電子限定描き下ろし漫画付き
『ササクレ・メモリアル』『ササクレ・クロニクル』に続く、
シリーズ3作目です。
クロニクルに収録の【ササクレ・スパイラル】に登場した藤野の弟・日向が今回の主人公です。
前作未読でも内容は分かると思いますが、
既読でないと感情移入できないかもしれません。
兄との近親相姦を経て全寮制の高校に進学した日向。
高校のサッカー部では、
なぜかタイプの違う先輩・風間に懐かれます。
優しい風間に漬け込み身体の関係を迫りますが、
拒絶されてしまった日向は風間と距離を取るため、
兄との出来事を暴露してしまい……という展開です。
そもそも日向が家を出たのは、
兄を家に残して自分との事を後悔させるため。
日向の心は、とってもササクレ立っています……
兄に拒絶されたことが尾を引いているのです。
でも、風間がとてもいい子なんです。
本当にいい子だった。
アホだけど一途で、真っ直ぐ日向に気持ちを向けてくれます。
「どうせあんたも逃げ出すんだろ 恐がって」
という日向の言葉……
やっぱり兄に拒絶された事が影響しているのでしょうね。
受け入れて欲しい気持ちが強いくせに、
拒絶される事を何よりも恐れているように感じました。
風間はそんな日向を受け入れ、2人は初めてキスをします。
それは、日向にとっても初めてのキスでした。
「あんたにあげられるものがあって良かった」
ってセリフ、すごい萌えました♡
ササクレ・レクイエム①②は2人が恋人になるまで、
その後③④は恋人になってからのお話が続きます。
まるっと一冊、日向と風間のお話なのが嬉しい^^
恋人になった2人は、時間をみつけては会っています。
風間はタレントとして活躍しますが、
日向のことはあまり隠していないみたい。
友だちにも素直に打ち明けちゃうんだけど、
そういうオープンなところも日向への愛が伝わってきて好きでした。
そして偶然、奏と再会してしまうのですが、
もちろん元通りの兄弟の関係に戻ることはできません。
ただ、お互いに心配しているのが伝わってきて、
胸が苦しくなりました……
いつか4人で話ができるといいなとは思うけど、
2人がしてきた業を思うと難しいのかな。
まぁ、風間がいれば日向は大丈夫だと思うし、
とにかく風間に救われまくる作品だったと思います。
日向が初めてという風間がどんどんエロくなり、
可愛くなっていく姿にはニヤニヤが止まりませんでした。
好き同士のセックスの威力たるや!
挿れる前にイっちゃう日向もいいけど、
ブリッジみたいな姿でイっちゃう風間はエロかった‼︎
とんでもない高校生ですよ、日向は^^;
そして、心身ともにカッコよくなりましたね。
シリーズの中では一番好きな作品かもしれません。
何度も言いますが、風間がとても良かった!
それに尽きます‼︎
まさかの日向救済を考えていたなんて、ほんと鹿乃さんありがとうございます。
と言っても私は前作で日向ムカつく~としか思ってなかったから、びっくりだったんです。でも、日向目線でのお兄さんへの思いとかしたことの後悔とかきちんと聞けて良かったです。彼は彼なりにショックだったからこその暴走だったんですね。
そんな不器用な日向がピュアで天然な絢斗に出会えて良かったです。
絢斗の初登場シーンではえ?!まさかのオラオラ系で日向を調教してくれるの?と思ったけど、全くの逆でかまってほしくて周りを跳び跳ねているワンコでした。内容ももちろん濃くて大好きなんですが今回はサッカーのユニフォームでの萌えショットがたくさんありました。特にカラー扉の下からのショット。(ギャー!失神してる私を覗きこまれてるぅ。またバタリ。)大好きなシーンは二人の初めてのキスシーン。お兄さんとはキスをしたことがなかった日向が絢斗と初めてキスをして「あんたにあげられるものがあって良かった」と言う台詞。最高にぐっと来ました。奏くんにも感謝ですよ。
鹿乃さんの描く男の子って、体のラインもガッチリとしていて、痩せていても男の子のラインだし、受けだからといって女性っぽいラインじゃないのがとても良いですよね。特に今回は男子寮やサッカー部での話が多かったので話している内容やお風呂場でのシーンなどもまるでこちらまで仲間になったかのようなその場にいるような本当にそんな会話をしてそうな男子高校生たちの日常が良かったですね。日向が絢斗とお風呂に入ったあと寮の部屋で一人エッチしているシーンのアングルとか、表情とかほんとエロかったです。
細かくあげたらきりがないほど、最高な作品でした。
作家買い。
『ササクレ・メモリアル』→『ササクレ・クロニクル』に続く三作目。スピンオフのスピンオフ、というよりは、シリーズと言っていいんじゃないかな。これ、全部読んで初めて彼らの内面がきっちり読み取れる造りになっています。
『クロニクル』は奏くんが可哀そうで。
健気なだけなのに、自分の恋心を三田くんに利用され、弟・日向には脅迫まがいに抱かれ。
ということで、三田くん、そして日向には悪感情しかなかったのですが、今作品はそんな日向がメインのお話。
日向視点で描かれているために、彼の奏への切ない恋心がきちんと描かれていて、前作では外道としか思えなかった日向の一途な想いに一気に萌えツボを刺激されました。
兄に対する恋心という葛藤を抱えた日向。
彼が、不器用男子だった、というのが、
めっちゃ良い…!
