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basso先生の作品の中では珍しい、海外ではなく日本が舞台の作品。
読み終わった後、「ああ、自分はこういう話が読みたかったんだな…」と、じーんとしました。
私がBLに求めているものは、胸をぐっと突かれるような切なさとか、じんとくる温かさとか、そういうものなんだなと再認識したというか。
新幹線のホームで偶然隣になり、前の座席でもぐもぐ口いっぱいにお弁当を頬張る、なんだか目の離せない年上の人。
誠さんは45歳と、亨よりずっと年上の「おじさん」なんですが、basso先生の手にかかれば、どこか物憂げな雰囲気をまとったセクシーな男性に。全然、所謂”おじさん”て感じではないのです。これが「イケオジ」ってやつか…。
自分のことを「おじさん」と呼ぶのが可愛くて萌えます。。
そして、亨の相談に乗るゲイカップルの一人、滝野さんが語る言葉が、本当に本当に心に沁みるんです。
「今を楽しむのは俺はいいことだと思うんだ ”今が楽しかったらいいやー”みたいなやつじゃなくてね 今をきちんと楽しむ」
「思い返せるようになった時に ちゃんと楽しんだって思えることは大切なんだって、歳をとってみて思うんだよね」
いろんな経験をしてきたであろう人生の先輩からの、亨を心から思いやって伝えられる言葉。全然泣く場面ではないのにここで何故かうるうるしてしまって、困りました。
ゆっくりゆっくり、少しずつ距離が近づいていく二人と、恋心に悩む亨をそっと温かく見守り、背中を押してくれる先輩カップルの二人。
出てくる人々がそれぞれ皆温かくて、心がきゅーっとなります。
本当に大好きな作品。これから何度でも読み返したいです。
basso先生、こういうお話も描かれるんですね。
それまでの作品とは全然違う、でもありがちなBLではなく、しっかりbasso先生の独創的な世界観なのがすごいです。
絵も、初期の線が太く、かっこいいテイストではなく、洗練された感じですが、それも本作に合っていていいですね。
ストーリーは、普通のリーマンの日常の中の出会いから始まるもので、淡々と進みますが、さすが見せ方やセリフがお上手なので、ぐんぐん引き込まれます。
誠さんの頬袋がかわいいし(ナカさん〜でもあったのかわいかった)
誠さんにカメラを「いい趣味だね」と言われて喜ぶ亨もかわいい。
亨が誠さんちにお泊まりした時の(……抱きしめたい)(抱きしめたい…)(…「日常」がこんなにも眩しい…)(ちゃんと伝えよう)の流れも上手いし、気持ちがいい。
その後の告白の場面、そこからの亨のモノローグもずっとよくて。
で、偶然会い、誠さんを思って泣いちゃう亨。
自分のために泣いてくれる人なんているんだね…と涙が止まらない誠さん。
めちゃくちゃいいシーン。じ〜ん。
その先も、2人らしく静かに進むのが心地よくて。
2人ともやさしくて、相手のことをとても大切に思っている気持ちが、しみます。
誠さんの仕事が少し楽になったみたいでよかった。
誠さんにとって亨は癒しであり、活力だろうし、これからもっと元気にしあわせになると思います。もちろん亨も。
亨たちの会話の中で、つっちーがヒヨコみたいな顔でちっこく登場するのがツボでしたw
「教えて姐さん」でエロなしBLのおすすめの作品でこの作品の名前を出している方を何人か目にしたので気になって読んでみました。
他の方も仰っていますが、この受けのおじさんの健気でかわいいところがこの作品の最大の魅力だと思います。
私は個人的におじさん(現実の)が嫌いなのですが、そんな私でもこのおじさんはカワイイなと思いました。
流石、おじ萌えの第一人者basso先生だなと思います。
また何年か後に読み返したらこの作品の違う魅力に気づいたり、違う印象を持つかもしれないと思いました。
漫画で泣いたの、初めてです。
感動作品でした。
それくらい、緻密に登場人物の感情の動きが描かれていて素敵でした。
中坊みたいな恋をしていると、よく主人公が感じたり話したりしているんですが、その眩しくて甘酸っぱい恋や、主人公の行動や言動が、2人の恋模様を引っ張って育てていく感じがとても素敵でした。
ストーリーの大きさや設定の壮大さというより、2人の感情の動きに全て持っていかれます。
誠さんの、「俺のために泣いてくれる人がいたなんて」と言った言葉(台詞ミスあったらすみません)が忘れられず、そこで私の涙腺が崩壊。
好きな人が美しく見える瞬間や、感情の移ろいをとてもよく描かれていて、さすが…としか思えませんでした。
どうしても、BLはエッチありき、どエロいが定番などになりがちなのですが、こちらはエッチなしで、とても爽やかにそして美しく2人の恋を描いていると思います。
エロなしでここまでストーリーに厚みのある素敵なBLに出会えてよかったです。
また、サブキャラも素敵でした。サブキャラのカップルのお話も気になりますね。
素敵な作品をありがとうございました。
basso先生の作品は、同人誌〜クマとインテリ時代から拝読していました。
ちょうど仕事にくたくたに疲れていたこともあり、誠さんの言葉につられて泣いてしまいました。
幸せな様子に心が温まる素敵な作品です。