電子限定かきおろし漫画付
評価は同時収録も加味したものです。
表題作は、叔父に引き取られた青年が叔父に売られ大富豪に買われるお話。
親を亡くした後、両親の財産目当てだった叔父に兄弟と共に引き取られたが暴力を受けていた碧海は、就職が決まり弟と妹を連れて叔父の家を出ようとした矢先、叔父に無理やり豪華客船に乗せられる。
そこで借金の形に自分が売られたことを大富豪のアランに知らされるが船は出港していて戻れず。。。
アランに「宝石の中でいちばんになったら何でも言うことを聞いてやる」と言われ、そこからアランを夢中にさせる為に碧海は誘惑三昧。
攻めが褐色イケメンなのでエロ度は高めでした。
ですが、最終的にアランに惚れた碧海はアランとの生活をとったのが・・・なんとも。
暴力をふるう叔父の元に弟と妹を残してるのに!?
妹は体が弱くて入院してるのに!?
と、ちょっとラストだけは冷めちゃいました。
結果、カバー下漫画で兄弟の件は解決しましたが。
個人的には同時収録がドストライクでした。
同じ豪華客船に乗っていたガセゴシップで騒がれ休暇をとった俳優とサーバントのお話。
こちらは表題作と逆で褐色受けでした♪
アラブ的セレブの話は結構好きです。
ただセレブが王子で「第◯夫人」とかいう絡みが出て来ると途端に面倒になってしまう。そういう順番とか他にもはべらしておりますという空気を感じることなく、野性味溢れる褐色の肌のワイルドイケメンが受けを溺愛する部分だけを楽しみたいものです。
というわけでこちら。
褐色ワイルドが受けを溺愛します。
アラブ的セレブストーリーにありがちな「実は幼い頃に会っている」エピソードも取り揃えております。
実業家ファミリーなので「第◯夫人」出てきません。
受けの悲惨な境遇をまるごと包み込んでくれる褐色ワイルド、痺れますよ。
受けが賭けに勝つために「愛されねば!落とさねば!」と強迫観念に駆られるのにはちょっと食傷気味になるし、落とそうとガツガツ誘いに来るのはいただけないけれど、褐色ワイルドの包容力でそんな瑣末なことは頭から吹き飛びました。
ただアラブ的セレブに受けを売った腹黒叔父さんが、受けの弟妹のことを本当にしっかり面倒見てくれるのかだけが気掛かりです。
同時収録は、身に覚えのないゴシップネタで足元を掬われた俳優が褐色サーヴァントにめろめろになる話でした。
どちらかというとこちらの方がおすすめです。
自分のことを本当に想ってくれていると感じた次の瞬間に、実は仕事の一貫だったのかも、なんていう急転直下の胸鷲掴みイベントもあって、切なさに涙が少々滲みました。
個人的には褐色サーヴァントに攻めてほしかったのですが、やっぱり俳優がそっちなのね…。
今まで作画的な面で褐色はあまり得意ではなかったのですが、この作品を読んで「褐色もイイね!」と思えました。
えろす多めですが、愛に溢れているので「えろすはちょっと…」という方も大丈夫だと思います。
ぜひ読んで、一緒に「アラブ的セレブ」って言いましょう。
アラブ的セレブ。
もはや言いたいだけ。
傲慢な異国の男に買われてしまった碧海が、その褐色の肌と魅力的で逞しいカラダを持つアランに抱かれて惹かれあってゆきます。
碧海が割ときかん気が強くて、アランとの賭けに勝つために自分の身体を使って煽る場面もあれば、実はふたりは…的な場面もあったりして欲情と純情の間でドキドキしました。
同時収録の、偽りのゴシップに追われて疑心の塊だった俳優と、彼のサーバントのお話も切なさや誤解に心が痛くなる場面がありましたが、ふたりの笑顔にホッとした内容でした。
