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表題作街の赤ずきんと迷える狼

工藤貴盛
「赤ずきんちゃん」と名乗る運び屋
向井千尋
警視庁の特殊部隊WOLFの捜査官

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

氾濫する薬物と組織犯罪から社会秩序を守るため、
酒と煙草の違法入手が禁じられた未来──
赤いマントを纏い、
夜の街を華麗に徘徊する謎の運び屋「赤ずきん」。
標的に追うのは警視庁の特殊部隊≪ウルフ≫の
捜査官・向井だ。
人目を引いては警察を翻弄してくる男を、
次こそは捕まえる!! 
男の身のこなしに只者じゃない風格を
感じていたある日、男がなんと
元ウルフの創設メンバーだったと判明し…!?

作品情報

作品名
街の赤ずきんと迷える狼
著者
中原一也 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199009716
3.9

(53)

(14)

萌々

(29)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
208
評価数
53
平均
3.9 / 5
神率
26.4%

レビュー投稿数10

余裕のあるオヤジ攻めの色気……っ!

かっこよかった!!!
もう、それに尽きます。
余裕のあるオヤジ攻めがウブな美人受けと追いかけっこして共闘してラブも生まれるお話。

みずかねりょう先生のイラスト最高です!男らしい2人の色気にクラクラ~。

赤ずきんの攻めが追われる側。追う側のクールな受けをタラシこんで自分のモノにしちゃう一手も二手も上手な攻めに終始読者としても巻き込まれっぱなしでした。
こういう攻めが受けのために余裕なくしちゃったりジタバタするのが萌えるので…もっと攻め視点もあったら確実に萌え転がってた気がしますww裏が読めないオヤジの裏が知りたい~~~!

全体のお話はシリアスで正義とは?を突きつけられますし、今の日本とリンクしているようなちょっと未来の世界観にヒヤリとします。
物騒だもんね、最近。。

最後の2人のやり取り好きでした。愛しちゃってるのね。

0

パルクール部隊

パルクールの技術を応用して、ビルとビルの間を飛びぬけ、逮捕活動を展開する警察官の部隊。
パルクール部隊の「狼」のチーフが主人公。
赤ずきんを追う狼。

面白そうだと思って選んだ本だけど、想像以上に面白かった。

1

パルクールで鬼ごっこv

作者買い。
実に中原さんらしい作品。

タバコ臭いオヤジに強い受け。
街中のビルを駆け回るパルクールの魅力v
そして脇のオヤジも魅力的v

とにかく受けの向井が
強くて頭も良くてカッコ可愛い!

相変わらずキャラクターの魅力で
惹きつけられます。
敵役までカッコイイんだもの!
本当に、彼が道を踏み外さかなかったら!
それはそれでまた別の物語になりそうです。

ストーリー的に、
もう少しハラハラドキドキがあってもよかった気がしますが、素直に工藤に惹かれていく向井の気持ちにシンクロ。

中原さんの作品はどれも大抵そうなのですが、この後の彼らの関係をもっとおかわりしたくなりますv
狼のように獲物を追い詰める「ウルフ」の活躍を、まだまだ期待してしまいます!

もっとパルクールの魅力を伝えて!と、
期待を込めて「萌×2」!

1

赤ずきんの罠におちた狼の運命は!?

今回は赤いマントをトレードマークにする運び屋と
警視庁特殊部隊隊長を務める捜査官のお話です。

受様が攻様とともに警視庁内で暗躍する人物を追い詰めるまで。

今から20年前、日本では人口減少に伴う人出不足を補う為、移民政策
が導入されます。しかし10年後には政策は破城し、各地にスラム街が
生まれ、凶悪犯罪は日常茶飯事となります。

地元警察だけでは街の治安を護る事は困難となり、解決策として5年前
に組織犯罪対策部に第7課が増設され、フランス軍が推奨していたパス
クールや接近戦術という特殊技術を習得した捜査官達の集う特殊部隊
通称"ウルフ"が組織されます。

受様は主任として特殊部隊の中でも精鋭ぞろいと言われる第1部隊を
率いています。ロシア人の祖母似で冷たそうな印象を与えるものの
端正な男前であり、最強を誇るパスクールの使い手です。

今、第1部隊がメインターゲットは赤いマントの売人です。この男は
治安保全係が採用するのと同じパスクールの技を使い、追っ手を簡単
に巻いて逃走する事から通称"赤ずきんちゃん"と呼ばれています。
そして彼こそが今回の攻様となります♪

攻様が運んでいるのはドラックの可能性が高く、受様達は出現パター
ンや逃走ルートから次の出没ポイントを予測し、パトロールをしてい
ます。

そして今日、受様は新宿の街を攻様を追いながら徐々に包囲網を狭め
ていました。攻様を追いビルからビルへ飛び移る受様とは別行動で
部下達も攻様に迫りますが、全く歯が立たずに沈められました。

受様は屋上で攻様を追い詰めますが、好敵手を見つけた様な高揚感を
否めません。意志の強い瞳で受様に余裕で対する攻様には揺るがない
自信が見て取れ、明らかに状況を楽しんでいる様です。

攻様は自分は売人ではなく運び屋だと言い、去り際に受様にこんな
言葉を残すのです。

なあ、狼さん。あんた、本当に自分が正しいと思っているのか?
自分の信じているものが本当に正義なのか、疑った事はないのか?

