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パパとぼくとかぞくになってよ

pap to boku to kazoku ni natteyo

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表題作パパとぼくとかぞくになってよ

片岡比呂・27歳・新しい隣人
野々村翼・27歳。シングルファーザー

あらすじ

「パパ失格なのかな…」シングルファザーの翼は、3歳の息子・空のために、仕事に家事に育児に追われる日々。笑うことも忘れ、父親としての自信を無くしていた。そんな親子の前に、飾らない真っすぐな言葉を伝えてくるゲイの比呂が引っ越してきた。比呂の明るさに懐く空。しかし、一人で抱え込む翼を助けたい比呂の想いは翼には届かなくて……。それぞれが悩み苦しみ、想いを抱え繋がり合い、幸せな家族を創る物語――。

パパとぼくとかぞくになってよ(1) 39ページ
パパとぼくとかぞくになってよ(2) 38ページ
パパとぼくとかぞくになってよ(3) 38ページ
パパとぼくとかぞくになってよ(4) 41ページ
パパとぼくとかぞくになってよ(5) 43ページ

作品情報

作品名
パパとぼくとかぞくになってよ
著者
靴川 
媒体
漫画(コミック)
出版社
光文社
レーベル
Kobunsha BLコミックシリーズ
電子発売日
4.3

(27)

(15)

萌々

(6)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
117
評価数
27
平均
4.3 / 5
神率
55.6%

レビュー投稿数6

うあああ子育て描写がリアルでしんどい!!!

でも、だからこそ、支えてくれる片岡の存在がより有り難く、かっこよく見えます。
子育てBLが好きなのでシンパパが恋愛するものをよく読むのですが、これはその中でもダントツでランクインしました。

まず、ちゃんと子育ての大変さ、それもシンパパで働きながら幼稚園児の世話をする大変さをしっかりと描いているんですよ。あ、そういったリアルなしんどさは求めていないです現実でお腹いっぱいですという方は、勿体ないですけど今は読むのをやめておいた方がいいかもです。

子育てBLに出て来るお子さんって、可愛らしいんだけど妙に大人びてて親を困らせないような子が多いような気がするんですね。あるいは逆にめちゃめちゃヤンチャに振り切っている子とか。
でもこちらのお子さんは、確かに可愛らしくて素直なんだけど、子供特有の気まぐれさとかわがままさとか親の事情を全く汲んでくれない奔放さとかが、本当にリアルに描かれているんですよ。可愛いんですけどね!

それがまたシンパパの翼を参らせてしまう。翼は子供のことを大切に思うが故に、ちゃんと全部できるようにさせてあげなきゃ、いっぱい正しいことを教えてあげなきゃ、「片親だから」って子供が言われないようにしなきゃ、と責任感で一杯一杯になっていて、職場でも絶対定時で上がるので職場内の空気もちょっと固くなってしまってるんですね。
おまけに、奥さんを病気で亡くしているんですけど、その責任を自分がちゃんと見ていなかったからだと感じてしまっていて、空(子供)こそは守らなきゃと怖いくらいに必死になっているんです。空が、パパが笑わなくなった、と言うくらいに。
思うようにいかなすぎて、ご飯を作りながら翼が泣いてしまうシーンは、思わず胸が押しつぶされそうになり私の目からも涙がこぼれました。

そんなところにまるで救世主のように現れて、潤滑油のような役割を果たしてくれるのが攻めの片岡です。もうね。これはノンケの翼でも惚れちゃう。
いや、最初は翼も怪しんでるし警戒しているんですけどね。同じ職場にやってきて、同じアパートにやってきて、交流をしていく中で、片岡に精神面でも生活面でも助けられ支えられ、次第に心を開いていくんです。その過程がまたいい。
しかも、笑わなくなった翼が、三人の食事で久しぶりに笑うんです。久しぶりに、空のこと以外にも考える余裕ができるんです。
もともとゲイの片岡は、最初から翼がタイプだったみたいなんですが、それだけでずっと続いていくわけではなく、ちゃんと翼の不器用さとか空を想う気持ちだったりに惹かれていくので、本当に二人の間に愛が芽生えていく過程が尊いものに思えました。

片岡も、空のこれから先を考えると、自分が側にいないほうがいいんじゃないか、母親になってくれる人がこれから現れるんじゃないか、と葛藤して距離を置いてしまうのですが、そのシーンがあるからこそ二人、三人の絆がより深まったように見えます。

グッと来たポイントは他にもあってとても書ききれないのですけど、とにかく色々な面で神作だと思います。絶対に読んでおいた方がいい作品。今読むのは辛いかも、という方でも、いつか読んでほしいと思わずにはいられません。

