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表題作白狼王の幸妃

ウルス・ハン・トゥルクード,29歳,トゥルクード国王・白狼王
アディヤ,20歳,隣国出身の伝承の神子・ウルスの伴侶

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

◆どこへ行くにも抱いて運ぶほど溺愛&体格差保証!
獣人王も愛息子もアディヤが大好きv大人気シリーズ!◆

「私のアディヤはうぶだが、甘い匂いでこんなに私を求めてくれる。私はすっかり愛しい妻のとりこだ」
フサフサした白銀の被毛をまとう狼の獣人王ウルス。
庶民出身、頑張りやのアディヤはウルスと恋に落ち、男でありながら彼の子供を産んだ。
強く凛々しい王なのに、アディヤに対しては独占欲と庇護欲のかたまりのウルスは、
アディヤと息子を溺愛しまくり、蜜のように甘い毎日。
だがある日、ウルスの王座を狙う謎の獣人が現れる。
さらに息子ルトの力が暴走し、それを止めたウルスに異変が…!?

【登場人物】
ウルス:トゥルクード王国の王。白狼の獣人。
俺様で強引な生まれながらの王者だったが、アディヤに出会って変わる。
花嫁の涙に弱い。

アディヤ:庶民出身の頑張り屋の青年。
百年に一度トゥルクードに現れて王と結ばれる神子だと判明する。

作品情報

作品名
白狼王の幸妃
著者
櫛野ゆい 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
白狼王の愛嫁
発売日
ISBN
9784799743546
4

(27)

(8)

萌々

(15)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
106
評価数
27
平均
4 / 5
神率
29.6%

レビュー投稿数7

死んだはずの双子の兄

葛西リカコ先生の挿絵がとても綺麗。特にルトが可愛い!

兄が生きていた。
そして兄は、王位をウルスに要求して、争いになる。

父と伯父の戦いを観て、動揺するルトの神通力が暴走。
暴走するルトの神通力を吸収して、制御しきれなくなったウルスが暴走。
それを愛で解消するアディア。
危うくルトは両親を一度に失う所だった

ウルスとダラスが真意を酌み交して、ウルスはジャラガラに出兵することに。
ダラスがジャラガラを統治することになる。
ウルスは、アディアによってどんどん理想の王に変わっていく。

続編を出して欲しい。
この物語の世界観は、とても素敵。

0

ウルスのスパダリっぷり

『白狼王』シリーズ第三弾です。

今回はウルスとアディヤの子供のルトが、もうすぐ三歳になるころからお話が始まります。

今回も色々と波乱な展開がありますが
今作を読んでアディヤがいい意味で強くなったなぁと思いました。
守るものが増えると人は強くなると言ったものですが
まさにそうだなぁって思いました。

そして今回もウルスはスパダリです。
ウルス自身も大変なことがあるけど、アディヤの心のケアを忘れないのがさすがアディヤの旦那様で、トゥルクードの王だなって思いました。


今回もとても大好きだなぁって思いながら読みました。
ずっとずっとこのシリーズが続けばいいなぁと思います。

0

新たな存在

4年ぶりの新作面白かったです。

ウルスとアディヤの息子のルトも成長してました。ルトが狼の姿になった時に友達に拒否された時がかわいそうでした。
その時の2人の対応が親としての成長を感じました。

ルトの力の底知れぬ強さもですが、今作の見どころはウルスの双子の兄の登場だと思います。
ウルスの溺愛ぶりも微笑ましいですが、兄のダラスの存在がピリッと物語を引き締めたと思いました。
ルトにおいちゃんて呼ばれてるのも良いです。

