電子限定かきおろし漫画付
大人の恋愛、見せてやる
人物、関係性、ストーリーで読ませる1冊!
珍しい仕事ながらも丁寧な描写で、本当にいそうな2人の恋路を覗いている感じのお話。
途中まで2人は仕事の関係で終わるんじゃ?!と不安になるものの仕事で築き上げた信頼や愛情のうえに、塚本の恋心を重ねて、それに気づいた剛が呼応して、人間同士の愛が重なって2人の恋が進み出すのかたまらない!
受けの剛がノンケだし元ヤンだし、全然受けなさそうなんですが、塚本との距離が縮まるにつれてかわいい!と思うシーンが増えていくのが良いです。エッチシーンも剛らしくて、この2人の関係性だからこその展開が最高でした!
そして最後に書き下ろしではラブラブなシーンがあってきゅん!エッチシーンがあまり多くはありませんが、仕事で熱くぶつかったり協力しあったふたりのベッドシーンは高まります!
ふたりの恋が始まるまでをじっくり読ませる作品でした。
活版印刷工房を舞台に繰り広げられる、
最高のお仕事BLです!
独立したばかりのデザイナー・塚本は、
活版印刷に興味を持ち、中島印刷を訪れる。
そこで出会った元ヤン活版職人の剛に恋をし、
仕事の楽しみを知っていく…というお話です。
ゲイの塚本とノンケの剛が出会い、
喧嘩しながらも妥協せず仕事する姿がカッコいい!
そして、強気な剛が時々する可愛い表情は見所の一つです。
剛に片思いする塚本も、
決して自分の気持ちを押し付けない大人で、
優しくてとてもいい男だと思いました。
なかなか想いが通じ合わない二人が焦ったいですが、
媚びない二人がとても好きでした。
最後は思いが通じ合い、
塚本の本気のHに泣かされる剛に萌えます♡
塚本の元カレであり、前職場の社長の副島も魅力的で、
男前なのにバリネコなところもギャップがあり面白かったです。
脇を固めるのは、
剛の親代わり兼師匠の善とその恋人・リチャード。
イケてるおじいちゃん二人の恋にも興味津々!
活版印刷というのは今まで知らなかった世界でしたが、
調べてみると、とても素敵な作品が沢山出てきました。
イケメン同士のかっこいい仕事ぶりと恋愛に興味がある方は、
是非ご一読下さい!!
山田ユギさんの新作コミック、久しぶりで嬉しいです。活版印刷ってレトロな字体でカッコいいやつですよね。夕方のニュースでやっていた。興味深い内容です。
今回のカップルは美形眼鏡敬語攻め×元ヤンで下町が似合う生きのいい黒髪受けです。ゲイ×ノンケでもあるので切ないストーリー展開で両思いになるまでドキドキ楽しませてもらいました。少し絵が変わった気もするけどキャラ達のあの色気は健在です。
そしてユギさんといえば脇役キャラが今回も皆素敵でした。ゲイバー店主レオ×元レディースの奥さんも良かったけど、リチャード×善爺!アラフィフどころかアラ還?アラ古希?おじいさんカップルが2人とも素敵すぎて全て持っていかれた感が強かったです。美形眼鏡の元彼の社長も面白かった。主役達以外のキャラ濃すぎ!でもそこが良かった作品でした。
作家買いとは言え山田ユギさんの作品を読むのは久しぶりなのでどんな感じかなとは思っていたのですが変わらずキャラが魅力的でしかもお話の舞台でもある職場選びの魅力的な事と言ったら‥やっぱり他に類を見ない楽しさが味わえる作品です。
メインは独立したばかりのイケメンデザイナーと彼が仕事で立ち寄った小さな活版印刷所で働く元ヤンで元気な男前青年との恋と仕事をめぐる話なのですが脇を固めるゲイバーのマスター夫婦や活版印刷所の社長(初老)とその社長に惚れ込んでる大会社社長(初老スキンヘッド)といいキャラの造形からしてあまりにも特異でハマっていてさすが山田ユギさんという感じがします。
(まさか初老BLが拝めるとは笑、しかも相手がスキンヘッド!)
活版印刷所に関しても昨今何かと注目されてる技術でもありちょっとだけその仕事の片鱗が見え隠れして職業BL?が好きな人にはうってつけかなと。攻めがゲイで受がノンケではありますがお互いがお互いの仕事に惚れ込み人間としてその魅力に逆らえないものを感じてから二人の恋は始まり一歩進んだ関係に踏み出すきっかけはノンケの男前青年(受)が決めるというあたりが清々しくて読んでいてとてもあたたかくなります。
山田ユギさんの作品が好きな人には一にもにもなくおすすめです。
ようやく電子での配信が始まり、早速読みましたがやはり安定の面白さ。
印刷屋さんとデザイナーのお話なのだが、活版印刷というと、作中で述べられているように、「ジョバンニがバイトやってたな…」というイメージしかなかったので、お仕事ものという意味でも興味深く読めた。
私は購入予定の本はあらすじや受け攻め情報も見ないので、今回「どっちが受けなの?」とずっとわからず。色っぽいシーンもラストまでないので、読んでる間じゅう、アレコレ想像しながらドキドキ…。最後はそっちかー!と思ったが、こういうタイプは正直、どっちがどっちでもよかったかな。
印刷屋の剛は黒髪の元ヤン、デザイナーの塚本はインテリっぽい眼鏡。塚本の独立のきっかけとなった、元カレ社長・副島は髭のワイルド系イケメン。ユギ先生の描く男の人が元々どれもタイプということもあるのだが、みんな本当にかっこいい。
あとはやはり、おじいちゃんカップルがインパクト大! よくあるスパダリ攻めと健気受けの成れの果て…とでも言えばいいのか。こちらのふたりも、幸せになってほしい。
メインのふたりはお互い仕事に妥協しないタイプ。しょっちゅう言い争ったりもしてるので、なかなかいい雰囲気にはならない。けど、じっくり読ませる部分では、ぐっとその内面に引き込まれてしまう。ゲイの塚本の退社の理由なんかは、なかなかにシリアス。そして、一見やんちゃな子どもがそのまま大人になったような剛にも、印刷屋としては致命的なハンディキャップがあり…。
そのあたりもしんみりとしてしまうのだが、公私共にこれからは、お互い支えあっていくんだろうな、と思えるカップルだった。
電子限定描き下ろしは元カレ副島の後日談。セフレが他にもいっぱいいるらしく、その一人に抱かれながら、心の中で塚本にお別れをする様子がコミカルに描かれている。塚本はどうやら、よほどいいモノをお持ちだったようで、手放すのはかなり惜しかったみたい。で、モブ社員に新たにロックオンしちゃってる懲りない人です。