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表題作キミに言えないことがある

椎名 恭介
アートディレクター
雨宮 佳純
会社員,幼馴染,既婚者と不倫している

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

内気で元いじめられっ子の佳澄と、活発でクラスの人気者だった恭介は、小学生からの幼馴染み。
何度も窮地を救ってくれた恭介は佳澄にとってのヒーローで、時には恭介も佳澄に助けられてきた。
お互いを意識し合っていて二人が社会人になった今、恭介と佳澄には言葉にできない想いがあって......。

作品情報

作品名
キミに言えないことがある
著者
もふもふ枝子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
ISBN
9784829686201
4.2

(206)

(121)

萌々

(40)

(25)

中立

(13)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
21
得点
853
評価数
206
平均
4.2 / 5
神率
58.7%

レビュー投稿数21

No Title

絵が綺麗で、お仕事描写がわりとあるとこが好きです。

ただ、丁度真ん中辺りでクライマックスっぽい濡れ場来てたので、もう終わりかなーと残りページ数を確認したらまだ半分もあり、あれっ、まるっと表題作かと思ったら後は短編詰め合わせになるのかな? ふーん、と思って一旦スマホ置いてお昼食べてからKindle開いたらまだ続いてたんでびっくりしました。

正直、まだやるのかこのモダモダをという事は思いましたね……いいラストだったとか思いかけていたら続きあったんで。

ちゃんと最後まで丸っと表題作でおまけの裏設定もついていました。

内容的にはオーソドックスなBLで、登場人物たちが自分の思考の中でぐーるぐるして悶々モヤモヤしている時間が長いタイプの話です。話し合い、しよ……? みたいな。

オーソドックスな感じの社会人BLお仕事描写有が読みたい方にはおすすめかもしれないです。

0

やるせない

小学校からの幼馴染である恭介と佳純のお話です。

佳純が既婚者の女性と不倫していますので、苦手な方はご注意下さい。

恭介が男同士の恋愛は正しくないから佳純を不幸にしてしまうという身勝手な思い込みから脱却し、佳純に気持ちを伝えるまでにかなりの時間がかかるので大分ヤキモキさせられます。
それまで恭介に振り回される佳純がとても可哀想でした。

最後は恭介がこれまでのことを佳純に謝って丸く収まりますが、そもそも恭介が大学の時に佳純の告白を断ったりしなければ佳純が不倫をすることはなかったのにとやるせなさが残ります。

シーモアは白抜き修正でした。

1

現実的、真面目系◎

男性同士の恋愛について、正しくないとか相手を幸せにできないとか悩んで迷って、でも愛し合うっていうとても美しくまじめに誠実に描かれた作品でした。

幼馴染→ずっと一緒にいる→受けが一回告白してて攻めも元々好きで両思いだったけど「それは勘違いだ」って言って友達関係でいたっていう

親とか社会とか、生きにくい感じの現代を感じさせてくれました。
男を好きなのは気持ち悪い、とか正しくない、という価値観を親が子供に感じさせてしまっているんですよね。

そしてお仕事では頑張ったのに出来レースで負ける、という、あー世の中って嫌だなーってなるんだけど、そういう現実を描いた上で「でも生きていこう」ってやってくれるのが好感持てるんです。

描きにくい所に踏み込んで丁寧に繊細な問題を描いて、自分なりの答えを見せてくれるようなメッセージ性のある作品は、表現者として誠実な姿勢を感じて、とても好きです。

清水さんいいキャラだなーー

0

弱さからの予防線

昔買った筈が、それを忘れてまた買ってました。とほほ。

外面はイケてるけど、内面弱々な攻・椎名。
ぼけーっとしてるけど、やるときはやる受・佳純。

仕事もバリバリ、幼馴染の佳純に対してはできる男、明るい太陽みたいに振る舞ってる椎名ですが、実は内面は幼い頃の父親からの呪いの様な言葉に縛られている。
その結果、独りよがりな偽善者ムーブで、佳純の純粋な思いを否定してしまいます。
告白に対しての否定って、フルよりも酷いですよね。
佳純が、椎名を思って胸を温めた日も、椎名のおかげで乗り切れた困難も、全部が嘘だって本人から言われてしまったら。
幸せだった気持ちを否定されたら。
残酷です。

それを、自分も佳純から否定されて、初めて気づくんです。
狡いですよね。ひどい。
佳純を悲しませた分まで取り戻す勢いで、幸せにしてあげて欲しいです。

1

間違いなんて、ない

普段はわりと尖った話?を好んで読んでいます。この作品は、自分の中ではわりと地味なお話だったのですが、読んだ後しみじみといいなあ…人生だなあ…と思いました。いつもは両片思いを見てると、うだうだせんと早よくっつけ!ってなっちゃうのですが。

まず、受けくんの佳純が人妻と不倫をしていて軽く衝撃がきます。それを諌める攻めに対して、「昔、俺のことふったくせに…」って言い返すところでええ?となります。不倫は攻めに振られた心の穴を埋めるためと、当てつけみたいな感じであったようです。

攻めの恭介は真っ直ぐゆえ、間違ったことに抵抗があるたちで、それが元でふたりの関係がこじれていきます。男が男を好きになるのは正しくない、不倫も正しくない。そんな考えが自分も佳純も追い詰めていることをうすうす感じながら、どうすることもできない。

そんな恭介に、上司がかける言葉が良いんですよね。「人生って間違えても、そこで行き止まりじゃなくて、そこからまた別の道が開けるんだよな」決して説教くさくなく、じんと心に染みる言葉の数々! 自分がやらかしちゃったとき、ココ読み返したいと思いました。

両思いでいながら、ふったり振られたりしていた二人が、ようやっと最後に思いをぶちまけあって結ばれた時はホッとしました。肌を合わせながら二人してぼろっと泣いちゃうところは、スレきってる私もじんときましたよ…

ただ泣けるだけでなく、人生を教えられることもあるんだな〜。BL、深いです。

3

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