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表題作その台詞には愛が無い

桜井真人,俳優志望
松川渉,小説家志望のアルバイト

同時収録作品その台詞には愛が無い

高岡,演劇評論家
松川渉,小説家志望

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

小説家を夢見ながらも喫茶店で働く松川渉は
全てを手に入れた売れっ子演出家の双子の弟・翔に対して
コンプレックスを抱いていた。
そんな時バイトとして入ってきた劇団員の真人が 憧れる弟主宰の舞台にゲイ役で出演することに。
真人まで弟を選ぶ──嫉妬や嫌悪を抱えた渉は ゲイの演技指導のために真人をベッドに誘い…!?
「おれは弟の劣化版なんだ」
時には売りをし、弟の恋人まで寝取る刹那的な生き方をする
渉に愛しさを感じた真人の反応は…!?
ノンケ劇団員×小説家志望の売り専。
大幅加筆10P描き下ろし❤

作品情報

作品名
その台詞には愛が無い
著者
さはら鋏 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832291270
3

(24)

(1)

萌々

(4)

(14)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
67
評価数
24
平均
3 / 5
神率
4.2%

レビュー投稿数3

わんこ系俳優の卵×不器用な小説家志望

なかなか面白かったです。
有名な演出家……の双子の弟が主人公。
ラブストーリーに加えて、双子それぞれの成長を描いた、
ちょっとドロドロとしたお話です。


小説家志望の渉は、アルバイトをしながら小説を書く日々。
ある日、新しくバイトに入った俳優の卵・真人に、
売れっ子演出家である双子の弟・翔と間違われてーー…

渉の地雷は翔です。
売れっ子の翔に比べ、自分は劣っていると思っています。
〝翔の劣化版〟なんて言ってて、何で自虐的な!と思う反面、
心の闇は結構深いぞ……とも思いました。

渉と翔は、何故か書く作品が似てしまうという傾向があり、
渉の作品はどうしても翔の二番煎じになってしまうーー
ここは、ファンタジー?と思うほどシンクロしちゃってて、
いくら双子でも不自然さを感じました(・・;)

で、良い子に思われた翔にも闇はあり、この子が結構意地悪!
渉の事を見下して、自分を保っている感じなんですよね。
うーん、これって実の弟……しかも双子の弟にやられたらリアルにキツい(;´д`)

そして、自分に自信がないけど本当は寂しがりやで、
誰よりも認められたがっている渉に寄り添うのが真人なんです。
ノンケの真人ですが、翔の舞台でゲイ役をやる事になり、
流れで渉と関係を持ちます。
はじめは友達(セフレ)だった2人ですが、お互いの本質を知るうち、いつしか惹かれあっていきます。

渉が翔の彼氏と寝ていて、それがバレてしまう(バラしてしまう)という修羅場ありです。
ただ、翔が本当に渉に対して意地悪なので、ザマァ感が気持ち良かった( ̄∀ ̄)
翔の彼氏には真人が制裁を加えてくれたので、こちらもスッとしました!
こういう主人公に救いがあるところ、好きでした^^

ラストは双子同士気持ちをぶつけ合い、共に新たな一歩を踏み出します。
双子がとても成長したし、もしかして仲直りできたかも?

3年後の成功した二人の描き下ろしも良かったです。
そして何より、両想いHには萌えました♡
甘える渉、可愛すぎたな(〃ω〃)


アニメイト 修正白抜き(アニメイトはいつも白抜きね^^;)

3

劣等と焦燥

双子の弟・翔は学生時代から芽が出た演出家。
一方、兄の渉は喫茶店で働きながら小説家を目指し、未だ燻っている…
双子故に比べられ続けてしまったからなのか
渉は随分と歪んでいるし冷たい目をしています。
経験値をあげるために売りをしてみたり
弟の彼氏と寝てみたり…
それでも拭えない弟の存在に自棄になって自分を見失っているように感じます。
それを救ってくれたのは劇団員の真人でした。
翔に憧れはあるけれど、きちんと渉のことを「渉として」見てくれる、ということに
すごく救われたんでしょうね。
そんな理解者が今まで居なかったなんてつらすぎます。
結局は双子の兄弟のどちらもが
歪んでいたということなんでしょうかね。

BLな部分では渉と真人の話ですが
それ以外のところが濃いので
全体的にシリアス?ダーク?だと感じました。
なので、3年後のふたりのラブラブっぷりを見れて安心しました(笑)

0

夢追うボーイズのどろどろラブ。

時には売りをし、弟の恋人まで寝取る刹那的な生き方をする渉。
体売ってる理由がなんとも...読んでいるこちらが哀しくなってしまいます。
ただの快楽好きビッチだったらまだしも、真人がくれる優しさに嬉しくなったり、ほろっと涙を零したり、イノセントな一面を隠し持っている渉だから余計に見てて辛かった。
真人が最後まで真っ直ぐに愛情を注いでくれて本当によかったです。


渉が静かに前を向きだしたことで、双子の弟である翔にも変化がありました。
マンネリから抜け出せたようで、本編から3年後の描き下ろしでは、新進気鋭の演出家としてTV出演しています。
兄弟同士で火花を散らすのはもうやめたほうがいいし、それぞれが成功を掴めたラストは、最も良い終わり方だったかもしれません。

でもわたしはそれがおもしろくなかった。(←心が狭いので)
ふたりで高岡の件を話し合った時も、
「嫌がらせで済む程度じゃ...」
って、あれだけ人のこと見下しておいてどの口が言ってるんだ、としか思えなかったです。
主犯の高岡があまり痛い目を見ていないのも正直モヤモヤしました。
うーん...双子は絶対両方幸せになってほしい人向け?

電子限定特典は四コマ漫画。
「生麦生米生卵 バスガス爆発」
渉が言うとどうなるかな?
というお話。
こんな小ネタでイチャつくふたりが幸せそうで何よりでした。

1

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