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とろけるたまごとベッドの中で

torokeru tamago to bed no naka de

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表題作とろけるたまごとベッドの中で

若林圭吾(29歳・リーマン・交際10年のカップル)
小野寺 優(29歳・シェフ・交際10年のカップル)

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

ユウとケイゴは付き合って10年の仲良しカップル。
朝起きて、ご飯を食べて、仕事に行って――2人一緒に過ごす何もない日常。
病める時も、健やかなる時も、にこにこ、ほっこり、いちゃいちゃしたい!
日本中のどこにでもいる普通な彼らは数々の問題に直面し、共に向き合って生きていく。
最後に待つのは君との未来! ! ゲイカップルの同棲【日常】BL

作品情報

作品名
とろけるたまごとベッドの中で
著者
ミブヨシカズ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
ニチブン・コミックス MeltyBullet
発売日
ISBN
9784537139198
4.1

(92)

(41)

萌々

(33)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
20
得点
378
評価数
92
平均
4.1 / 5
神率
44.6%

レビュー投稿数20

とても素敵な2人です

すごく良かったです!
タイトルと表紙からふわふわ甘々なお話だと思っていましたが、意外にも涙してしまいました。

ケイゴとユウは付き合って10年、同棲して5年のゲイカップル。
サラリーマンのケイゴとコックのユウは今でもラブラブで、現状に何の不満もない。
ある日ケイゴがユウと結婚したいと言い出すが、ユウは恋人のままでいいと思っていて…。

ゲイであることをカミングアウトし家族に絶縁されたユウと家族に隠しているケイゴ。
家族にもカミングアウトできないケイゴと結婚してもうまくいくわけないと、ユウは家出してしまう。
しかし、ケイゴはユウを諦めない。
同性でキスしても好き同士ならおかしくない、と教えてくれたのはユウだから…。
ユウの幸せを守るために、家族へのカミングアウト・ユウの両親への手紙・ユウ宛の遺言書・諦めた夢への再挑戦…など、できる限りのことに手を尽くす。
そしてユウも、幸せになる権利を諦めてはいけない・今ある幸せを手放してはいけない、と思い直すのだった…。

とにかく、ケイゴが素敵でした。
特別なことなんていらない。
同じような毎日がずっと続き、それを何ヶ月・何年と積み重ねていくことの大切さを感じました。

絵もとてもお上手で、2人の肉感や出てくるお料理など、目でも楽しませていただきました。
次回作もとーっても楽しみにしています!


まだまだマイノリティーには理解の薄い社会かもしれません。
私自身、知らないことがたくさんありました。
もっと、皆が生きやすい世の中になるといいなと切に願います。

12

ほのぼの系だけどそれだけではない

同棲中のゲイカップルの日常を描いた感動的で可愛らしい作品です。

一緒に暮らして美味しいご飯を一緒に食べて…何気なく繰り返される幸せな日々の中で、たまに起こる問題も2人一緒なら乗り越えて行ける。そんな心が温まるストーリーでした。
柔らかい絵のタッチや細かい背景描写も好みでした。

よく「BLはファンタジー」と言いますが、こちらの作品は確かに創作のお話ではあるものの、親へのカミングアウトや同性婚などといったLGBTの方達が直面する現実的な部分にも触れられていて、私としてはそこが色々と考えるキッカケになったので良かったです。

受けのユウ君がコックさんで、作中に美味しそうな料理がたくさん出てくるのも見どころの1つです。

5

たくさん読んで欲しい作品

絵に色気があって面白かったです。
現代のゲイカップルの話で、ファンタジーとかご都合主義とかも無く、ほのぼのしていながらもピリッとしてて良かったです。

同棲してるカップルだってそれぞれが考え方は違うし、お互いにどう寄せて行くかは何も同性愛者だけじゃないですよね。

圭吾が母親に告白する時だって優の話を聞いてたから怖かったわけだし。

優の店の店長さんの言葉もそうです。人は誰しも幸せになる権利があると思うし、諦めなければきっと幸せになれると思うに同意でした。

圭吾のおばあちゃんが可愛いかったです。


3

いいなぁ~、この作品。

表紙が好みの感じではなかったので、1度はスルーしたものの、なぜか気になって読んだ1冊。絵がとても綺麗だし、エロさもいい感じにあるし、そして何よりストーリーがいい。直感を信じて買ってよかった!私の中ではここ最近の1番のヒットかも。

1ページ目から鍛え上げられたボディのイケメンくんと、甘いお顔のむちむちボディくんという私の大好物の二人の濃厚キスから絡みへという、なかなか刺激的な始まり方だったので、どんだけエロエロの話だよと過度に期待をしてしまうのですが(笑)とにかくお互いが大好きで大好きでしかたなくて、心から大切にしているのが、ちょっとした一言や態度から溢れ出るように伝わってきて、すごく幸せな気分を味わうことができた作品でした。

ですが、内容としては、終始甘々、いちゃこらというわけではなく、じわじわとストレスをかけられていくような展開。何気なく発せられた差別的な一言や態度に傷ついたり、ゲイとして生きる自信を失いかけたり、家族との確執に苦しみ、一旦は距離をおきながらも、二人で壁を1つずつ乗り越えていく姿に、ただ愛する人が同性というだけで、こんなにも障害があるんだよなぁと改めて虚しくなる一方で、お互いのために強くなる二人にじ~んと胸が熱くなりました。

そんな二人の日常を描くことで、LGBTの方々が普段から抱えている苦悩や、生きづらさ、さらされる偏見などをリアルに感じながらも、でも重苦しく問題提起されるのでもなく、とても愛情あふれる作品として読み応えがありました。

普段、執着心の塊だったり、愛する対象以外はモノにしか見えないタイプとか、屈折した愛情表現しかできないゲスいタイプにばかり萌えを滾らせる私ですが、10年間も、そしてこれからも、変わらずただまっすぐに愛し続けられる二人がとても素敵で、本当にいい話だなぁ~ってしみじみと幸せを噛み締めました。大好きです。

3

地味な世界で語るからこその作品

 恋愛に都合よく構成されたファンタジー世界が舞台ではなく、登場人物が特殊な能力を持っているわけでもなく、両思いになるまで波乱万丈のドラマがあるわけでもない、本当に地味な世界の地味な登場人物の話なのですが。
 その分、まるで近所のお兄ちゃん達が悩んだり喧嘩したり悲しんだりしているように身近に感じられるお話です。
 死とか運命とか世界の存亡なんかは関係ないけれど当人達には重い問題を扱っています。とはいえ、むちむちむきむきお肉とエロスとおいしい料理を堪能してるうちに自然に理解したり応援したくなるような巧妙なつくりなので、肩肘張らずに楽しめるはずです。
 できれば、「最近のBLは悩まなくなった」と嘆いているお姉様方に見ていただきたいです。悩める主人公達は一周してまた別のレベルで苦悩して解決していってるんだよ、って。
 1巻完結でもやもやが残らない気持ちいい作品でした。

2

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