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表題作秘書の恍惚

妹尾、ベンチャー企業の腹黒青年社長
井口灯夜、高飛車で根性悪だが超優秀な秘書

同時収録作品秘書の恍惚

加瀬正見 妹尾の友人
小宮山佳希 高校生

同時収録作品不躾な男

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高飛車で根性悪だけど超有能な秘書・井口灯夜は、その美貌と淫らなカラダでトップに立つ人間を篭絡し、その傍にいることで自分を守って生きてきた。
今もボスであるベンチャー企業の若き社長・妹尾と、好きなふりをしながら関係を続けている。
だがある日、井口の生き方を方向づけた“初めての男”相楽に再会、さらにホテルに呼び出されて!?本当は、ずっと愛されたかった―自分を知らない寂しがり屋の秘書が、腹黒青年社長に仕掛ける、ちょっと危険で、ミダラ&一途なラブ・ゲーム。

作品情報

作品名
秘書の恍惚
著者
黒崎あつし 
イラスト
樹要 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044422165
3.1

(8)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
23
評価数
8
平均
3.1 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数3

好印象キャラ勢ぞろい

純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆

登場人物 受:井口(実はヘタレなクール秘書) 攻:妹尾(クールでアツイ若社長)

クールな受かと思い気や、井口がとても繊細なキャラに好感もてました。
学生時代から関係を強要されていた男性に恋をしていた事に気がつき、ボロボロになっていき、自暴自棄になっていくところがいいですね~。
スケベジジィーに関係を強要されてホテルに行き、そこに助けに来た妹尾も王子様的にステキ。
妹尾のクールな社長の面をもっているかと思い気や実は嫉妬深いところもいいです。
なかなか、好印象キャラ勢ぞろいって感じでしょうか。

2

本当の自分を知らない秘書は…

 高飛車で根性悪だけど超有能な秘書・井口灯夜は、その美貌と淫らなカラダでトップに立つ人間を籠絡し、その傍にいることで自分を守って生きてきた。今もボスであるベンチャー企業の若き社長・妹尾と、好きなふりをしながら関係を続けている。
 それをするのは、過去の男・相楽の存在があったからこそだった。ところが、そんなある日、井口の生き方を方向づけた“初めての男”相楽に再会してしまう。さらにホテルに呼び出される。
 井口が迷いながらも呼び出しに応じると、相楽は過去の面影はなりを潜め、すっかり変わってしまっていた。それどころか、井口に「あの時別れてくれて、ありがとう」とお礼を言って来たのだった。
 自分の身を守るために仕方なく相楽のことを好きなふりして、付き合っているふりをしただけのはずだったのに、やっと自由になれたという思いだけで、逃げ出すように別れたのに、想像もしなかった相楽の謝罪に井口は混乱する。まるで、自分はもう、過去の思い出なのだ、とはっきり言われたことで井口の胸が痛んだ……。
 どうしてそんな気持ちになるのか、理解できないまま、井口はふらふらと妹尾の自宅を訪ねてしまう。
 そこで、井口は予想外のことを妹尾に言われて……

 本当は、井口は愛されたかったんですね。
 個人的には、本当は井口が相楽のことを好きだった……ってことにびっくりです。
 私は、こんなやり方で好きになるとは思わなかったのだけれど……。
 妹尾は簡単に「嫌いなやつと八年も一緒にいられるか」って言うけど、確かにそれもそうなんだが……でも、やってやれないことはないと思うんだよね。
 まぁ、それは、おそらく個人的な気持ちの問題もかなりあると思うんだけど、BL的にはないとは言えない。ただ、8年も一緒にいたら情が移るっていうのだけは本当なんだと思う。それがプラスの感情なのか、マイナスの感情なのかはさておき。

 最後は、本当は愛されたがりの井口が、自分の気持ちも、過去も認めて、正直になってハッピーエンド! こんな井口を相手にして、妹尾はかなりもどかしかったと思うんですが、耐えきったことに乾杯!
 ちょっといろいろ考えさせられもしましたが、面白かったと思います。

2

悪趣味。

前作(夜伽の条件)の方が、まだましでした。このシリーズ、ストーリー展開はわりと面白いんですが、キャラクターがどうにも好きになれません。

特に今作は、井口(受)は、前作での印象とは打って変わって、性悪に見せかけながらもなんとも繊細で不安定で、なかなか可愛くてよかったんです。
ただ妹尾(攻)が、井口(との関係)のことも一歩引いて高見の見物って感じで、ことごとくタチが悪いと感じました。こういう悪趣味なキャラクターは大嫌いです。読んでいて、苛立ちが抑えられませんでした。

念のために、確かに私は基本的には、『俺様』『傲慢』『性格の悪い』攻は好みではありませんが、だからと言って『イイヒト』ばかりを求めているわけではないんです。実際、性格がいいとは到底言えない攻なのに、すごく好きな作品もあります。何が違うのかと言えば、作品次第(読まなければわからない)なのですが、ひとつには『生来のもの』かどうかというのがあります。つまり、『何らかの後天的な要因で歪んでしまった・あるいは表面上そう装っている』というのはOKなことが多いです。それに対して、『もともとの性格』というのは嫌悪感を覚える率が高いんですね。この作品はまさしくそうなんですが。
でも結局のところ、作家さんの『描き方』の問題かもしれません。

とにかくこれは、今まで読んだ黒崎さんの作品ではいちばん合わなかったです。

2

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