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春淫狩り ―パブリックスクールの獣― 番外編

shuningari

  • 電子専門
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表題作春淫狩り ―パブリックスクールの獣― 番外編

クリフォード,アッパークラスの大学二年生
ローレンス,大学二年生でクリフォードの恋人

その他の収録作品

  • 帰らざる日々の先に

あらすじ

【たまには、一番初めのクリフが欲しい。この、まま……】長い長い片想いの末、晴れて結ばれたローレンスとクリフ。伝統あるパブリックスクールを卒業し大学生となった二人は同棲生活をスタートさせた。ローレンスは相変わらずの美貌で周りを魅了しながらも順調にクリフとの愛を育み、ふたりだけの甘い週末を過ごす…。「春淫狩り―パブリックスクールの獣―」待望の大学生編! ローレンスの兄・アルバートの過去の『キツネ狩り』について明かされるスピンオフも収録! ※本文にイラストは含まれていません

作品情報

作品名
春淫狩り ―パブリックスクールの獣― 番外編
著者
高月紅葉 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫e
電子発売日
4.7

(23)

(17)

萌々

(6)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
109
評価数
23
平均
4.7 / 5
神率
73.9%

レビュー投稿数3

同時収録作品である『過去話』を是非読みたい

本編を読んで「全てを捨てても愛を取る、なんていうのは時代遅れなのかも」と思ったのですが。
やだなぁ。
この番外編に収録されている『帰らざる日々の先に』を読んだら、まさしく私が思った通りだったことが証明されてしまいましたよ。

少し昔に私が大好きなパターンの恋愛模様が繰り広げられていた模様です。
その中で、本編で暗躍していたローレンスの兄ちゃん、アルバートは恋を成就出来なかったのですね。全てを捨てることが出来なかった故に。

うわーっ、これ、想像しただけで燃え滾りました。
読みたいなぁ……こっちの話。

1

最高過ぎて悶える

電子書籍ってあまり買わないのですが、『春淫狩り』の番外編という事で購入。

本編はやや痛い展開も多かったのでちょっとドキドキしつつ読み始めましたが…、

甘い…!
めっちゃ甘いです。
ローレンスが、あのローレンスがデレてる…!

高校を卒業し、大学生になった彼らは同棲を始めて…。

という展開ですが、ローレンスは相変わらずモテモテです。
ビューティフォーです。

他人には塩対応なのに、クリフには甘々。
クリフとともに萌えが滾ってキュン死しそうです。

一緒に料理をして。
そして一緒に食べて。
普通の生活、でもそれが幸せ。

甘々だけではありません。
エロもすごいです。

ローレンスを壊したくないクリフ。
でもがっつり抱かれたいローレンス。
何なの、この子たち…。
めっちゃ可愛いんですけど!

二人で料理を作る過程で、チキンを焼くシーンがあります。
この時にローレンスが口にするのが「キツネ色」。
そう、二人が想いを繋げるきっかけになった、あの「キツネ狩り」とひっかけてるんですね。

そして終盤にもう一話収録されています。

ローレンスの兄・アルバートのお話。
アルの時代も「キツネ狩り」があった様子が描かれています。

この時の狩りの対象になったアルの友人との、切ない過去の恋のお話。

これが切ない…。
これ、スピンオフ書いてほしいな。

前半のクリフ×ローレンスの甘々にほっこりしていたところにこの切ない過去のお話。
さすがだぜ、高月さん…。
甘いと辛いのコンビネーションが最高でした。

クリフ×ローレンスのその後も読みたいし、アルのスピンオフも読みたいし、続きを描いて紙媒体で発売してほしいです。

その際は、笠井さんの挿絵付きで。
この番外編に笠井さんの挿絵が無かったことだけが残念。

甘々~なクリフ×ローレンスを、笠井さんのイラストで堪能したいです☆

8

過ぎゆく季節の中で、共に居られる喜び・・・

「春淫狩り ―パブリックスクールの獣―」の番外編になります。
大学生になったクリフとローレンスの、甘く幸福な同棲生活が1編、ローレンスの兄視点で「キツネ狩り」が明かされるスピンオフが1編の、全2編になります。

実は本編で作者さんの作品にハマった為、この番外編も楽しみにしてました。

「秋、深まりて」
大学生になったローレンスと、クリフ。
入学当初から二人はアパートの一室をシェアし、順調に愛を育んでいるんですね。
そんな二人の最近一番のお気に入りは、「お家で料理デート」でー・・・。

こちらですね、二人が外で待ち合わせてマーケットで買い物をしたり、一緒に料理をしたり、そして甘く抱き合ったりと、何でもない日常が綴られているだけです。
特別派手な展開は無いです。

が、この日常がとても優しくあたたかいもので、読んでいて微笑ましくて仕方ないのです。

二人きりの部屋。
二人きりの生活。
二人きりの夜。
そして二人きりの朝ー。
全てがローレンスの日常で、すべてが美しく、そして少し儚い・・・。

と、そんなローレンスの感傷を、確かな愛情で包み込んで安心させてくれるクリフ・・・みたいな。

こう、とても甘い日々がローレンスの繊細な視点で語られ、どこかしみじみさせてくれると言いますか。
過ぎゆく季節の中で、共に居られる喜びみたいな。
何だろう・・・。
読んでいて、うっとりしちゃう感じでしょうか。

とは言え、若い恋人達らしく、はしゃいだ一面なんかもコミカルに書かれておりまして。

メインシェフはローレンス、助手はクリフ、二人でクッキングゲーム!
えーと、タイムトライアル制で、制限時間内にディナーを完成させられるかみたいな事をですね、大真面目に。
さながら、楽しくお料理と言うよりは、ミッション成功の為に全力で取り組みますてな感じで。
いや、生真面目に取り組んでるのはローレンスだけで、助手の方は至ってのんびり、時々キスなんかを仕掛けて邪魔しますみたいな。

で、ディナーの後は二人だけの甘い時間・・・みたいな!(≧∀≦)

個人的にですね、出来上がってるカップルのイチャ甘と言うのが、死ぬほど好きなのです。
これと言って特別な事は無くていい。
愛しあってる二人の、ただただ甘くて優しい日常ー。

もう、永遠に読んでいたい・・・!
めちゃくちゃ甘いよ!!
そしてとても感慨深いよ!!!、と。
まぁそんな感じの、(個人的に)死ぬほど楽しい番外編でした。
それにしても、相変わらずモテモテのローレンスにもニヤニヤしちゃいました。


「帰らざる日々の先に」
ローレンスのお兄さんが主人公のスピンオフです。
「キツネ狩り」撲滅の裏側。
そして、彼の若き日の、ほろ苦い恋が語られます。
日本人でド庶民である私には理解しきれないのですが、アッパークラスに生まれた彼の宿命ー。
ちょい、切ない読後感でしょうか。
弟は愛を貫く事が出来て、それだけでとても幸せな事なんだろうなぁと。

と、ページ数としては50p程度と短いですが、とても読み応えがあり、お得だと感じました。

5

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