また成長したルトと隣国を建て直したダラスのお話が読みたいです。

0

世紀の色ボケ




「白狼王の愛嫁」「白狼王の恋妻」に続くシリーズ3作目。
前作で王族が獣人であることを公表し、他国との国交を開始した獣人王を戴く国トゥルクード。
他国との交流でますます国は栄え、相変わらず仲睦まじい獣人王ウルス(攻め)とその妃で神子のアディヤ(受け)の話です。
そして、二人の宝・ルトは3歳になりますます元気に育っています。
そんな時、隣国のジェラガラからウルスの双子の兄だという獣人・ダラスが現れ、王位を要求します。
双子の兄は死んだと聞かされていたウルスは驚くのですが、民に託されている王位を譲ることはできません。
二人の対決は避けられない事態に・・・


片目とはいえ黄金色の瞳を持つダラスは王族の直系であることは間違いありません。
ただ、残っている文書では双子の兄は生まれてすぐに死んだということになっており、ダラスが一体何者なのかがなかなかわかりません。
ダラスのことでごたごたしているさなか、ルトが両親の強力な力を受け継いだことで神通力を暴走させる事件がおきます。
二人はダラスのこと、幼いルトのこれからのことについて思い悩むのです。


双子の兄という設定が後付けみたいだなと思いながら読んでいましたが、あとがきに後付けだったと書かれていて違和感に納得しました。

全体的には二人が夫婦としては近衛隊長ラシードが「世紀の色ボケ」と言うのも納得の溺愛具合で終始いちゃいちゃしていて、誰の前でもしれっと惚気ているのが相変わらずだ
なと楽しく思うとともに、親としてどうあるべきか悩み二人で解決しようとする姿はとてもよかったです。

ただ、兄絡みの話の展開はちょっと疑問も。

結局トゥルクードが隣国のジャラガラの内戦に口を出す形で王位継承の難癖を躱す形になりましたが、自国の内戦に協力させるために王位を狙ったというのがどうも納得できないというかもやもやしました。
3勢力に分かれているとはいえ新興勢力でまだ小さいで勢力であろうダラス勢力。
たとえダラスがウルスと互角であったとしても、他の仲間は人間です。ウルスほどではなくとも人間よりはるかに強い獣人が何人もいるトゥルクードで王位を力ずくで奪えると本当に思っていたのでしょうか?
ウルスが本当にダラス排除するつもりなら絶対に勝てないと思うのです。
実際、完全に詰んでいました。
ウルスがダラスの意図を汲み取り協力するよう画策していたというなら納得できるのですが、本気で王位を簒奪しようとしていたようだし、ダラスは王の資質のある好感の持てる人物だっただけにちょっとがっかりな感じです。

兄弟がどういう結末を迎えるのかはらはらし、読んでいるときはページを繰る手を止められない展開でしたが、終わってみたらあれ?と思ってしまいました。

ウルスとアディアのその後という話としてはとても面白かったのですが、ダラス絡みの部分だけはどうももやもやしていて、ダラスが兄という形ではなく違う話の展開だったら良かったんじゃないかと思いました。
とはいえ、最後はこれまでにない濃い絡みだったし、そろそろルトに弟か妹ができるといいな。


0

王宮を揺るがす過去からの使者


本シリーズは白狼の獣人であるトゥルクード国王と
イルファーンの庶民ながら伝承の神子である王妃のお話です。

攻様の兄を名乗る男によって起こる王宮内の混乱と戦いが収束するまで。

トゥルクードの王族は大神の血と力を受け継ぎ、屈強な体躯と鋭い五感と
ともに自然を操る不思議な神通力を備えています。現王である攻様は始祖
である狼王と同じ白銀の被毛を持ち、古の神の再来と称えられる程強い力
を持っています。

攻様は幼い頃から伝承の神子との婚姻を嘱望されますが、王と番うはずの
神子は長く現れませんでした。トゥルクードは長く他国との交流を拒んで
きたため、隣国の男と恋仲になった受様の母は駆け落ちという手段で恋を
貫き、受様をもうけたのです。

男ながらも伝承の神子だった受様は攻様に愛されて王妃となります。そし
て攻様は王族が獣人である事を公にして、近隣諸国とも少しづつ国交を
結び、2人は力を合わせて国と民のために尽力する日々を送っています。