鳥海よう子先生の作品は、岩本薫先生の原作モノ「発情シリーズ」がやはり秀逸なので。
それ以外ですと、やはりパワーに欠けるのかなぁ、と失礼ながら思ってしまう。
しかも、アラブ・シークものという定番なれば、その異国情緒な世界観、ゴージャスなスパダリ、ロマンティックな気分に大いに耽溺したいと、期待値も上がるので。よっぽどじゃないと‼︎っていう。
定番の王道ほど、難しいお題は無いよねー。なんて思いながらも読んでしまう。
セレブな家庭に生まれたのに、両親の早逝によって傲慢な叔父に引き取られた碧海は、弟と病気の妹を守って生きてきた。ある日、叔父の事業の再生の為に、シークに売られてしまう。
妹の治療にかかる莫大な費用も肩代わりしてくれるというシークの誘いを信じて、抱かれる事になる碧海。子供の時から傲慢な叔父に打たれ続けてきた碧海の身体は、傷だらけなのですが、その傷痕をいたわしく思い、薬を塗り、キスをするシーク。
果たして、叔父は性的な暴力はしていなかったのか? そこもややモヤります。そして、入院中の妹はともかく、残して来た弟は無事なのか?出て来ません。ちょっぴりモヤります。碧海を安心させて‼︎
また、シークは実は碧海にしか執着して無いんだけど、側近が全員麗しく、シークも側近達を「私の宝石」などと呼ぶものだから、当然 碧海は全員抱かれてるんだろうと思っちゃうし、シークの取引先も良からぬことを考えてしまい、碧海はピンチになったりします。全く。
シークは末弟で、優秀なのに。意外にも国に帰れば、兄達には逆らえず、そのせいで碧海はピンチになったりします。どんなけ⁈ そうは言っても、兄達もエッチな碧海を見たかっただけなので、まぁまぁ早めに退散します。ホッ。
実は幼ない頃、シークとは豪華客船の旅でセレブの子息として出会っていた碧海。
碧海は忘れていたけれど、その頃からずっと、シークは碧海が好きだったというオチなんですが。
色々盛り込み過ぎて、回収がままならない感じでした。せめて傲慢叔父には天誅を。
同時収録は、シークたちと同じ豪華客船に乗っているであろう、別の客人とお世話係の話。
「寡黙なサーバント」
ゴシップから逃れる為に日本を離れ、豪華客船で寛ぐ市川。日本語が拙い 美しいサーバントに献身的に尽くされる内に、彼を抱きたくなってしまう。
サーバントのクラウスのたどたどしい「甘えろ」「すみませぬ」が可愛くて萌え♡
両作品とも、さっさと身体を繋げるので、エロいはエロいですけど。
想いの丁寧さには欠けると思いました。
表題作は王家の末裔のアラン(褐色)×
アランに買われる名家出身の碧海。
同時収録はスキャンダルから逃避中の人気俳優の市川×
市川付きのサーバントのクラウス(褐色)。
豪華客船を舞台に
アランの褐色攻め、セレブ、兄弟の確執、媚薬、
碧海への執着…
碧海の不遇、身体の傷、弟妹への家族愛、
アランへの反発からの情愛。
市川の人間不信、嫉妬、誤解、クラウスに満たされていく気持ち。
クラウスの褐色受け、市川への献身、足舐め!!
仕事スマート、ポーカーフェイスでふと見せる
笑顔のかわいさ、綺麗な瞳、不慣れな日本語、
えっちの時の挑発的な艶っぽい表情…
寝顔めちゃくちゃかわいい♡
と、いろいろな設定、見どころが盛りだくさん
でした。(クラウス多め(笑))
褐色攻め→好き
褐色受け→大好物〜!どストライク!!
の性癖なため、アランより断然クラウスのお話に
食いついてしまいましたが。
褐色は攻めも良いが受けはもっと良き…!
どちらの褐色も堪能できる一冊でした。