初恋の人の許嫁になる日が来るなんて…。

はつ恋ほたる

hatsukoi hotaru

はつ恋ほたる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

193

レビュー数
3
得点
38
評価数
10
平均
3.8 / 5
神率
30%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥870(税抜)  ¥940(税込)
ISBN
9784344839854

あらすじ

伝統ある茶道の家元・叶家の分家の六条家には、生まれた女の子を本家に嫁に出すというしきたりがあった。しかし、六条家に生まれたのは男児のほたるのみで、ほたるはずっと家の役に立たない自分の存在を申し訳なく思っていた。だがある日、本家の次男・悠介からほたるを許嫁にもらいたいという申し出が舞い込んできて…。

表題作はつ恋ほたる

叶悠介、男のほたるを許嫁に迎えた本家の次男
六条ほたる、お茶問屋を営む元叶家分家の大学生

その他の収録作品

  • いとし遥かに
  • あとがき

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レビュー投稿数3

ほたるの甘々奮闘記

幸薄・健気・一途な受けと、溺愛・包容力大な攻めさんによる、
それはそれは甘っい甘々なお話でした。
なので、そういったジャンル?キーワード?が好きな方には本当に心にヒットするお話ではないかと思います。
ただ私には、先が読めるというか、あまりにも不幸だけどもいい子ちゃん!を前面的に出す受けというのがどうも苦手だったみたいで…(^^;
あとは、最後に一瞬出てきた分家の間男が本当に一瞬過ぎて、この人要る?と思わず突っ込んじゃいました笑。

受けさんのほたるは、男児が生まれることを良しとしない分家で生まれ、両親からは役立たずと疎まれながらもめっちゃいい子に育った大学生。
そんなほたるに、本家から嫁に来るようにとお触れがきます。
攻めさんでもあり後の旦那さんともなる悠介の所望とのことで、密かに片思いしていたほたるは、やましい気持ちと親の為に役に立つという健気な気持ちで嫁ぎに行きます。
悠介が本家のしきたりをなくしたい一心で弟分の様に見ていたほたるを指名しただけという事実を知りながらも、悠介のために、家族のために、1年間心を殺して嫁に徹しようと頑張る…といったそんな内容でした。
ほたるが本当にいい子なんです。こんな環境でこんな子に育つ!?と思うくらいいい子で、読んでいて不憫にも感じましたが、しきたりのためだけに呼んだという割に結構最初の方から悠介とはらぶらぶな雰囲気満載で、傍から見ればいちゃこらしてるようにしか見えない2人が多々で、中盤あたりからは気待ちダダ漏れな悠介による溺愛加減で、ほたるは無意識に幸せをたくさん受けていたように思います。
とりあえず。
この2人は、気持ちが通じ合う前も通じ合った後も本当に本当に甘いです。甘々です。
幸せな気持ちになれる1冊なのではないかと思います(。・ω・。)

1

一途な不憫受け

六条ほたる(受け)は茶道家元の分家のお茶問屋の一人息子です。
本家の男子が分家から嫁を娶るというしきたりに則って、本家次男悠介(攻め)の許嫁として本家に1年の期限付きで花嫁修業に出ることになります。小さいときから優しい悠介が好きだったほたるは1年間だけでも悠介の傍にいられると喜びます。

ほたるは、本家との縁を強くしたい両親に女性として生まれてくるのを望まれていました。男児であったため役立たずと言われてきた上、ゲイばれしてしまったおかげで、跡継ぎにもなれず両親から蔑まれてきました。そのため、常に気を張り、心休まるのは親切にしてくれる茶師の人たちのいる店の中だけでした。

悠介は茶道家元本家の次男として生まれ、兄が家元を継ぐので小さいときから兄弟で違う扱いを受けていました。兄弟仲はよいのですが、両親に対しては思うところがあるようでした。男性であるほたるを指名したのはしきたりに対する両親へのあてつけであり、一石を投じたかったようでした。

なんとも前時代な一族だと感じました。名家というものは今でもそんなものなんでしょうか?しきたりというものはそれなりの存在理由があるのだとは思うのですが、今の時代、分家から娶らなければいけないというしきたりにどんな意味があるのか理解できません。その上、しきたりは絶対なのに、男の許嫁はいいっていうのも変な話で、頭が固いんだけ柔軟なんだか・・・
最終的な家元の考えを見るに、頭が固いばかりではないのでしょうが・・・。

分家には拒否権がないので、今では1年の許嫁期間の末、破談にできるということですが、それでも1年間は拘束されるのです。
今回のことは、ほたるは悠介が好きだから一年間の拘束も受け入れられるのでしょうが、そうでなければ支度金と引き換えのていのいい人質です。

ただ、外側からみれば花嫁修業中のしきたりの多い旧家の中で、その上男というイレギュラーな状態で辛そうな立場に見えますが、両親に疎まれ蔑まれて生きてきたほたるにとって、家元夫人の行儀見習い(着付け、部屋の入り方、歩き方、掃除の仕方等々)はとても大変であっても、厳しいながらも正しく花嫁として必要な事を教えてくれる家元夫人に対して勉強になっていると感謝しているところ
が今までの冷遇を表しているようで、本当に気の毒でした。それに期間限定だと思っているから、ことあるごとに一期一会を大切にと言い聞かせているほたるには心が痛いです。
そして、初めは弟のようだと言っていた悠介が告白しても、ノンケの悠介が勘違いしているだけだと拒むところは泣けてきました。
ほたるが悠介の真剣な想いを受け取り、やっと素直に心情を吐露できたときはほっとしました。

