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芦屋三兄弟次男編です。
なんか終始おだやかな喋り方をしているので野獣なイメージがなかなかわかなかったんですけど、これだ!と思ったのが冬海の声は平川さんだ!そんなイメージ!(長男編のCDでは千葉進歩さんが演じられてますが、まだ聴いてないのであくまでイメージ)
穏やかででも攻めの時はいい攻め!これは平川さんだな!と思い描いて読んでました。・・・・いやぁ、しゃべりに抑揚がなさそうなのに長男と絵柄がほぼ同じなのが・・・ね。なかなかしっくりこなくて(汗)
次男は17歳で時を止めてしまってたんですね・・・。なんていうか酷い男ですけどちょっとわかる。そりゃ後悔にとりつかれるわ~。そんな状態で普通の恋愛して忘れるなんてできないってのもわかる。
心が閉じていた・・・というか感情の起伏をさせないように努めていたひどい状態でも冬海を好きでいてくれて、心ばっきばきにされながらもがんばった洸はえらい!
最後にはきちんと洸を洸として見て、洸に心を動かされてるのを見て安心しました。時間かかるかもしれないけど(いや、そんなにかからないかな・・・(笑))この二人は長く穏やかにずっと支えあって続いていくんじゃないかな。
まだシリーズ続編を読んでないですので想像ですが。
八年想い続けてくれてた洸が大学や社会に飛び立ち、焦るがいいさ!(笑)きっと独占欲を見せてくれるんじゃないでしょうか(笑)
芦屋3兄弟の二男・冬海編の1作目です。
母親のカフェ「エスターテ」を継いでマスターをしている冬海に焦がれる、小さい時から冬海を見ていた大学生の洸。
これえきれずにその想いを告白し、冬海は簡単にその気持ちを受け入れるのですが、冬海の温度は低く、洸は不安に思うことばかり。
何と言ってもこの冬海が憎たらしいほどイライラさせます。
傲慢でオレ様で、自分勝手で振り回して、というわかりやすいキャラならいいのですが、ものすごく他力本願。
洸に告白された時も「洸はボクが好きなの? じゃあ、僕の恋人になる?」なんて上から目線なんじゃー!
実は、洸の7歳年上の兄・輝は冬海と友人でサーファー仲間だったのですが、8年前に亡くなっているのです。
その輝が亡くなったことがトラウマとなり、洸を輝と重ねてみてしまう冬海。
輝を拒絶したために、輝を失ってしまったのではという罪の意識から、洸を拒絶できなかった、隠れヘタレ。
だから、本気の恋が全くできずに、来るもの拒まずの男女見境なしのタラシで誰でも寝てしまう男、誰にも本気にならない男なんです。
「何でもしてあげたいけど、愛してはあげられない」
洸の不毛な恋心が悲しいのですよね~。
輝を亡くしてから海に入ることを辞めてしまった冬海が、別れるという洸に唯一見せてあげることができる真心が海に入り、サーフィンを見せること。
そんなことで、洸、騙されるなー!と読者の自分は思うのですが、冬海のサーフィンに憧れ、目指していた洸には大事なことなんですね。
別れるなら、最後に寝てよ、というその言葉を逆手にとり、まんまと洸を引きとめる冬海。
最後まで、洸を好きとは言わず、洸に頼まれれば好きになってあげるという、あくまでも受け身の好意。
『アニバーサリー』においても、冬海はずるい。
一体どうやって、この二人が本気の恋人になるのか?
