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アネモネの刺繍 2

anemone no shishu

  • 電子専門
  • 電子書籍【PR】

表題作アネモネの刺繍 2

アンヘル・モラレス(テッド) フリオの恋人,17歳
フリオ・ブラウン ベストセラー作家

その他の収録作品

  • Bonus truck. Tough love

あらすじ

孤独に生きるベストセラー作家フリオは
“ありのまま”の自分を見せられる、
美しき少年アンヘルとの恋にのめり込む。
時に衝突しすれ違うも、互いにかけがえの無い存在となった二人。
しかし、二人にとって想定外の事態が襲い掛かり――。
誰かを愛すること、その激しさと美しさを活写した
アメリカン・ヒューマンラブ待望の第2巻!!

作品情報

作品名
アネモネの刺繍 2
著者
m:m 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
ニチブン・コミックス MeltyBullet
電子発売日
3.8

(18)

(7)

萌々

(3)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
69
評価数
18
平均
3.8 / 5
神率
38.9%

レビュー投稿数4

入り込めず

ごめんなさい、どこにおもしろさを感じてよいかわからず、正直読むのがしんどかったです。

1巻で、いい出会いだなとは思ったけど、あっという間に盛り上がって恋人同士になったところが私にピンとこず。
その流れが2巻もずっと続いていました。

描きたかったことは、思春期から大人への成長てことでいいのかしらん。

アンヘルが大人びているけど、まだ17歳で保護者の庇護下にあって、不自由を感じている。
だから自立する日を夢見て、深夜バーでアルバイトをしている。
夜な夜な部屋を抜け出して、過干渉なママによく見つからないなと。

フリオはアンヘルの年齢を知って逆ギレして、犯罪になるから付き合えないと言うのはわかる。

でもアンヘルと話し合ったら今度は「もう犯罪者でも何でもいい」て極端すぎるわねとw
そこは成人するまで待つよ、ではないんですね。

それだけ恋に本気ということなんでしょうけど。
アンヘルがフリオに夢中なのも最後まで何でそんなになのか私にはよくわからなかった。
いくらテディベアに似ていて安眠できるからって。

セリフが多くて、説明ぽくて、読むのがしんどかったし。
絵が時々怖くて…そういう演出でもないのに不気味に感じるのも違和感がありました。
すべて、作家さんとの相性だと思いますすみません。

1

クマとネコ

絵が勢いがあっていいですね。アメリカの高校生活の雰囲気も出ている。ZAKKさんなどアメコミの香りがします。

アンヘルが高校生だと知り、これはだめだと分かれようとするプーさん、じゃなかったフリオ。どっちもアメリカ読みでなくスペイン読み?なのね。
でも、自分の人生に強く向き合っているアンヘルがまぶしい。ゲイをおそらく受け入れられないだろう母の元を離れるため、学校では脇目もふらず勉強し、内緒でバイトして資金をためるアンヘル。でもフリオから別れを切り出されて、高校生らしく悩んでいる。しかし、母の友人、自立した強い女性、クロエにのに背中を押してもらう。フリオも、高校生である以前にアンヘルを愛していることに気付く。

という2巻でした。

キャラの描き方が生き生きしていていいなあ、と思います。クマさん、しっかり。

2

美しく強き17才

「アネモネの刺繍」2巻。

1巻で甘くまとまったアンヘルとフリオ。
続くとなれば、やはり「波乱」なのか…?
…という想像通り、アンヘルが17才である事を知ったフリオの大変な動揺、その動揺を見たアンヘルが傷つく。
好きで子供なんじゃない。子供には手の入らないものばかり…
BLって高校生ものとかすごく多いじゃないですか。だから麻痺してたけど、高校生にとって手に入る「愛」ってとっても限定的なものだと思うんですよね。
色々不自由だしね。
だから本作を読んで再確認したような感覚です。
大人になりたくて、大人であろうとしてもがくアンヘルの姿が切ない。
ただ、フリオは「年の差」を気にしてるわけじゃない。不良姐さんクロエの言う通り「合法」になる日は来るのだから、もう少しだよアンヘル!って思うんだけどね。
本作ではここでお別れが来るわけではなく、思ったよりあっさり元どおりになります。これは単に離れがたかった、という事に尽きると思うけど。
また、元々反目していたクラスメートにゲイバレしますが、愛で強くなったアンヘルは決して屈しない。カッコイイね。
さて、フリオと2人での秘密の夏休みに浮かれるふたりですが、これは不穏ですぞ。
次巻はまた波乱の予感。
ママにバレるんじゃね?マジに引き裂かれるんじゃね?
ママが倒れちゃって別れざるをえないようになるんじゃね?

