過保護な親バカ社長×血の繋がらない息子の、溺愛家庭内ラブ!

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表題作義父がぼくに甘すぎます

西園寺和彦,35歳,義理の父親で会社社長
西園寺七瀬,19歳,大学1年

その他の収録作品

  • 可愛いがつらい
  • あとがき

あらすじ

幼い頃に母親を亡くして以来、血の繋がらない義父・西園寺に過保護に育てられた七瀬。若くして会社を経営する敏腕社長なのに、七瀬が寂しくないように、出来るだけ二人の時間を大事にしてくれる。そんな西園寺のひたすら甘くて、時折なぜか熱を帯びる愛情に、七瀬は同性なのに何故かドキドキしてしまう。大学生になるにあたり、自立を目指す七瀬はカフェでアルバイトを始めるが、そのバイト先に、突然七瀬の本当の父親だという男が現れ…!? 糖度200%の家庭内溺愛ロマンス!

作品情報

作品名
義父がぼくに甘すぎます
著者
chi-co 
イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041082744
3.4

(32)

(2)

萌々

(15)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
107
評価数
32
平均
3.4 / 5
神率
6.3%

レビュー投稿数7

義父(パパ)もの、吉と出るかどうか

義理の親子もの。亡くなった実母の夫ですよね。
どんな話か…ちょっと心配してました。

溺愛パパ西園寺と大学入学前の七瀬のほのぼのから始まり。

溺愛過保護なイケメンなまだ三十路のパパですよ!どんなご褒美だ?しかも全力で可愛がってくれて。

実母とは恐れていた夫婦関係ではなかったようでそこは安心しました。

まあ色々あるんですが。う〜ん、12年間親子だったのに…とそこがすんなり萌えられず。
西園寺の方はよくても七瀬はどうなのか、いきなりパパがそんなことを…。

実の父が七瀬の存在をようやく知ってもあっけかんとしてて、ストーキングの理由で今嫁のため?

色々あったんですよ、実家の問題とか諸々。なんですが最後のイチャイチャで、まぁいっか。となりました。

まだ作者さんの作品は数冊しか読んでませんが、読みやすいですね。

0

うまくいきすぎ…?

ちょっと…いやかなりうまくいきすぎのような気もしますが、溺愛を通り越した甘さは最高です!

0

これでもかってくらい甘やかす義父



甘っ甘でした。
御曹司が幼馴染でもあった元使用人の娘が困っているのを見かねてその子供と共に家族として籍に入れ、後に母親の方が亡くなってからも義父としてその子供をかわいがって育て、高校卒業とともに口説き始めて手に入れるまで。


七瀬(受け)は母親が亡くなってからもずっと義父である西園寺(攻め)にかわいがられています。
まだ若く再婚することもできる西園寺を開放しなければと思い、大学入学と共に自立しようとするのですが、西園寺は優しく自立を阻もうとしてきます。
それでも、西園寺の紹介でカフェのバイトをすることになったのですが、そこに七瀬の実父という男・東馬真樹がやってきます。
西園寺は何もなければ4年間かけてゆっくり自分のものにしていくつもりだったようですが、絶縁している西園寺の実家からの横やりが入り、計画を前倒しにすることになります。


両視点で話が進むので、西園寺の事情もよくわかるようになっています。

西園寺は東馬グループの御曹司で、七瀬の母・恵理は西園寺の実家の使用人の娘で幼馴染でした。
七瀬の実父は西園寺の従兄弟の真樹で七瀬の母の恵理と3人は幼馴染だったのです。
別れた後妊娠が発覚したため、真樹は七瀬のことを最近まで知らされていませんでした。
それでも、真樹の両親は七瀬のことを把握しており、不安に思った恵理が西園寺に相談したことで二人を守るために反対する実家と縁を切って籍を入れることになった、というのが西園寺が七瀬の義父になったいきさつでした。
その後、恵理が若くして亡くなり西園寺が一人で七瀬を育てることになります。
西園寺の父は七瀬が大学に入ったのを機に二人を離し、自分の跡を継がせようという思惑で真樹を送り込んできたのでした。

