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表題作いばらの食卓

糸井 周,新人編集者
鹿嶋 理,売れっ子のイケメン料理研究家

同時収録作品いばらの食卓

夏目,料理カメラマン
須藤 海,編集者,糸井のストーカー

その他の収録作品

  • 2話後 しばらく経ったころの糸井×鹿嶋編
  • 5話の数日後 夏目×須藤編
  • カバー下漫画

あらすじ

料理本の担当を避けて来た新人編集・糸井は、
毒舌家で美形の料理研究家・鹿嶋の仕事を編集長から引き継ぐことになった。
糸井が料理本の仕事を避けていたのには理由があるが、
鹿嶋は告白する前にそれに気付き……。

作品情報

作品名
いばらの食卓
著者
さはら鋏 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403666872
3.2

(42)

(11)

萌々

(6)

(14)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
8
得点
127
評価数
42
平均
3.2 / 5
神率
26.2%

レビュー投稿数8

トラウマからの新たな一歩。

電子版のお試し読みから続きが気になって購入しました。2カップル出てくるし、けっこうボリュームがあり読み応えもありました。自分としてはかなり面白かったです。

登場する2カップル、4人ともそれぞれにトラウマがあり、まだそれを乗り越えていない状況なんですよね。そんな中で、もがきながらも相手を好きになって、新たな一歩を踏み出すストーリーだと感じました。前半の糸井くんと鹿嶋のお話は、とにかく料理が美味しそうで…また、鹿嶋と師匠の関係の中で「料理で相手を支配する」という考え方はなかなか興味深かったです。読後は爽やか、そんな中、糸井くんの先輩須藤の闇が登場で、後半の2カップルに突入。こちらは乱パなどもあり、重めのお話かな。でも、自分の最低最悪のどん底を知る相手と想い合うっていうのは、個人的には良いな、と思いました。


各話の合間に、かわいいキャラのちょっとしたエピソードが入り、とても楽しめました。

欲をいえば、エロシーンにもっと色気があると萌えると思いました。

4

陰と陽

糸井 × 鹿嶋
・新人編集の糸井は過去のトラウマから人前で食事が出来ない。誰かに見られていると緊張して味がわからなくなり、現場では倒れてしまったりもした。それを誰にも打ち明けられず悩んでいる。
・料理研究家の鹿嶋は、今は亡き師匠とかつて体の関係があった。ただ、それは恋人だったと呼べるものではなかった。
「料理を食べさせることは支配すること」
当時の自分は師匠と向き合う事が出来ず、亡くなって尚、師匠の言葉に囚われたまま。
愛されることも愛することも許されないと思っていた。

文字にするとふたりとも暗い過去だな‥
でも割りと陰はなく、お互いスルッと乗り越えて恋愛してくれるので読みやすかったです。

夏目 × 須藤 のお話のほうが歪んでいる感じでしたね。
でも個人的には嫌いじゃなかったです。
人間ってキレイな感情だけ持っている訳ではないですからね‥
陰と陽、ふたつの作品が読める一冊だと思いました。

1

"食"を通じて表面化するトラウマと乗り越えた先

1つのタイトルで2組のお話が描かれています。
食をテーマに各々が抱えてるトラウマや仄暗い感情が表面化され、
人を愛すことによって乗り越えていくお話でした。

展開の速さは否めないですが面白かったです。

どちらのカップルも収まるところに収まりましたが
メインCPは光属性寄り
サブ?CPは闇属性寄り ーという印象かな。
(あ、闇と言ってもガチな闇好きにはゆるめだと思います)

個人的にはサブCPの"やってることがアウト&愛が重い"ところが好みでした。
似たり寄ったりなトコあるから上手く噛み合えば幸せバカップルになりそうだなぁと♪


◆糸井(新人編集)×鹿嶋(料理研究家)

料理本の担当は避けてきた糸井。
けれど担当が怪我をしてしまい代打で料理本の担当をすることになります。
撮影が終わった後、皆で試食をするからと料理を出されますが、
目の前にした瞬間倒れてしまいーーー。