3

まるでアメリカの青春映画のような

『アネモネの刺繍』の2巻。

8月30日に発売になりましたが、電子でしか取り扱いがない…。紙媒体が好きな私にはちょいショックでしたが、電子しかないなら仕方ないなー、ということで電子でお買い上げ。

1巻は鮮やかな赤で彩られていましたが、2巻はブルー。すんごくきれいです。

続きものなので1巻が未読だと理解できません。未読の方は1巻から読まれてくださいね。

両親が離婚し、母子家庭で育ってきたアンヘル。「男らしくあること」を母親から望まれ、母親の前ではいい子であり続けてきた。口うるさく、過干渉気味の母親ではあるものの、それでもアンヘルは母を愛しているから。

が、アンヘルはゲイ。
結婚し、温かい家庭を持ち、子を育てる。
そんな母親の理想を裏切ってしまう自分の性癖に引け目を感じつつ、でも自分で未来をつかみ取ろうと奮闘するナイスガイです。

一方のフリオはぽっちゃり男子。
彼もゲイであるがゆえに家族から拒絶された過去を持つ。引きこもり、なるべく外に出ることはしない。が、彼はベストセラー作家でもある。

三十路男のフリオと、まだ高校生のアンヘル。
何の接点もないはずの彼らは、アンヘルが働くバーで知り合い、そして恋に落ちた。

と、ここまでが1巻のお話。

2巻はラブラブな恋人同士、というところからスタート。

やんちゃな男子であるアンヘルは、今日も今日とて母親の目を盗んでバーで働き、そしてその後、フリオに会いに行く。

フリオの部屋で会い、セックスをする。
分別のあるフリオに対し、若く青いアンヘルの逢瀬は、少しずつすれ違っていきー。

というお話。

なぜ、すれ違ってしまうのか。

それは、アンヘルが17歳(=未成年)だからなんですね。

清く正しく、と家族に刷り込まれてきたフリオにとって、未成年のアンヘルと付き合うことはその教えに逆らうこと。
未成年と淫行、逮捕。
そんなビジュアルがまざまざと目に浮かび、アンヘルを拒絶してしまう。

偽らざる姿でフリオに愛をささやいてきたアンヘルにとって、フリオの拒絶は青天の霹靂。

このことをきっかけに、二人は別れることになるが―。

なんていうんだろうな。

m:mさんの描かれる絵柄と、設定が日本ではなく外国であることもあると思うのですが、アメリカの、青春ものの映画を見ているような作品でした。

学校での友人間でのトラブル。
いじめ。
幼馴染との仲睦まじい様子。
親に反抗し、自分の道を模索しようと奮闘する主人公。

こういう展開がお好きな方にはたまらなくツボに入る作品ではなかろうか。

個人的には、うーん、もう一捻り欲しいな、といったところか。
ちょっとありきたりな感じがしました。先の先までスーッと見通せる、というか。

反対に言い換えるとドシリアスではないし、ゲイであるという葛藤もありつつ、甘い恋人同士の恋愛模様も読めるので、王道と言える展開で気負わず読める作品と言えるでしょう。

濡れ場描写はほぼなし。
高校生という若さで、フリオに会えばところかまわず盛ってしまうアンヘル、という構図のストーリーではありますが、直接的な描写はないのでエロいのはちょっと苦手、という腐姐さまにもおすすめかと思います。

一度は別れを覚悟した二人ですが、二人の相手を想う気持ちは強く、きちんと甘々な展開になるのでご安心を。次巻は、二人で旅行に行く、という展開になる模様。

このまま甘々~、で行くのか、それとも再び試練が彼らを襲うのか。

3巻も楽しみに待っていようと思います。

6

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