それが『エゴイストの初恋』へと続きます。
芦屋兄弟の次男・冬海と海で亡くなった冬海の親友、輝の弟、友成洸の恋。
冬海は、亡くなった母の残したカフェ・エスターテのオーナー兼マスター。
誘われれば断らず応じるけれど誰にも本気にならない。
8年前、親友の輝に告白された冬海は驚き、輝の手を取ることができませんでした。
その日の夜、輝は海で・・・その後悔がずっと冬海の心にあります。
洸は小さな頃からずっと冬海を慕っていましたが洸の思いさえも冬海には特別ではありません。
洸の思いが冬海を動かしその存在が冬海の中で特別になるまでが書かれています。
これは続きそうって続いた~
前回の長男篇とは、カラーがガラリと変わります。
長男カップルは、明るくポジティブな関係だったのに対し、次男篇のイメージは陰です。
カフェオーナー•冬海 × 大学生•洸のお話。年の差ありです。
2人の関係は、8年前に、ある一人の人物をなくすまでは、キラキラ明るく夢のある関係でした。
その、2人にとって大切だった存在…冬海の親友であり、洸の兄•輝。
いなくなってしまう直前に、冬海は輝に、好きだと告白され…驚きと…裏切りのような複雑な気持ちに苛まれた勢いで、輝を突き放してしまったんです…そして、その夜、輝は海へと…。
輝を死なせたのは自分だと、ずっと冬海は自分を攻め続けて
いて、自分の心も8年前に置き去りにしてしまうくらい、深い傷として残ってしまったまま、時間が止まっています。
三兄弟の中では、物静かで優しいイメージの次男•冬海。
でも、兄弟から言わせれば、節操なしのろくでなし、しかもキチクだとまでの言われる始末…。
誘われれば断らず、誰にでも応じるけれど、誰にも本気にならない冬海。
その理由が気になっていただけに、次男篇楽しみに読んだんですけど、納得です。
ただ、そうなった気持ちは凄くわかるんですけど、輝を死なせてしまったかもしれないという理由にしては、弱いような…危険なような…引っかかる点ではありました。
次男篇だけは、続編として『エゴイストの初恋』が、発売されているんですけど…先に言わせて頂くと、二冊続けて読まれる事をオススメしたいかと‼
多分、この作品だけだと感想が割れそうなので…。
私は、この作品だけでも好きな方なんですけど、続編を読んだ方がより、この2人の恋の変化が楽しめると思うので♡
私的には、冬海のような、心を置き去りにしてきたかのような、本当の恋を知らない、影がある大人の男っていう設定は嫌いじゃないんですよね(笑)
冬海の行動は、人として失礼だし、狡く酷いのは確か。
でも、そんなエゴイストな攻め様にドキドキさせられてしまったからか…どうしようもない(笑)
そして、洸の存在感が大きかったと思ってます。
なかなか振り向いてはくれない、冬海への長くせつない片思い。
傷つけられながらも、一途に想い続ける、内に秘めた溢れんばかりの想いや、不器用ながらも、素直な洸の繊細さに、何度泣かされながら読んだか…(笑)
冬海からの恋人になるっていう言葉。
洸に、とったら夢のような信じられない出来事。
喜びたい気持ちはあるんだけど…小さな頃から慕って、思い続けている洸の気持ちさえも、冬海にとっては特別ではない。
読み手には、その複雑さが分かるから、あんたなんてこと言うんだよ〜ってこの時ばかりは、冬海にイラっとしました。
「輝の弟だから」 と特別視されている事に気づかされ、追いつめられていく洸。
自身をも傷つける言葉を吐き出す事で、冬海を攻め立て、どんどん自分を追い込んでいく洸。
その一つ一つの言葉が、胸に痛く突き刺さるんだけれど、
そんな洸ぶつかりで、冬海の中での変化も伝わってくるから、苦いものから、甘ったるい感情が読み手にも溢れてきて虜になってました。
Sっ気攻めが好きって事は、自分ってMっ気があったんだと新鮮な気持ちにもなりました(笑)
段々、冬海がヘタレな駄目男に見えてきてしまって(笑)
でも、そんなヘタレをがっちり掴んだ洸。
洸の一途さと、すさまじい根性精神には感動の連続でした。
イラスト効果も絶大だったと思います♡
冬海の中で洸が特別な存在になるまでを描かれた恋物語。
ひょっとしたら、もう冬海の中では気持ちが決まっているのに…ちょっと大人の狡さを垣間見せて終わる、じれったい終わり方。
続編は、そんな冬海の始めての恋の熱情がたっぷり。
2人の幸せな恋が読めるかと思います。
夏を感じられる作品でした。
芦屋三兄弟シリーズオススメします。