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作者さんの「三月の兎たち」が好きな者です。あれから約1年半、最近他レーベルで久々にお名前をお見掛けして、そう言えば他の作品も読んでみたいなーと思い、まずは読み切り短編のこちらをDLしました。
女性が恋愛に絡むBLが苦手なのであらすじからは不安しか無かった、でも試し読みしたら大丈夫そうかな?って。ちなみに彼女の表情ははっきり描かれていません。
そもそもえりな(彼女)が浮気に至ったのはえいすけ(受)に原因があります。特に女性の意思を無視して、ゴムなしでシようとする男なんぞ全人類の敵です。同情には値しないし、えりなが愛想を尽かすのも解るので問題無く入り込めました。
女性と交際する事自体向いていませんので、男の味を教えノンケに戻れない体にさせれば、えいすけに振り回される女性も居なくなります。そう考えるとこのお話はとても理に適っていますね!
ただ、要(攻)は元々えりなが目を付けていた男性、お目当ての男を現彼氏に取られたも同然で致している所まで見せられた、えりなにとっても最悪な一日だったのでは無いだろうか?
えいすけに原因があっても浮気は良い事とは言えないので、自業自得かもしれませんが、えりなの心境やその後の事が少々心配になってしまいました。
みんなに見られて泣きながらシてたのはちょっと可哀想かなぁとも思ったけれど、目隠し、嬌声責め、指入れ、ゴムを開封する描写、表情、ソファーでのHシーン、様々な性癖を刺激する描写が多いエロは楽しめました。
実は最初からえいすけ目当ての策士な要、えいすけにとってはホラーでしか無い展開。一応合意だけれど仕方無くなので、Hシーンの雰囲気は無理矢理系。コミカルに始まりつつほんのりブラック要素は健在、3人ともやっている事は善意的とは言い難いですし。
要の正体は最後に解るのですが、この距離感ではもう忘れる事も逃げる事も出来ないですね、残念でしたえいすけ君。ラブに関してはまだこれから、と言った印象です。
心情描写やセリフの言葉選び、背景に咲き誇る花々、特に表現面は個性があり笑える箇所も多くて面白かったです。