10

抱きしめてあげたくなる

合冊版と完全版も出ているようです。
私は完全版を購入。巻末にペーパー収録。(合冊版はわかりません)

真面目にシングルパパの生活が描かれているので、そういうのがちょっとしんどいなぁと感じる方もいるかもしれませんが、共感せずにはいられなかった。

翼が台所に立ちながら涙を堪えるシーンには全てが集約されているようで、すぐにでも抱きしめに行ってあげたくなりました。
翼は真面目で頑張り屋さん、真っ直ぐ過ぎるんだと思います。
対して片岡は翼と同い年ですが、属性でいうとワンコ系包容力攻め。翼にはピッタリだと思います。

全4話なので仕方ないんですが、もっともっと読みたかったです!
特に片岡が翼を好きになる過程をもう少しじっくり読みたかった!キス止まりの二人のその後もとても気になりますし!

空くんと三人、これからは少しずつ心に余裕のある日々を笑顔と共に過ごしていって欲しいなと思いました。
とてもいいお話でした!

7

とてもリアルなお話

同僚×同僚(シングルファーザー)のお話

妻に先立たれシングルファーザーをしている子育ての大変さが表情や物語からとてもリアルに描かれていて、胸が苦しくなりましたが、受けを健気に支える包容力高い攻めが最高です。

最初は好意を素直に受け取れずにいた受けでしたが、段々と弱みを見せるようになり、受け止めてくれる攻めに心を開いていく過程が非常に良かったです。

また子どもの空くんがとても素直でいい子(でも駄々こねるなど、リアルな子どもらしさも残している)なので非常に癒されました。

お互い好きになってキス止まり…なところが少し残念だったので、恋人になった後の続きが非常に気になるところです…続編希望します笑。そしてもっと読まれて欲しい作品。



6

リアルシングル親の苦悩と癒しを丁寧に描写した神作

めちゃくちゃ良かった‥Kindleアンリミテッドって大してBLないから止めようかと毎月悩むのに、たまにこういう掘り出し物があるからずるずる続けてしまいます。

靴川先生お子さんいらっしゃるんですか‥?もしいらっしゃらなければ驚異の想像力と描写力です。
いや、私子供居るんですがこんなに上手くワーキングペアレントの大変さを言語化できないので、要するに先生の才能が凄いなと思いました。

ワンオペで子供がいて仕事してる人の大変さがめちゃくちゃきちんと描けててすごい作品ですよこれは!
でもそんなに重苦しくない。
ちゃんとBL漫画としても充分面白くてキュンとする。
すごいことですよこれは‥
要因の1つは、絵とキャラクターが可愛いからだと思います。
私子供が出てくるBLで、今作が唯一しっくりきました。子供が可愛いしリアルさがある。

BLって、私達大人は癒しとして読むじゃないですか‥。強烈なエロの一撃でストレス吹き飛ばしたり、シュールな作品で馬鹿笑いしたり、ひたすら雄っパイを愛でたり、素敵な裸体にため息ついたり、キャラクターに萌えたり‥。でもたまには地に足の着いたストーリー読みたくなる。

そんな時に今作は強力オススメ!!!
キャラクターはすこしもぶっとんでないんです。
でも嘘みたいな可愛げがあって、二人共&息子幸せになれーー!!!と脳内で絶叫してしまいます。

残念なのは続編か無い事だけ‥
続編下さい!
お願いします!!
キス止まりなんですよ〜後生ですからm(_ _)m

5

子育てテーマに無興味な方も是非

靴川さんの他の作品が好きで、「彷徨うビッチは恋を知る」では生き方の不器用さやキャラクターの行動心理の描き方がとても好きだったのでこちらも読んでみました。

子育てテーマは全く興味なかったのですが、とても感動しました。
自分の中で確固たる思い(片親になってもちゃんと息子を育て上げたい)があって、仕事は融通利かせてもらってるのだからしっかりこなしたい。
無理して必死に積み上げていたものが一つ緩むと一気に自分に推し流れてきて、それをまた必死に繕おうとする。

新入社員の片岡が素直で行動力がある男で、日々必死に動いていることを知って協力してくれるのですが、ちゃんと見ていてくれる人がいるだけでどれだけ心強いかと思います。
彼の明るさや元気付ける言葉が本当に優しい。
そして子供の空のことを考えての告白には胸がギュッとなりました。

野々村のことを気になっていた保育士?もきっと彼を助けられたのかもしれないけど、偶然や行動も大事だけどタイミングも大事だなぁと思いました。

4

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