に暮らして会社に向かい、加倉井が仕事の間は勉強しています。加倉井は大学に行って欲しそうですが、景はどうしてか消極的なのです。
一計を案じた加倉井は別荘に和智と槙尾を誘って一緒に行くのです。槙尾が何でも器用にこなすのを見た景が、彼にとても懐きます。和智はかなり嫉妬してましたが、槙尾はとても楽しげです。
川辺でバーベキューしてた4人は、ゲリラ豪雨に遭い増水した川によって槙尾と景がはぐれてしまうんです。槙尾のサバイバル能力で景は無事なのですが、2人きりの時に景は不安を打ち明けるのでした。でも槙尾は何も教えてくれませんでした。
無事に帰って来た景に加倉井は「おかえり」と言います。景は自分で考えて答えを出しました。それは勉強して加倉井の会社に入って役に立ちたいと言う目標でした。
気持ちが通じ合ってからのセックスに景がとても感じてました。
加倉井にも素敵なパートナーが出来て良かったのと、本編と違い楽しそうな槙尾と下らない嫉妬をする和智が面白くて「王様の休日」がお気に入りになりました。
加倉井に初めて景を紹介された和智と槙尾が、年齢を聞いて「犯罪」と微妙な顔で言っていた場面にもとてもウケました。
ちょいちょい出てきていた加倉井シャチョーが青年を拾っちゃった?とこから始まります。
不幸な身の上の青年(かろうじて19歳!)と過ごすうちに加倉井は景に惹かれるけど、そこはほれ、一応18歳は超えてるけど19歳よ、お父さんよ(笑)なので躊躇するけど、景の方が何故か加倉井相手に反応してしまうと。
そしてめでたく相思相愛に。
ちょっと強引な展開の気もしますが、スピンオフだしね、そういうもんですから。
意外と景はすんなり受けの身を受け入れてます。さすが若いから柔軟思考〜
最後は勉強して加倉井の会社で支えたいと。泣かせるー。
今後も加倉井の方が手を焼いてしまうかも知れませんね。
また本編でも景が絡んできてくれると良いなと思います。
“くちづけは嘘の味”スピンオフ
加倉井にスリを働いた景の真っ直ぐな反抗心にそそられ拉致って強制デート!!
しかもお泊り!!さすが。
今までクソな大人しか周りにいなかった景が加倉井の優しさに触れて泣く姿はキュンキュン!
散々な人生だった景の心が救われる本当にたまりませんでした。
加倉井の愛情が父性を兼ね備えてて、発言がパパ感溢れてるのには癒されましたね(笑)
実際、恋仲にはなったけど元々ノンケの景の将来を考えると自分は恋人ではなく父親ポジションでいいのではないかと悩むのはたまりませんでした!!
加倉井の想いが尊すぎて、続くと思いながら読み進めてたら1巻完結だったのがショックな程でした。
「くちづけは嘘の味」未読ですが、楽しく読めました
スパダリ加倉井さんかっこよすぎてます
大人の色気と抱擁力
表情や仕草がカッコイイ
景くんの不幸な生い立ちとか環境とか
そういう暗い部分を優しく受け止め
成長を促していく大人の余裕
なのに、惚れた手前なかなか関係を
深められず悩む様は可愛らしい
そのギャップが良かったです
和智と槙尾も細かな設定はわからないけど
この作品だけでも魅力は伝わってきました
この4人の空気感が心地良い作品でした