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表題作銀の祝福が降る夜に

アルベルト,大国イシュテヴァルダの国王
サーシャ,16歳,正体を隠してひっそり生きる人狼

その他の収録作品

  • 銀の祝福を蕩かす夜に
  • あとがき

あらすじ

きらめく銀髪と儚げな美貌を持つ天涯孤独の人狼は、その血統の稀少さ故、狼の血族であることを隠し、ひっそりと暮らしていた。働き口を探し町に出てきたところを、偶然居合わせた男に助けられ、その親切さに心惹かれる。しかしその後、彼が実はお忍びで町に出ていた国王であり、自らの家族を亡き者にした敵であると知ってしまい――? 運命の恋に身を焦がす、身分差&宿命のロマンチックファンタジー!

作品情報

作品名
銀の祝福が降る夜に
著者
宮本れん 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
銀の祝福が降る夜に
発売日
ISBN
9784344844452
3.3

(31)

(6)

萌々

(11)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
7
得点
97
評価数
31
平均
3.3 / 5
神率
19.4%

レビュー投稿数7

人狼ファンタジー

イラストが可愛いくて綺麗。

主人公は、父が銀毛の人狼、母は人間。
狼狩りで、父は死亡。母は、流行り病で死亡。
10才で天涯孤独になった主人公は、体力が落ちると耳と尾が出てしまう。

我儘な読者の感想なんですが、
小さな所であれれ??な所が有って、萌が燃え上がり切らないのが残念だった。

これは、担当の編集さんの詰めが甘かったのかもしれないし、
著者さん自身が書いていて、訳わからなくなったのか、
そんな細かい事を構ってられん、早く仕上げたい、
・・となってスルーしたのか分かりませんけど、

脳内妄想を展開して世界観に浸ろうとする読者としては、
浸り切れなかったので、ちょっと残念だった。

1

随所に違和感

絵師さまファンなのと、お値打ちで購入しました。
人狼と人のハーフの受けと、若き国王のお話しです。
邂逅するしかない2人、ありきたりでの展開ですが、国王が一目惚れして受けを城にご招待。周囲もかわいがって、狼クォーターであることを隠してる意外はハラハラ展開ないです。
わかりやすいです。
受けは狼の血をひいていて、命の危機になると耳やら尻尾やらがでてしまう、という設定です。少し無理のある展開からの2人の初エチのときに、出ちゃうんじゃ…??とハラハラするのは私だけ??
特に描かれてないです。

その後に、弟として見られていたのでは…?という不安から体調不良になる受け。
弟として見てたらやらないでしょ…まさかの近親相姦やめてくれ、と思ってしまいました。
体調不良、と人間ではない、という点から勝手に妊娠では…?と思ってしまったのは私が悪いです。妄想も大概にしないといけませんね。

狼の血を引いていることがバレてしまい、
あるあるな展開で城から出る受け。ひどい目にあって、狼になってしまい、絶体絶命。もちろん攻めが駆けつけます。
そのあと、2人で森にいくのですが、攻めが傷を追っていて倒れる。ありますね。
まだ狼の姿の受け、助けも呼ばずにたらたらと好きです愛してますシーンになります。
そこで冷めてしまいました。
傷はどうした。
服もどうした。

互いの過去の傷を乗り越えるやり方もそれだけ?みたいなのもあって、全体的に浅くあっさり、キレイなおとぎ話という感じでした。

1

マラソン

ラストスパートが猛スピードなの。
違和感が最後の方になって猛追してくるんです。

狼から人に戻って戻ってスッポンポンですよね?
2人とも傷の手当もせずに野外でいたすんですけど、2人とも身体は大丈夫だったの?
一晩外で寝てた様ですけど、白夜って事ですか?
それにしてもそこに着くまでどんだけ時間かかったの?
時間軸がさっぱりわからない。

ここにヤマ場があるばっかりに乗り切れなかった。そんなとこで愛を確かめ合わなくても良くないか?と思ってしまったの。

キャラ設定は好きでしたし、想い合ってる甘い感じも良かったです。





1

まさにおとぎ話でした

いやあアルベルト様のスパダリっぷりは半端無かったです。
世間知らずなサーシャをほっとけなくて城に連れて行って甘やかす。実は一目惚れだったんですね。
狼をとても憎んでいたので、サーシャが人狼だったと知った時は一時的にパニックになっていました。
それでもサーシャに城を去られてからの軌道修正はさすがでした。
まずは自らの態度を臣下に謝り、そんな国王の為にサーシャを探すのに手を尽くすって。サーシャの人柄も皆に好かれてたんでしょう。

