心中するまで、待っててね。 (下)

shinjusurumade mattetene

心中するまで、待っててね。 (下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神66
  • 萌×27
  • 萌0
  • 中立6
  • しゅみじゃない9

50

レビュー数
14
得点
364
評価数
88
平均
4.3 / 5
神率
75%
著者
市梨きみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784799745113

あらすじ

ずっと二人でいられることが、一番のハッピーエンド。年齢「不」相応の幼い体で、引っ越しを嫌がる葵兄ちゃん。見て見ぬフリをしていた違和感は、閉じ込めていた福太の記憶が蘇るとき一つの正解を導いていく…。誰もが見放したのに、たった一人だけが見つけてくれた。究極の純愛、衝撃のクライマックス。ハートフル不穏BL、回答編。描き下ろしあり!

表題作心中するまで、待っててね。 (下)

福田・小学生→大学生
葵・高校生→28歳?

その他の収録作品

  • 描き下ろし
情報修正依頼中

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数14

エンタメ消費したい人向けに描かれた死の気軽さに腹の底から吐き気がする。

もし私の上巻のレビューを読んでくださった方がいらっしゃるなら、こちらのレビュータイトルに「おや?」と思われたかもしれません。
本作の光と闇のような対の表紙を眺めていたら、こういう感想の吐き出し方をしてみるのも時にはいいでしょうと思い、ポジティブ変換した感想を上巻のほうに投稿してみました。

こちらに変換前の感想を残します。辛口です。ネタバレもしています。
ご注意ください。



市梨きみさんは昔1冊だけ読んで作家買いには至らなかった作家様なのでどうだろうなーと思いつつ、ミーハー心の方が勝ってしまったので手に取りました。
ちるちるでも2ヶ月前から試し読み記事をアップされるなど異例の宣伝でしたよね。
ストーリー型マーケティングのお手本のような売り方でした。
見事な成功例だなって、今この辛口の感想を書いている時点でも皮肉一切なしで思っています。

だけど、作品自体を絶賛するのは私には到底無理です。
死をエンタメ消費する作者が、同じく死をエンタメ消費したい読者向けに描くその「気軽さ」に、腹の底から吐き気がしました。
この作者には心が無いのだろうかと思いました。
「萌え」が最優先になって、いろんな感覚がもう麻痺してしまっているのでしょうか?

《葵兄ちゃん》は、大人達に人生を搾取されるだけされて呆気なく殺されています。
子供の人生を搾取しまくる母親に間接的に殺され、そこから逃げるために取ったつもりだった救いの手によって直接的に殺される、というおぞましい殺され方です。
この「おぞましさ」が最終的にほんの少しでも昇華されるなら、この作品がくれるものはガラリと意味が変わったでしょう。
それならば読んだ甲斐もあるというもの。
だけど本作は、こんな最悪な形で一人で死んでいってしまった葵兄ちゃんの為に、主人公《福太》の人生がこれまたお手軽インスタントに作者によって搾取されておしまいなのです。
この作品においての「死」は、読者を楽しませるための単なる“娯楽”でしかないのです。

福太に葵を殺した直接の原因を始末させ、そして福太を殺すことで葵を救ってあげた気でいる作者。
私から見たら、あなたのためよと子供を間接的に殺し続けた葵の母親と一緒です。


何も思わずに読み終われるなら、それは幸せな人生でもあります。
上巻に付けた評価も別に嘘ではありません。
・・・ということも、色んな思いを込めてここに書き残しておきます。

【電子】まんが王国版:修正白抜き、カバー下○、裏表紙○、電子限定ペーパー(1p)付き

4

これもひとつのハッピーエンド

作者買いです。上巻も含め、コピーにある「合法ショタ」「連載時から賛否両論」「ハートフル不穏BL」…作家好きでなければ手に取らなかったかも。連載開始時にわざわざ読み手を選ぶと注意書きが入っていたのも知っておりました。コミックス派ですので、途中に読む事もせず、上下巻を一気読み。同時発売でよかったです…。

上巻で不思議な形で再会した2人。そして想いを通わせるように。ある意味では「今の」2人を邪魔するものはなかった。有るとすれば、福太が生きているという現実。私がちょっと苦手かも…と思いながらもこのお話を手に取ったのは、先にこのちるちるでの市梨先生のインタビューを見たからというのもあるんですが、でも、うーん。タイトル…やっぱりネタバレしてるかな…。「心中」という決定的なワードを使っているがために、どういう過程や理由や納得が有るにしろ、ラストシーンで描かれる主人公たちの肉体的姿はそうなのかな…と、そりゃあ察してしまうでしょう(苦笑)正直なところ、そこに向かって読んでしまった部分はあります…。普通に「会いに行くから、待っててね」くらいでもよかったんじゃないかなあ。
往年の名作「高校教師」しかり、その姿は愛し合う2人が行きつく先として描かれてきたものです。どうしても見る人を選ぶから、あまり選ばれてこなかったけれど。なのでそれをBLという形を使って使われたところには凄いと思います。