ただ、ほたる視点なため、悠介がどのような心境の変化でほたるのことを好きになったのかがわかりにくいです。どのあたりから意識しだしたかはわかりますが、弟みたいだとあんなにはっきり言ってたのに、そんなに急に恋愛として好きになるだろうか。悠介の心情を吐露する場面はありますが、悠介視点の心境の変化が読みたかったです。

長男夫婦が本当に良い人達でこの話の中で癒しだったと思います。特に長男の嫁は同じく分家出身で立場もよく似ているため、本当の姉のように心配し相談相手になってくれて、二人で話しているときは女子会のようでほのぼのしてるし、彼女が話するだけでほんわかした気持ちになりました。兄夫婦は生まれた時からの許嫁だと言われて育ったとはいえちゃんとお互いを好きで一緒になっており、家元夫婦のように考え方が古くないので、もしかしたら彼らが家元になった暁には、おかしなしきたりはなくなるかもしれませんね。

しかし、ほたるの両親は、本当に血のつながった親なのかと疑うレベルのひどい人たちでした。彼らになんの制裁もないのが私にとって心残りです。心優しいほたるは、産んで育ててくれたなんていって感謝していましたが、私は心が狭いので、こんな人でなしには何かあってほしいと思ってしまいました。

これは最後の落ちになってしまうので、書くのをためらったのですが、一番好きな場面だったのでどうしても書きたくて・・・
知りたくない方は読まないでください。





最後の家族だけの祝言は感動しました。応援してくれていた兄夫婦のみならず、初めは難色を示していた家元夫婦が正装して臨んでくれたことが、本当に認めてくれたんだとわかってうれしかったです。ただ、ここで終わってしまったので、いままで不憫だったほたるが幸せになったエピソードをもっと読みたかったです。
ほたるにはこれからはいっぱい幸せになってほしです。

3

薄幸・健気受けさんがお好きな方に

初読みの作家さん。優しく可愛らしい表紙とタイトルに惹かれ購入してみました。内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。






由緒正しい茶道の本家・叶家の分家の長男・ほたるが主人公。
ストーリーはほたる視点で進みます。

叶家は代々分家から許嫁を取るしきたりがあります。娘が本家に嫁いでいった分家は一族の中でも立場が上になることもあり、ほたるの両親は女の子を所望していたけれど生まれてきたのは男の子。
そういう事情もあってほたるは子どもの頃から両親に愛されることなく育ってきたという過去を持っています。
男の子であるがゆえに許嫁とは無縁であるはずのほたるでしたが、彼が16歳の時に叶家の次男の悠介から許嫁に指名されて…。

というお話。

親に愛されない子ども、という設定があまり好きではないので(子どもが可哀想だから)ちょい萎え萎えな気分で読み始めたのですが、このほたるという男の子が非常に健気で可愛いんです。

親から愛されず、自分の存在価値を見出せないほたるですが、それゆえに叶家では少しでも役に立ちたいと奮闘する。
男でありながら本家の次男の「許嫁」として迎え入れられたという奇異な存在。
「許嫁」として女性ものの着物を着せられるという屈辱。
本家の許嫁としてふさわしい立ち振る舞いを身に着けるための特訓。
そういうものをすべて受け入れ、咀嚼し、自ら行動する健気ちゃんでめちゃんこ可愛かった。

実は子どもの頃から自分に優しくしてくれる悠介が初恋の相手で、そして今でも彼に想いを寄せているという一途ぶりも良い。

一方の悠介は家柄良し、イケメンさん、やさしく思いやりのある男性と非の打ちどころのないスパダリさん。
ただ彼がほたるを許嫁として指名した理由には賛否両論ありそう。もともとほたるに恋心を抱いていたとかそういう理由ではなく、受け取り方によってはほたるを利用した、という見方も出来るので。

ただ、もともとノンケさんの悠介なので、初めからほたるが好きで、という展開よりも自然で分かりやす理由だったと個人的には思いました。そんな悠介が、ほたるの献身ぶりや実直で優しい性格に触れ、徐々に恋心を育てていったのも良し。


親から愛されなかったことから自己否定感が強い事。
ノンケさんで、由緒正しい家柄の悠介との関係を見出すことができないこと。
そして、自身のゲイであるという性癖に葛藤を抱いていること。
などから、悠介の求愛を素直に信じることができずネガティブな行動をとり続けるほたるに共感できるか否かでこの作品の感想は変わってくるかな、と思います。

個人的にはネガティブで健気な受けさんが、攻めさんの大きな愛情に包まれて幸せになるというある種王道なストーリーが好きなので、とてもツボな作品でした。

ほたるの両親はほたるを自分たちの生活を向上させるための「道具」としてしか見ていない節がありちょい胸糞でしたが、ほたるの家の従業員をはじめとして、悠介の兄夫婦といった優しい人たちもたくさん登場するのでシリアス過ぎないところも良かった。

終盤に悠介視点の『いとし悠かに』が収録されています。
甘い…。甘かった…!
今まで不遇な生活を強いられてきたほたるですが、悠介に愛され、いつまでも幸せにいてほしいなと願ってしまう、可愛らしいお話でした。

6

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