特典付
誰にでも秘密があって、偽って生きていて、真実は本人達にしか分からないんだなって感じました。
義父からの執着や異常な性癖を押し付けられながら、真実の愛に飢えていた雪乃。自身の嗜好を隠し、過去に囚われながら生きる後藤さん。人間味溢れるキャラクターに夢中になって読みました。非常に面白かったです!!
何処か影がある後藤さんが、どんな過去を抱えていたかを知った時に、驚いたと同時に、
幸せとは何かを知りながら自ら手放した後悔をずっと負い目に感じたり、"幸せになってはいけない人間なんだ"って自分に罪をかして生きていることに対して、胸がグッと詰まって涙が出ました。
どう生きたか、それがたとえ後悔があったとしても、その事が全て無駄だったとは思って欲しくないし、それが後藤さんを全否定する事になるのは嫌だなって思いました。後藤さんがいてくれたから、雪乃は救われている事を、後藤さんにわかって欲しい。わかってくれたら、それがハピエンなんだって思いました。
執着、過去、後悔、偽り。暗くも感じますが、それは誰にでもある人間の深い部分の感情で、そこが魅力的だなと思える作品でした。それに、暗くない!!生きる光を見つける、ハピエンです!!文句なしの神作品!!
喪服の花嫁、それは、後に雪乃が書く本のタイトルなのですが、自叙伝ではないとの事。
亡き義父への、喪服。
過去に囚われた後藤さんを救済する意味での、喪服。
後藤さんを想い生き、死んだ、教師時代の生徒への、喪服。
わたしには、様々にとらえることが出来ました。
執着する義父が、怖い笑。そこも作品を引き立てていて、私は好きです。
好きな作家さまの新作ということで、ワクワクして読みました。また今回も表紙が素晴らしい!
出だしからエロいし…病んでるっぽいお義父さんコワイ…そして何してても雪乃くんキレイ。タクシードライバーの後藤さんは眼光するどく、どこか影がある感じで…ここは後半で後藤さんの過去が分かると納得です。(後藤さん、個人的にめっちゃ好きです。)
テンポよくストーリーは進み、お義父さんがいよいよ激しく壊れていって…雪乃はとうとう後藤さんの元に逃げるんですが…そこで衝撃の!あっさりお義父さんが…え…、お義父さんもっと怖くなるかと思っていたので…あっさり過ぎてびっくりしました。
三年後に後藤さんと幸せそうなのは良かったです。
先生のあとがきのカーセックスする話も読みたかったな、と思いました(笑)
これはとらのあなさんでみてジャケ買いしましたっ!喪服の花嫁というタイトルと決闘でも仕掛けるのかというスーツ姿で手袋をお口で取りはずそうとしているカバー絵に萌えがノンストップで大興奮で購入しました。
主人公の受けちゃんが自分を取り戻す物語でした。タイトルと義父に支配された大学生という設定が、松本清張原作の土曜ワイドドラマのように思えて、背徳感にワクワクしました。わたしは本当は闇の腐女子なのかもしれないと思わされた一冊でもあります。
エッチなシーンは思ったより少ないのでですが、こちらにその先やその前にのことを妄想させるシーンが多くエロ妄想が進み、ひとに想像を掻き立てさせるとこにこと本当のエロスってあるんだなーとも思いました。最後のシーンがとても好きです。タイトルにリンクしてくるし、清々しいライトです。
こちらの番外編アラブパロディが雑誌on Blueさんにのっていまして、これがまた最高です!!薄着に見え隠れするtkb(//∇//)是非両方読むことをお勧めします。
連載当初から気になっていました。喪服を着た花嫁…?それは悲しいの?おめでたいの?どっちなの?なんとも興味を惹かれる作品名です。表紙の雪刀(受)の黒手袋と流し目が超セクシーです。たとえ本屋で初めて見たとしても絶対に表紙買いしていました。
養父の仕事中のすっと伸びた背中が好きで、月島春日喜を尊敬していたから小説家を志すようになった雪刀。今や肉体関係有りの歪な親子になってしまった2人ですが、雪刀が幼い頃ちゃんとした父と息子だった時期もあったのですね…きっとその記憶もあるだろうし、養父しか居場所がないから酷い扱いをされても受け入れるのでしょう。
雪刀に対して哀れな視線を向けず「ひとりの人間」と言ってくれた後藤さん。そんな人を好きにならないルート存在しますか???絶対ない!!!好きだ!!!!序盤でも「あんまり大人をからかわない方がいい」と注意しておいてランチ奢ってくれるしお金貸してくれるし雪刀が匿名で書いてるコラムが楽しみとか言っちゃうし終いには「案外かわいいな」だと!?!心の中で「からかってるのはどっちだよ!!!!」と雪刀とハモりました。たまらん…後藤さんを好きにならないなんて無理です愛してます。私の中では攻めキャラオブザイヤー2019堂々1位です。