BLに限らず、一次創作二次創作に限らず、フィクションで描かれる物語が担っているのは、物語に自分を投影するかどうかは受け取り手にも寄りますけど、現実では叶わないかもしれないこと、起こり得ないかもしれないことを見る事によって、楽しませたい、夢を見させたい、というようなことだとも思います。一種の現実逃避でもありますが、「学校の人気者に告白されたら」「昔好きだった人と再会出来たら」みたいな、有り得るかもしれないけど、そんな事なかなかないよね~というような妄想が形になったものが物語ともいえるかと。だからあまり、バッドエンドや所謂メリバ、アンハッピーエンドのものは好まれなかったりする。
多分このお話は、「たられば」が叶わなかった『現実』を描いた作品だと思います。葵兄ちゃんとの再会があったとしても。「もしあの時、一緒にいたら」「付いていってれば」。そんな後悔も虚しく、2人の間には目を背けたくなる現実があります。だけど、『フィクションの物語』らしく、唯一「再会出来た」という「もしこんなことが起こったら」が有ったがために、主人公:福太の中で何処か止まっていた時は動きだし、あのラストシーンへ。
福太にとって、どんな形であれ、葵兄ちゃんと再会出来、そして想いを通わせられた。他人の目から見たら、福太は確実におかしくなっていっていたし、福太が選んだ結末は祝福されるものではないかもしれない。だけど、福太が笑ってこの結末を選んだなら、それは「ハッピーエンド」なのである。そう思わせてくれるお話でした。

神評価にするのはやっぱり出来ないかも…。前述した通り、タイトルでネタバレしてると思えたのと、読み手を選ぶ作品であること、そして、個人的には、1周読んでこの物語を受け入れ、2週目で更なる納得をしたものの、5周10周は出来ないかな…と思うほどに、ヘビーなお話だからですかね…。個人的意見です。

1

このタイトルにたどり着くまで

というわけで、いよいよ下巻は「不穏」の部、謎解き編です。
まず冒頭にハートフルな描き下ろし部分があって、ちょっと油断させてからの謎解き編は、葵視点のパートもはさみつつ、どんどん真相解明されていくのですが、、、、。
真相は、想像してたよりは、ずっと「不穏」というか、陰惨で、表現としてはコマ数も抑えて相当描写を控えていますが、それでも読むのは、なかなか辛かったです。
そして、このタイトル「心中するまで、待っててね」にたどり着くのですが、
最初から、このタイトルのために作られたお話だったのだと思うと、とても切ないです。


0

これは陰惨で、残酷な天使のテーゼ。

泣きました。そして、眠れなかった。つらくて、痛かった。
残虐で、陰惨で。言うなれば これは「残酷な天使のテーゼ」

非常にゾッとさせられました。そして自分の脳内でなされた映像化に苦しみました。
これは、この事件自体は、私たちの生きるこの世界に、あり得ることだろうと容易に想像出来るおぞましい事件だからです。

読みながら、少し。福太の記憶の曖昧なところが不穏で、ちょっとだけミスリードされました。
葵兄ちゃんを殺したのは、福太なのでは無いかと嫌な予感もよぎったのです。
福太が封印していた記憶は、自分のせいで葵兄ちゃんが拐われたのでは無いかと苦しんでいた事。
事実はそれ以上に残酷で残忍な事。
両親の勝手な離婚で、精神を病んだ母に異常な執着とネグレクトされ、孤独に苦しんでいた葵は、
いとも簡単に変質者に拐われてしまう。
レイプされ、抵抗した為に殺され、ドラム缶で焼かれてしまう。
福太の想いが呼んだのか、葵の未練が遺したのか。
犯人の住まうアパートに越して来た福太を心配した葵の霊との束の間の逢瀬。
葵への想いを募らせて病んでしまった福太の犯人への復讐。
それは。葵が本当に望んだ事だったのか。
死してなお、愛する福太を守りたいと強く願った健気な葵の、天使の恋の物語と読むべきか。
二人で心中するまで。

この世界はつら過ぎる。生き難い。救いも、きっと無い。
真っ黒に塗られた福太の顔。目を潰された犯人のおぞましさ。
多分もう正気では無い、福太の笑顔。そこには居ない筈の葵の笑顔。
何もかもがただ、恐ろしくて悲しかったです。

一方で、煽りに使われていたショタという禁断感は、こと福太と葵の間には感じられにくかったです。
市梨先生の描く「受け」は、大人でも割とこんな感じなので。
それよりも犯人がリアルで気持ち悪い。
犯人の「気持ちよかったなぁぁ…」が頭から離れない。

15

耐えられなかったけれど

手に取るのを躊躇していたこの作品。

なぜならハートフルな作品は大好きですが、
不穏・心中というワードにかなり抵抗があり、
果たして自分に耐えられるのか…と。

上記ワードに引っかかったり、抵抗を感じる方はどうぞ
メンタルを万全に整えて下巻に臨まれるのがよいかと
思います。

辛いシーンに何度も心臓を抉られて嗚咽をあげながら
読み続けて心が瀕死寸前になり読後はしばらく
放心状態になったハピエン厨からの今更ながらで
恐縮なお知らせです。やっぱりダメージは大きかった…。

