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表題作砂漠に舞う蝶

王子 マリク
大学生 泉水

あらすじ

大学生の葉室泉水は、友人を尋ねて訪れた中東のアルディビル王国の遺跡で、砂漠の果てを哀しげな瞳で見つめる美貌の男にいきなり唇を奪われてしまう。
その男は友人の兄が仕える王子マリクだった。
マリクは再会した泉水に情熱的な求愛をし、泉水の心を、身体を、悦楽で蕩けさせてしまう。
泉水はマリクのくるおしいほどの情熱に応え、時折見せる哀しみを癒したいとアルディビルに留まる決意をするが、ある日、自分にそっくりな少年の写真を発見してしまい―。
ドラマティック・デザート・ロマンス。

作品情報

作品名
砂漠に舞う蝶
著者
いとう由貴 
イラスト
せら 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
シリーズ
月と砂漠の眠る夜
発売日
ISBN
9784778101411
3.2

(5)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
20%

レビュー投稿数1

砂漠ものが得意でなくとも……

作者の砂漠モノは数冊あるようですが、このお話は「砂漠に咲く花」と言うお話の続編に当たります。
ですが主人公は入れ替わり、前作で当て馬になってしまった、いい人王子のその後です。

振られてから五年後のお話で、その間に王子は少々やさぐれてひねてしまいました(笑)
よくありがちな諦めきれない、ってやつですね。
でもって今回の受けを捕まえて、ひたすら身代わり。
それと知らない受けは、一目惚れだったもので最初は浮かれ気分だったのですが、だんだんと裏の事情を知り…………というお話です。

テンプレというのか、恋愛ものにはありがちなお話。
BLに限らずですが。
でも現実にもあり得ない話なので、違和感はありません。
私はもちろん話しに現実味を期待していないので、無理な設定は少々目を瞑ります。
それを感じるよりも、主人公達の事情に引きずり込んでくれればOKです。

私は最近になって二冊同時に手に入れて、一気に読みましたので、また感じ方もひとしお。
続編にも最初のカップルが出てきますが、やはり収まると子に収まって良かったと思える話でした。

砂漠ものにはあまり手を出さない私ですが、よくあり強引……って言う展開よりも、王子にも同情できる事情が有り……って言うところがかえって新鮮。
よくありがちな横暴な王子よりも好感が持てました。

1

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