奏への想いも、彼がもう少し立ち回りが上手くできる子だったなら。
そして、彼がもう少し大人だったなら。
奏と日向の関係も変わっていた気がします。
兄から離れるためだけに、寮のある高校に進学した日向。
そして彼は出会います。風間という先輩に。
風間くんと出会ったことで、日向の内面は一気に成長していく。
はじめは少しずつ、でも確実に。
そんな割れ鍋に綴じ蓋の2人の可愛いモダモダ進む恋心が凄く可愛かった。
とにかく風間くんが可愛いの。
ちょっと天然で、でも日向のことが大好きで。
しうこさんの描かれる、ちょっとアホな子(褒めてます)って、どうしてこんなに愛おしいのかな。
ササクレシリーズはややもすると痛かったりしてハードルが高めなシリーズですが、今作品は甘くて、そして優しくって、BLの王道と言っていい作品だったように思います。
「クロニクル」は、セックスシーンが痛々しい描写であることもありましたが、「レクイエム」は甘かった…!しうこさんらしい綺麗で、汁気たっぷりなエロは今作品も健在。バッキバキに割れた細マッチョな腹筋も非常に眼福でした。
奏もちょびっと登場していますが、彼もまた幸せそうでよかった。
「痛い」だけではなく、「甘い」だけでもない。そのバランスが秀逸で、さらに一途に相手を想う恋心もきちんと描かれているのが『ササクレ』シリーズの大きな魅力かと思われます。
スピンオフ、続編、どちらも激しく所望する、大好きなシリーズです。
実は、スピンオフと知らずに読みました。
全く予備知識なしの状態で読み始め、人物紹介見ても全くピンと来てない状態。
結果、面白かったんです!
一回読んで、又続けて読んでみて。
良かった~!
以前の日向は、わからないのですがかなりエグイ過去の持ち主であり、でも兄との関係を悔いながら生きているのですね。ずっとずっと、浮かんで沈んで消えきらない沈殿物みたいな過去。
絢斗と出逢っても、険のある日向はそのまま。
だけど、素直で、健気で優しい絢斗との出会いは日向にとって救済処置みたいです。
読み進めると、絢斗が素直で健気だけじゃなくて覚悟を持って日向を好きでいることがわかるんです。絢斗の存在は日向の過去の状況からの脱出なんだろうなぁ…
日向も絢斗も互いを好きで、焼きもちを焼いたり甘えたり。うわ~かなりラブラブじゃないですか?絢斗の友達も、2人の関係を知ってからも応援したりと優しい。
周りを和やかにする絢斗の存在はスゴいですね!
2人のえっちも、愛がある。
回数重ねて、増し増しです。
日向の過去の沈殿物は無くならないだろうけど、きっと絢斗によって澄んで、沈殿物は小さくなっているんだろうなと思いました。
2人が笑って将来を語れるのが、ホントに良い。明るい未来の日向と絢斗が想像出来る、恋の話でした。
シリーズ逆算読みを予定します!
ササクレシリーズでは1番好きでした。
日向の相手が絢斗で本当に良かったです。クロニカルでの日向が幼過ぎてとても気の毒で気になってました。
絢斗は単純おバカだけど懐が深いので、気難しい日向にピッタリだと思います。シリーズで1番のキラキラしたイケメンですが、日向が1番と言い切る潔さも持っています。それが日向を立ち直らせて行ったんだと思いました。そして童貞だったのに段々とエロくなるのも素晴らしいです。
絢斗の人徳で高校時代のサッカー部の仲間たちにも公認されてるのにホッコリしました。この2人ならきっと大丈夫でしょう。
出来ればもう少し先の話も読みたかったです。
ササクレシリーズもっと続いて欲しい。