西園寺の実家が後継者が欲しくてちょっかいを出してきた結果、西園寺は七瀬を口説くのを急がなければならなくなったのですが、性急になっただけで西園寺にとっては予定通りで、自分から離れなくさせる計画から、本気モードに口説くという方法にシフトしただけでした。
早々に両親には七瀬をパートナーだと宣言してしまうし、西園寺の暴走もまた楽しかったです。

両親や従兄弟からの横やりが入りますが、二人とも流されることなく自分の気持ちに正直なので、心配したことは何も起こらなかったです。
特に、七瀬。
西園寺のためには自分が離れたほうがいいんじゃないかと勝手にぐるぐる考えて、離れていくというようなよくある展開にはならず、自分が西園寺の傍にいたいという気持ちを優先させることができる図太い神経の持ち主で本当に良かったです。

ただ、西園寺の父と真樹の両方に女遊びが激しかったと暴露されていた西園寺でしたが、それに全く動じず西園寺を信じる七瀬には驚きました。そして、その事に言い訳のひとつもしない西園寺にも驚きでした。せめて七瀬を息子にしてからは女遊びしてないとかだったら尚よかったな。

それにしても、自分の息子はもう矯正できないとあっさりその息子の七瀬を東馬の血族だからokとばかりにターゲットを変えてくるあたり、東馬の家をどう存続させるかしか考えていない西園寺の父親にはびっくりです。
大体、西園寺が自分のパートナーは七瀬だと宣言したのに、七瀬に婚約者をあてがおうとするなんて、なんと斜め上な考え方だろう。
彼らが反省する日はくるのでしょうか。

選民主義な一族の考え方に馴染めなかった西園寺と真樹。
逃げてしまった西園寺と流され続けた真樹と折り合いのつけ方は対照的でしたが、二人が協力したら一族を変えていけるかもしれないですね。

西園寺の友人で秘書の久能。
同じように七瀬をかわいがってくれた第2の父のような存在ですが、とても有能な人のようなので、もうちょっと彼の活躍が見たかったです。

とにかく甘々なので安心して読むことごできました。


2

秘書も呆れる溺愛ぶりです

今回は若くして会社を経営する敏腕社長と
母の再婚で彼の養子となった大学生のお話です。

受様の実父の存在を絡めながら2人が親子から恋人になるまでと
ラブラブな後日談を収録。

受様は小学校に入学する少し前まで母と2人で慎ましく暮らしてますが
母親が若くてカッコイイ男性と結婚し、受様にもパパができます。
このパパが今回の攻様ですね♪

攻様は海外の有名大学在学中に会社を興した優秀な経営者でありながらも
子煩悩な人で受様は愛情面でも経済面でも豊かな生活を送っています。

受様は自分を可愛がってくれる攻様を受様は実父だと思って過ごしますが
結婚から2年で病に侵された母親から亡くなる直前に攻様は本当の父親でない
と告げられます。

母親の葬儀を終えた受様は否定して欲しくて攻様に真偽を問うのですが
攻様は1枚の写真を見せながら実の父親ではないと教えてくれます。

攻様にとって受様と同じくらい母親が大切だったのだと知った受様は
以降も攻様と親子として暮らしてきますが、高校卒業を控えた受様は
このまま攻様の傍にいては攻様が再婚もできないと自立を決意します。

その第一歩として大学に合格した日、攻様にバイトをしたいと話します。
攻様は最初は難色を示したもののいざ受様がバイトを探そうとしたら
攻様の自社ビルの1階のカフェのアルバイトを紹介されてしまうのです。

受様は自分で探したいと言いますが攻様に「近くにいて欲しい」と懇願され
攻様の秘書にも「会社の平穏のために」と頭を下げられては断れません。

攻様はバイト初日は受様の保護者として同伴して挨拶したり、いろいろと
過保護な心配をされつつも受様はカフェスタッフとの関係も良好で
楽しく働いていました。

そんなある日、初めてカフェにやって来た男性客に声を掛けられてます。
どこか攻様に似た雰囲気を放つ客に妙な既視感を覚えた受様はその夜
攻様の彼のことを話します。

攻様は何でもないことのように関心を示しませんでしたが、その男性客は
攻様の従兄弟であり受様の実の父親でもあったのです。

そして受様の実父の背後には攻様を巡る駆け引きが絡んでいて!?