耐えられなかったけれど、読んで後悔はしていません。
しばらくはちょっと辛いかもしれませんが…

決して正しいとは言えないけれど福太が選んだ道を
見届けられて、葵兄ちゃんを見つけられて、
ふたりでずっと一緒にいられるようになって…

ラストシーンが目に焼き付いて、
ふたりの表情を思い返すだけでもまた涙が出そうです。

ふたりの繋いだ手がもう二度と離れませんように。
またあの幸福な日々が続いていきますように。

4

これは、、

ネタバレしてますのでご注意を。

SNS等の宣伝で気になって読んでみました。葵兄ちゃんは昔に死んでるのかなって何となく察していたのでストーリーにそれほど驚きもなく、結末はちょっと悲しかったです。死んだ人が会いにくる話ってけっこう見たりするけど、あまりBLだと見ないなと思いました。そこの点が珍しくて良かったと思います。

葵兄ちゃんの死に方が酷いのでそこは受け付けられない人がいると思います。自分的には読み終わってハッピーになれる気分じゃなかったですけど、葵兄ちゃんが少しでも救われたのならそれもそれで良かったのかな、、

あと、これはおにショタってやつなのかなって思いました。

9

心が揺さぶられました。

1巻ではハマらなかったものの、2巻でドはまりした作品のひとつです。
2巻の方が断然心を揺さぶられる内容となっています。

結末については文句ないのですが、もっと葵兄ちゃんと福太の幸せなところとか、二人の過去の話が読みたかったので、そういう意味では上下巻完結だと尺的に物足りなかったです。

市梨先生のエロ表現が多少私の好みではないためか、上巻ではエロいらないなあと思っていたのですが、この巻で葵兄ちゃんの身の上に起こったことを考えたら福太とのエロがないと絶対ダメだったんだと思い、下巻の後に上巻を読み返すと、印象が変わっていて、良かったねえ葵兄ちゃん・・・とも感じるようになりました。

内容が辛すぎて感想がうまく書けないのですが、読後にも尾を引くストーリーで・・・印象に残る作品でした。

『さよならアルファ』以降、格段におもしろくなった作家さんだと思いました。次の作品も購入してみたいと思っています。

5

無理です

この作者さんの作品が好きだったので買ってみました。
結果こういう作品は好きじゃありません。まさに賛否両論漫画で拒否派でした。
幼い子が辛い目にあったり、性の対象として表現した描写は苦手です。

このお話は物語を通して伝えたいことが全く分かりません。あの環境で恋愛を通してあの結末で得たものは一体なんだったのか。失って理解できるというものもありません。
でも刺激があることが続くので先が気になる心境にはなります。
冷静に考えると犯罪者と被害者の話で精神に影響をきたしてしまったというところ、そう簡単に綺麗には片づけられないと思います。
あのラストも不快です、どうしてもあれも一つの幸せの形だとは思えません。
不穏BLと売っているようですが不憫BLだと思いました。

ただタイトルと雑誌で注意書きがされている作品で、あらかじめ悲恋だとわかるように周知してくれるのでその点では配慮されているなと思いました。
悲恋が苦手な人は読まなければ良いとういう理論になります。
暗い話や鬱系漫画が好きな人には刺さる作品なんだと思います。コアなファン向けです。

17

まさしくハートフル不穏BL

すごく丁寧に描かれていて、だからこそ切なくて
苦しくて、でも幸せなお話でした。

2人の関係はとてもハートフル。
でもとりまく環境が不穏で、かなしい。

読後、かなしい気持ちも押し寄せてきましたが
それは過去や環境へのやるせなさであって
迎えた結末に関してはとてもよかったですし満足しています。
そして2人の幸せをただただ願うばかりです。

人を選ぶ作品ではあると思いますが
個人的にはこの評価で満足しています。

6

これが2人の最高の愛の形

人を選ぶ作品だと市梨きみ先生が何度も仰っていた意味が分かりました。
でも、2人のどこまでも真っ直ぐな愛。
私にとって最高のハッピーエンドでした。
超がつくほどのお人好しで、小さい頃はぽっちゃりとした体型で「ぶー太」と呼ばれ、虐められていた福太と、そんな福太を虐めから救った、28歳のはずなのに体が幼いままの葵兄ちゃん。

そんな2人の物語、解決編です。
これ上下同時刊行で本当によかった...
そうじゃなかったら私の気が狂っていたかも。

誰にでも優しいお人好しの福太がどんどん狂っていく様子に引き込まれました。あんなに楽しそうに笑っている上巻の表紙からは想像できないです。
葵兄ちゃんが福太の前から消えたその理由と、あんなに大好きだった葵兄ちゃんの事を忘れてしまっていた福太の過去。
その全てが美しく、そして鮮やかに解き明かれていきます。

あえて大きなネタバレはしません。
この物語の終末に辿り着いた時、皆さんがどのような感想をもつか...それがとても楽しみです。

2人で幸せになって欲しいです。
本当に素晴らしい作品でした。

(追記)意外と気づいてない方がいると思うので…
下巻の帯を逆から見てください。
ちゃんと見ると黒でガーってなってて見えないんですけど、逆から見ると…

11

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