果たして攻様は本当に単なる運び屋なのか!?
そして攻様の口にした"本当の正義"とは!?

犯罪者を狩る特殊部隊ウルフの隊長が謎の運び屋「赤ずきん」と
の攻防を描くシリアスタッチな警察モノとなります♪

徳間書店のキャラ文庫HPの告知ってちょっと遅めなので、書店等
の発売告知でタイトルを見た時には街の赤ずきん=受様、迷える
狼=攻様だと思い、純な受様に惑わされる攻様かと思ったのです。

しかし、中原先生のツイッターにて赤ずきんちゃんが攻様、しかも
オヤジ攻と知りまして、もうこれは買うしかない!! とワクワクして
入手、ドキドキで読み始めました。

受様はウルフの新人時代に下手をこいて死にかけた過去があります。
その際に助けてくれたのはたばこの匂いを纏う男でした。刺されて
死にかけていた受様の止血をし、胃が燃えるような酒を口移しで与
えた男は状況からも犯罪者側の人間にしか思えませんが、受様にと
っては恩人であり、忘れられない人物となります。

そして受様を常に気にかけるエリート管理官も登場します。管理官
は第7課を統括する責任者であり、ウルフの指揮官でもあります。
彼の妹は受様の高校時代の先輩なのですが、犯罪に巻き込まれて
普通の生活ができなくなったことから、管理官は治安向上に心血を
注いでいます。

彼らの思惑、目的、信条が絡まり合って進み、受様と攻様、攻様と
管理官、管理官と受様の関りは張られた伏線からもある程度は
読み解きながら進めるので、ハラハラ&ワクワクしながら楽しく
読ませて頂きました。

正義とは両刃の剣なのでしょうか。使う者によって見え方が違う。
そんな危険性と管理社会への警鐘がこめられたお話でした。

受様と攻様の会話や、受様が攻様を探して訪れるバーで無意識に
アンティークな装飾品を磨いてしまったりするシーンはコミカル
で、重いテーマを扱いながらもシリアスに偏りきらず、息抜きで
きるシーンがあるのも良かったです (^-^)

今回は中原さんの既刊から『負け犬の領分』を押し作とします。
共通点は元刑事のオヤジ攻ですが、こちらはほのぼの系です。

4

酒も煙草も嗜む赤ずきんちゃん

ダークよりな色合いに煙草くわえたイケメンに陥落。この表紙の雰囲気通りのお話で、攻め大好き!受けも男前で割合好き!なため萌2にしました。カッコよい・・近未来日本の警察舞台のお話、本編250P超+あとがき。攻め受けともめっちゃアクロバティックに活躍するシーンが多いお話です!

WOLF第一部隊のリーダーである向井。移民政策を導入し治安が悪化する一方の日本で、狼のようにチームで犯人を追いかけ捕らえている捜査官です。今の第一ターゲットは2年ほど前からネットに動画が出るようになった「赤ずきん」。酒や煙草に加えて違法なものを運んでいるのではと思われ、ずっと追いかけているのにも関わらず、なかなか捕まらない。ある日追跡中に、赤ずきんとサシで言葉をかわす機会があり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
遠野(受けの所属する課の管理官)、早紀(遠野の妹、受けの先輩)、受けのチームメンバー少々、篠崎(元ヤクザのクラブオーナー)、田宮(ハッカー)ぐらいかな。篠崎さんが良いです、渋い!

** 好きだったところ

攻め受けとも好みのタイプで、内臓にクるんです・・きゅって。エロさ全開、したたってます!というのより、ちょっと抑えて我慢して、やるときゃヤルぜ!というように感じられて、良かった・・・

受けにほくろがあってですね(表紙にも描かれている)、それがまためちゃ色っぽいんですよね。
ロシア人のクオーターらしく勿論超イケメン+細マッチョで、性格もなよなよしてなくって、ビルの合間を駆け巡りフェンスを跳び越え、これ映像化できないかなあ・・と夢見てしまいます!

攻めが30代後半~40歳ではという様子のようで、これまたガチできゅうううって内蔵絞られます。めっちゃ好き、このおっさん。接近戦も追いかけっこも超強くて「赤ずきんちゃんだよ」と言って余裕こいてるし、好きあらば受けを襲うし、最高。違法となっている煙草もお酒も、なんか文句あっか的に全く無問題に嗜んでいて、好みど真ん中でした。

作中の赤ずきんちゃんネタも、最後の受けのセリフも、最高にウィット効いてて、とにかく良かったです。ちょっと大人目でも大丈夫な方は是非是非ご堪能あれ!

4

この作品が収納されている本棚

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