国王が平民のしかも同性の人狼との結婚を国を挙げて祝うって出来過ぎな感じもしましたが、嫌いじゃないです。

疲れた時に読みたい一冊でした。

4

連鎖を断ち切る勇気

今回は若くして王位に就く国王と食料を求めて王都に出る人狼のお話です。

何も知らずに惹かれ合った2人が過去と種族を乗り超えて結ばれるまでと
その後のラブラブな短編を収録。

受様は人狼の父と人間の母の間に生まれます。狼や狼の血を引く人狼は
危険な生き物として忌み嫌われいていたために受様一家は人狼である事を
隠して森で静かに暮らしていました。

しかし狼が森で生き延びているとの噂で大規模な狼狩りが行われる事と
なり、受様の父は妻や子にいらぬ詮索や危害が及ばない様あえて銀の姿で
囮となって殺される道を選びます。それからの受様は母と2人で慎ましく
暮らしていましたが、母も厄病で亡くなってしまいます。

大規模な狼狩り以降同胞達の行方は判らず、受様は古びた家と少しの畑で
両親の言葉を胸に暮らし続けますが、去年の秋は例年にないほどの不作で
備蓄食料が底を尽きそうになっても冬の間は外に出る事もままならず。

主食となる大麦もなくなった春、受様は町に出て働く事を決意します。
針葉樹の森を抜けて辿り着いた町で受様はかなり浮いていますが、良くも
悪くも関心も持たれず店の軒先で途方にくれてしまいます。

そんな受様に食堂と宿屋を経営しているという男が声を掛けてきます。
給仕を探している話に受様は自分にもできそうだと誘われるままついて
行くのですが、男が探していたのは配膳係ではなく夜の相手でした。

受様は連れていかれた店の怪しい雰囲気に隙を見て逃げ出し、貫禄のある
貴族の男に助けられます。この貴族こそが今回の攻様ですね♪

攻様は揉め事の頻発する街を視察に来ていた国王だったのです。受様を
追っていた男は攻様のお供2人に呆気なくのされて捕まります。受様の境遇
を知り、無防備すぎる受様を放っておけなくなった攻様は、受様を招待と
いう名で王城に保護します。

食べる事にも欠いていた受様は温かい食事と寝床、衣類を与えられて徐々
に体力を取戻します。優しい人々に囲まれた城で暮らす中、受様は自分に
もなにかできないかと攻様への恩返しをしたいと望みます。

多忙な攻様の息抜きのために受様は散歩係となり、攻様にとっても心休
まる大切な時間に変化していく中で2人は惹かれあっていきます。

しかし受様は攻様の家令の話から父が無くなる事となった狼狩りは攻様が
狼を禁忌の生き物として殲滅を命じて行われたのだと知り、攻様の昔語り
から攻様が狼殲滅を命じたのは弟王子が狼によって命を落としていた事が
きっかけと知って衝撃を受けてしまいます。

攻様は弟を狼に殺され、受様は父を人間に殺された敵同士!!

それでも攻様に惹かれていた受様は攻様の傍にいたいと人狼という正体を
隠し続けるのですが、罪悪感から体調を崩していきます。そんな受様を
見舞った攻様が受様に狼の耳が出ている所を見てしまったことから受様は
激しく拒絶されてしまうのです!!

人間と人狼の恋に未来はないのか!?

人間と人狼という異種族であり互いに身内を殺された過去を持つ2人が、
遺恨を超え恋を成就させる物語です。

最初は受様が人狼であることが2人の障害となるのかと思いきや、それぞれ
が身内を互いの種族に殺された敵同士というか判明します。

愛情と憎しみに翻弄されつつも攻様は受様を手元に置こうとし、即位10周
年を控えた攻様の近くに人狼である自分がいる事が災いをよぶと受様は
城をでる決意するのですが、そこでまた新たな出来事が!!

スパダリ系攻様と健気系受様の恋の展開としては王道路線ですが2人が
幸せを掴むまでハラハラ&ワクワク楽しく読ませて頂きました。

物語の主軸は人間と人狼と言う異種族の2人の恋愛事情なのですが、政略
結婚の両親の不仲と弟の死により人を寄せ付けずにいた攻様の孤独、
両親に愛されながらも早くに2人を失い1人暮らしを余儀なくされた受様、

飢饉で町に出た狼によって弟を亡くした事で狼の殲滅を決行した攻様、
大規模な狼狩りのために父を殺されてしまった受様、と対極である2人の
差異とともに互いに惹かれ合っていく要素も丁寧に描かれています。

起きてしまった過去を覆す事は出来きません。大切な人を失ったやり場の
ない思いが育てた憎しみは簡単に断ち切れず愛情と怨嗟という相反する
感情に揺さぶられる様が切なすぎる (>_<)

2人が負の連鎖を断切し新たな絆を求めた未来が幸せでありますように♪

中世ヨーロッパ風な世界の大国イシュテヴァルダが舞台なのですが、サマ
ミヤ先生のイラストの雰囲気もベストマッチでとても素敵です♡

今回は人狼繋がりで火崎勇さん『甘い牙』はいかがでしよう。こちらは攻様
が人狼です♪

1

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