獣人王に溺愛される日々は受様の身体をも変化させ、受様は新しい命を
授かります。そして生まれたのは攻様と同じ白銀の被毛を持つ獣人でした。
結婚して4年、受様は攻様の甘々に溺愛され、2人の息子もすくすくと育っ
ていました。

そんなある日、王宮に攻様の兄と名乗る男が現れます。その男は内戦が
頻発している隣国ジャラガラから数人の仲間を率いてやって来て、攻様へ
の目通りを望むのです。

しかも衛兵に誰何された男は獣人姿に変化したというのです。獣人の血は
トゥルクード王家にしか伝わっていないはずであり、にわかには信じられ
ませんが、実は攻様には死産だった双子の兄がいたのです。

謁見の間で対面した男は濃い灰色の被毛の獣人で攻様とよく似た低い声と
翡翠と黄金色のオッドアイを持っていました。男は自分は前王によって
密かにカマル山に捨てられようとしていたところを、侍女によって育ての
親に託された子だと言い、正当な権利として王位を返せと迫ります。

果たして男の話は本当なのか!? 王位を迫る男の真意とは!? 

狼の神を崇めるトゥルクード国王の攻様と男ながらも伝承の神子である
受様が良き伴侶として困難に立ち向かうドラマチックファンタジーの
第3弾になります♪

前巻で可愛い息子に恵まれた2人でしたが、攻様は息子にまで対抗する
ほどに受様を溺愛しまくりで、受様は攻様の伴侶として、伝承の神子と
して、そして息子の母として相応しくありたいと頑張る毎日です。

2人の結婚を機に古きしきたりを廃止したトゥルクードは、徐々に国交を
広げることにより、富み栄えていきます。

そんな中、内乱が頻発し政府軍と反政府軍の対立が激化するジャラガラ
の衣装をまとう獣人がトゥルクード王宮に現れます。彼は攻様の兄だと
名乗り、自分の正当性を主張して王位を返せと迫るのです。

ジャラガラの獣人は政府軍や反政府軍から一般市民を守る活動家として
知られる人物ですが、たとえ実の兄だったとしても攻様が王位を黙って
王位を譲るはずもなく、力による解決を仕掛けられるのです。

しかし、激しい剣劇が繰り広げられる謁見の間の不穏な空気が幼い王子
に伝播して無自覚なままに秘めた神通力を暴走させてしまうのです。
その力は謁見の間を瞬く間に破壊し、攻様はその身をもって息子の力を
抑え込もうとしますが、受け止めきれず理性を失ってしまいます。

攻様を人間に戻すための受様が奔走し、攻様の兄の誕生の夜の真相と
ジャラガラの獣人がトゥルクードの王位を狙った目的が明かされ・・・

攻様はトゥルクード王として父として、受様は攻様の伴侶として
神子として母として、様々な局面に対しながらもその時々で最善と
思われる道を信じて突き進み、攻様が最愛の受様と息子を再び両腕に
抱き上げる終幕までドキドキ&ワクワク満載でした♪

巻頭から攻様にとって世界は受様を中心に回っているのかと思わせる
様な甘々でほのぼのなシーンから、攻様と攻様兄を名乗る獣人との
剣劇シーン、暴走した攻様を正気に戻す為の受様の文字通りの体当たり
シーンといろいろな萌えを楽しませて頂きました (^O^)/

個人的には攻様が受様を膝だっこしたり、受様がいつも傍に居る息子
を羨ましがったりのいちゃラブシーンと、側近が戦いの戦闘を突っ
走っる王に小言を言ったりという緊迫した中にもふっと息をつかせて
くれるシーンがとつても良かったです♡

徐々に国内を整え、周りの国々を巻き込みながら、発展していく
トゥルクードと受様の今後を持つと読ませて欲しいです。

今回は狼繋がりで鳥谷しずさん『愛しのオオカミ、恋家族』をおススメ
とします。もふもふファンタジー、大好きです♡

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