実は糸井は子供の頃の影響で人前で食事が出来ない人でした。
秘密にしたまま誤魔化して逃げるけれど、鹿嶋にはすぐ気付かれてしまいます。

また鹿嶋も鹿嶋で一人抱えているモノがあって…と展開します。


糸井にとって"食"は「親から愛されていない」を形にしたものだった。
この辺りがとても悲しく、同時に確かにな~と頷いてしまいました。
家族のために栄養を考えて1日3食用意するのは愛がないと続かないですもんね…。
というか愛があっても面倒な日だってあるから手抜きする時もあるし…。

糸井のトラウマに気付いた鹿嶋のさりげない優しさにキュンとします(^//^)

鹿嶋は糸井とは真逆で、料理によって支配されていた人です。
弟子入りした料理家の師匠から依存のような愛に囲われ、
師匠が作るモノ以外口にすることがない支配から逃げ出し、
師匠の歪んだ愛を最後まで受け止めきれなかった自分を責めていました。

互いに長年溜まっていた澱を吐き出し、少し前向きになれたのかな?
真逆だけど"食"に対するマイナスイメージが存在していた2人ですが、
一緒に食事をして笑顔になっていく姿が良かったですヾ(*´∀`*)ノ

◆夏目(料理写真家)×須藤(編集者)

須藤は糸井の先輩編集であり、ストーカーでした。
(幸か不幸か糸井は全く気付いていません。)

ある日須藤は撮影の隙を見て鹿嶋の家に盗聴器を仕掛け、
糸井が泊まったことを示す服で思わずオナニーを…。
それを目撃した夏目は須藤を脅しーーーと展開します。


須藤がストーカーをしているシーンはゾワっとしました;
少しの興味本位から行動が激化してるのがなんとも言えぬ(ノД`;)
悪気なさそうだけど犯罪やで…?あなたアウトやで…?

で。夏目は夏目で恋人に振られたのがトラウマとなり、紛らわすように遊び回ってる人でした。
須藤を脅したのも「ゲイ仲間だったんだー」「ネコ少ないからちょうどいいやw」って感じ。
乱交パーティーへ参加させて複数で須藤の身体を堪能するという…。
仕事中は普通にイイヒトに見えたのでギャップにビックリしました;

と、歪な2人なんですが。

須藤のストーカー行為は最低だけど、糸井に振られた事実に打ちのめされてる姿に萌えた…////
なんか段々可愛くなってくから嫌いになりきれなくて私が戸惑うわw
夏目がほだされてく気持ちがなんとなくわかる(。_。)ウム
あと夏目のトラウマも明らかになっていって、臆病な寂しがりにみえたのもキュンときました。

蓋を開けてみれば愛が重くて捻れていた2人なので、
上手く噛み合えば愛が重い者同士で幸せになれそうで何よりですヾ(*´∀`*)ノ

7

後半の重い感じが好き

人前でものを食べることが出来ない新人編集糸井と、
糸井が担当する事になった料理研究家の鹿嶋。

糸井の先輩で糸井に執着級の片想いをしている須藤と
フードカメラマン夏目。

2カプ収録ですがお話自体は丸っと1冊表題作としてそのままつながっています。


表紙の二人は結構すぐに惹かれ合ったので
ちょっとトラブルもありましたがサラリとくっついた感じでした。

個人的には糸井の先輩須藤が好みでした♡
部屋中に糸井の写真を張ってるのも
糸井が鹿嶋と付き合いだしたら鹿嶋の家を盗聴したり・・・
そこそこヤバい奴でした♪
そんな須藤のヤバい感情と行いがカメラマン夏目にバレて
脅すように呼び出されたのは乱交場!!
男女入り乱れての乱交パーティーで夏目にやられまくる須藤。
嫌がりつつも、糸井と鹿嶋のラブラブっぷりにやられた須藤は
乱交パーティーにその後も何度も参加。。。

前半の鹿嶋×糸井partの際に
鹿嶋を陥れるような事をしていたので
自業自得っちゃ自業自得なのですが、
反省しつつ傷付く須藤は可愛かったです♪

4

乱交パーティーにびっくりしたよ☆

紙本
修正…白短冊
カバー下…おまけ漫画
カバー折り返し部分…作者プロフ
あとがき…あり

2

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