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表題作妖精王と麗しの花嫁

エウシェン、倒れていた所を保護された記憶喪失の男性
葵蒼史、魔導師のエリート養成学校教師、27

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

魔導師学校で教師をしている葵蒼史は、記憶をなくした男「エウシェン」を救う。
記憶が回復するまで預かることになるが、彼は不思議な力を持っているようで……。

作品情報

作品名
妖精王と麗しの花嫁
著者
橘かおる 
イラスト
香坂あきほ 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
ISBN
9784866692593
2.8

(11)

(0)

萌々

(1)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
28
評価数
11
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

行っちゃった

妖精王という言葉に惹かれて購入。攻め受けともめちゃくちゃ萌える~というタイプではなかったですが、ジェントルよりだったので中立よりですが萌にしました。本編230Pほど+あとがき。バトル少々ありの魔道ファンタジーに興味ある方でしたら手に取ってみてもよいのではないでしょうか。

絶海の孤島ラパヌイにある魔導士養成学校で教師をしている蒼史(そうし)。学校の問題児3人が「人が倒れている」と知らせてきたので行ってみると、泉のほとりで確かに人が倒れていたため救助。ただ気がついた彼は記憶がないと言い出し‥と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
綺羅(きら、金翅鳥、しゃべりません)、問題児3人組、レンルート(学校長)、イオ(学校の同僚)、グスタフ(攻めの側近、後半に出番)ぐらいかな。

**内容に触れる感想

妖精王がトラブルで人間界に飛ばされて記憶を失い・・という王道系統のお話かと思います。
ただ攻めがほんとに美人さんで・・・ロン毛美人の妖精王なんて無条件降伏です、最初から。
その上、ジェントルなんですよね。腹黒等の意外性は全くなく、ドストレート、清廉潔白、聖王という様子。きっと周りに光が粉のように舞っているに違いない。5メートルぐらいに近寄ったら多分浄化されちゃいそう。

なんだけど最初記憶無くしてて、なんとなく普通の人とは違うんだろうなと本人も自覚しつつ、受けさんをジェントルに口説いていきます。その辺り、ジェントル攻めが好きな人には良いのではないかな。最後、あら行っちゃったわ・・という終わり方だったので、少し肩透かし食らった気分になったのが残念でした。

受けさんも清廉潔白系なので、二人一緒にいれば清らかさ最上級なのではと思うカップルでした。綺麗なお二方ですが、お互いを思う気持ちはたっぷりあるし、妖精王さん、ちゃんとやることはやっておられますのでご安心ください。

2

えっと、それ知ってる・・・

魔導師のエリート養成学校を舞台とした、西洋風ファンタジーです。
王道と言った感じの、ワクワクドキドキの楽しいお話だと思うんですけど。
また、スパダリが受けを溺愛してくれるので、甘々がお好きな方にもオススメしたいです。

ところで、橘先生の魅力と言うと、そのストーリーにあると思います。
毎回、オチでアッと言わせてくれるんですよね。
こう、読者を驚かせると共に、歓喜させてくれるのです。

今回もですね、攻めの正体がキモとなるのですが、終盤までしっかり引っ張ってくれます。
謎だけ小出しにして、期待値を高める形で。
素晴らしいと思う。
が、もんのすごく残念な事に、タイトルで完全にネタバレ。
「私は妖精達を統べる王なのだ!」と、本来なら「ええーー!」となる所で「えっと、それ知ってる・・・」になっちゃう。
残念感が半端ない。
なんで、このタイトルにしちゃったんでしょうね?

ザックリした内容です。
魔導師のエリート養成学校で、教師をしている蒼史。
ケガを負い倒れていた美しい男性・エウシェンを救うんですね。
自分がエウシェンだと名乗り、「会いたかった」と告げたエウシェン。
しかし、目を覚ました彼は、記憶を無くしていてー・・・と言うものです。

まずこちら、主役二人の両視点で進みます。

蒼史ですが、実は魔力が弱く、本来は魔導師としての資質が無いんですよね。
それが、魔力を与えてくれる幻獣・綺羅の存在により、魔導師として生徒達を教える事が出来る。
生真面目で思慮深い青年なのですが、この事で若干の引け目なんかも感じてって所でしょうか。

対して、攻めとなるエウシェン。
彼は、関係者以外は入り込めないはずの学園で、何故かケガを負い倒れていた。
また、記憶が無いのですが、光りもの(小さい妖精)達に好かれと、謎の多い人物になるんですね。
こう、おおらかで包容力のある、スパダリでしょうか。

果たして、エウシェンの正体は?
また、ケガを負い倒れていた、彼の身に一体何があったのか?
と、ここが作品を読む上での、キモになると思うんですけど。

えーと、ただ、繰り返しになるんですけど、この正体に関しては、タイトルでバレちゃってます。
本編では終盤まで引っ張ってくれるんですけど、もう分かってるからネタバレでの驚きは無い。
ここが、一番残念。

あと、展開が急で違和感を覚えるのも残念でして。
エウシェンが記憶を取り戻す方法ですが、魔力を補給する事なんですね。
で、その為には魔力の供給者(蒼史)と深い接触をする必要があると分かる・・・。

こういう展開は大好きです。
また、蒼史に惹かれているエウシェンが、「魔力を欲しいし、記憶も取り戻したい。でも君をその為の道具にしたくない」と、エッチをしようとしないのもシビれる。
ただ、ここで蒼史が「あなたとしたい」とか言い出すのに違和感を覚えると言うか。
急だな!?って感じで。
だって、ここまではトキメキを感じたり、ほのかな想いを寄せてるって感じだったじゃん。
それが、いきなり「あなたものにして」とか言い出すから、ビックリしちゃうんですよ。
キャラからしても、違和感がある。
いや、あくまで私個人の感覚だけど。

と、若干残念な部分はあるんですけど、基本的には面白くて萌える作品でして。
こう、皆が普通に魔法を使うと言う、魔法学校での日常しかり。
バリバリのスパダリである攻めの、受けへの紳士的な言動しかり。
あと、ハラハラドキドキの展開で、飽きさせずに読ませてくれるのも上手くて。
そう、攻めの正体や彼の記憶喪失の謎に絡んで、バトルあり、感動あり、キュンありと、読者を萌えさせてくれるのです。
いやもう、エウシェン格好よすぎーーー!って感じで。

と、残念な部分はありつつも、全体的には好みで素敵な作品でした。

※情報修正を申請しときますが、あらすじの「道士学校」→「魔導師学校」の間違いです。
今、気付いた。
道士学校だと、中華風ファンタジーじゃん。

9

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