義理の親子として仲良く暮らす2人に攻様の跡取り問題が絡まって
スッタモンダするラブコメディです♪
とってもChi-co先生らしいかなりぶっ飛んだお話でした (^○^)v

攻様は大企業の御曹司で受様の祖父母が住込の使用人だった事から
2人は幼馴染として姉弟のように育ちます。

しかし選民意識の強い両親により彼女の一家は別の勤め先へと追いやられ
2人の交流は断たれてしまうのです。後に再会した彼女は一児の母であり
両親の反対を押切り勘当された攻様は彼女と結婚し受様を養子にします。

攻様は受様の母親に情は持っていても女性としての愛を感じた事はなく
彼女の死後は愛らしい受様を大切に育てる事だけが楽しみでした。
しかしいつしか青年になっていた受様は義理である親子関係から
徐々に距離を置かれるようになった時攻様は受様を誰にも渡したくない!!
と思ってしまったのですよ~ (^m^)

攻様が徐々に2人の関係を恋愛方向にシフトチェンジしようとしていた時に
攻様を後継者にしようとする両親が邪魔者である受様を排除すべく
受様の実父を接触させてくるのです。

攻様にとっては受様が一番!!なのですが攻様の過去と実家の事を知り
受様はちょっとグルグルです。
攻様も受様を手放さないために実家関係の対策には余念がない(はず)なのに
受様に手を出しながらけっこうワタワタしてるのが可笑しい♪

攻様が受様に対してあまりにもデロ甘でそれが目に余り過ぎますが
攻様の実家関係を背景に攻様と受様の母親、受様の実父、その妻など
複雑な関係性を描きながらも各自の思惑がしっかり絡まっていて
2人が親子から恋人になるまでとっても楽しく読めました。

攻様の秘書さんと受様の実父の奥さんがナイスキャラでした♡

できたらChi-co先生のリリ文庫のシリーズ続編が読みたいですぅ(ToT)/

今回は策士な溺愛攻で宮緒葵さん『狂犬ドルチェ』はどうかな!?
こちらも出生の秘密とお家騒動が絡みです。

2

過保護イケメン

親子ものはあかんやろと思っていたはずなのに、壊れたイケメンが面白かったので萌2より萌にしました。本編210P超+イケメン視点でろ甘後日談19Pほど+あとがき。

大学入学直前の自由な時間にバイトを!と思い立った七瀬。その話をしたら、義父の西園寺は自分の会社が入っているビルのカフェでバイトをと紹介、なんとバイト初日は社長である義父の車でご出勤。しかも義父はわざわざバイト先に挨拶にまで来て・・と超過保護。病死した妻の連れ子の七瀬が可愛くて可愛くてしょうがないという様子・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの秘書(ツッコミ役)、両親、従兄弟(この方もなかなかツライお立場)とその妻、受けの母(故人)ぐらいかな。

**好きだったところ

余裕ないとか、どっか壊れてるというイケメンが好き。今回の攻め、海外の大学在学中に起業した眼鏡クールイケメンなはずなのに、七瀬のことになったら、余裕あるそぶりを見せながら必死に頑張っているように思えて面白かったです。
満面の笑みを浮かべて「私の可愛い息子の七瀬だ」って、もうすぐ大学に入る男子のことを部下に紹介する~???あーこの人壊れてる残念な人だーと割合早い段階で分かるので、最後まで安心してくすくす笑いながら読めました。
そんな社長を付き合いの長い側近がきっちり突っ込んでくれるので、ばっちりです。

従兄弟もいい感じに七瀬争奪戦に参戦してくれるので(BL的参戦ではないですが)、イケメン余計に焦って、こちらとしては「おーやれやれー」と満足でした!

イケメン溺愛話がお好きな方でしたら、安心してお読みいただけるのではと思いました。

0

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