人形型モノクローム

人形型モノクローム

ningyogata monochrome

人形型モノクローム
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×212
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
6
得点
202
評価数
48
平均
4.3 / 5
神率
56.3%
著者
キカ糸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
ポーバックス BABY comics
発売日
価格
¥800(税抜)  
ISBN
9784865895872

あらすじ

人間の欲望を叶える為に生み出された存在。
箱で納品され、購入者がスイッチを入れる。
インプットされる恋心、だけど本当にそれだけ<? br>
なんだかんだで世話焼きな男子学生×主人に捨てられてしまったオモチャ

誰だって、生きることに臆病。

秋葉 竹男(あきば たけお)、32歳、独身、恋人なし、会社員のちに動画配信を始める。
そんな男に買われた高級玩具の木綿(もめん)。
彼は命令されたことに忠実なセックスドール。
恋人として日々、竹男の欲求を叶え続けた。竹男に愛され、竹男を愛す。
始まった幸せは永遠に続く、そう思っていた。
しかし木綿はあっさりとゴミ捨て場へ廃棄される。

木綿は仲間のセックスドール・キルトとその主人・真昼(まひる)に拾われ、
なりゆきで面倒を見てもらうことになる。
そこで木綿は出逢う、真昼の弟・夕日(ゆうひ)に。

可愛くて、ちょっと不思議で、涙が溢れ出すラブ・ストーリー。

表題作人形型モノクローム

我妻夕日,高校生,木綿が世話になる家の次男
石田木綿,捨てられたセクサロイド

同時収録作品人形型モノクローム

秋葉竹男,32歳,木綿を買った男
木綿,人型ロボット(セクサロイド)

同時収録作品人形型モノクローム

モブ
木綿,竹男に捨てられたセクサロイド

同時収録作品人形型モノクローム

小橋,高校教師
石田木綿,高校生

同時収録作品いとしのお兄さま

カミール
ラフィー,カミールの家に引き取られた少年

レビュー投稿数6

主人に捨てられたセックスドールが「自分」を取り戻すまで

表紙に惹かれて購入した初読みの作家様。
とても良かったです!
ちょっと不思議な世界観ではあるのですが、心温まる良質なラブストーリーでした。
キカ糸さんの紡ぎ出す優しい世界に心がすーっと溶かされいく気がしました。

セクサロイドの〔木綿〕がすごく切ない存在なんです。
木綿を買った奴(竹男)は「セックスドール買う奴なんざロクな奴じゃねー」の例に漏れないクソな野郎なんですが、愛されることも愛のあるエッチも知らない木綿には竹男との生活は「恋人との幸せな生活」以外の何物でもなくて、一途に竹男のことだけを想って過ごしています。
ですがその生活も早々に竹男の母親に見つかってしまったことで破綻し、木綿はあっさり捨てられます。

ここから少し不思議な展開が始まります。
竹男と一緒だった時の木綿はピンク色の髪なのですが、ゴミ捨て場で雨に打たれてずぶ濡れになった木綿の髪は半分が黒くて、でも次のページで「こんな所で死んでたまるか」と立ち上がった時には再びピンクで、まずここでちょっと「ん?」と気になります。

時が流れて2ヶ月後。
表情を失くした黒い髪の木綿が路上で複数の男達にまわされているところを同じセックスドールの〔キルト〕が発見し、救い出します。
キルトには恋人として愛し合っている〔真昼〕がいて、そこで木綿は本当の恋人セックスはどんなものなのかを知ってしまうのですが、それで竹男はクソ人間だったんだな…とはならないのが切ないんです。
木綿にとっての竹男はどこまでも恋しい大事な人なんです。最初にそうインプットされてしまっているから。
木綿のような人型ロボットには主人に捨てられた時の為にインプットを消去できる機能が備わっているのですが、なぜか木綿はそれを実行する為のパスワードが思い出せないでいます。
竹男のことが忘れられないまま、木綿は真昼の弟の〔夕日〕と一緒に高校生としての人生をスタートさせます。
この夕日がなんていうかとてもいいヤツなんですよね。
木綿は自分で決められない子なんです。ご主人様の要望を聞くだけの存在だから。
夕日はそういうのを見抜くんですよね。で、木綿自身に決めさせるんです。
それは「カフェで自分の食べたい物を自分で決める」というほんの些細なことなのですが、小さな声で頑張って注文した木綿を抱きしめたくなりました。

木綿がパスワードを思い出せない理由は、実は木綿の髪色がピンクだったり黒だったりする理由と繋がっています。
少しずつ明らかになっていく木綿のこと。
悲しい人型ロボットの実態。
・・・なのに、この作品に流れる空気感はどこまでもずっと優しくて。
これが私はすごいなって思いました。キカ糸さんすごいなって。

私はこのお話、ファンタジー調だけどなんだかリアルだなって思うんですよね。
木綿のようなお人形さん人間に向けられた「頑張れー!」ってエールにも思えました。
夕日に助けられながら頑張って「自分」を取り戻した木綿の存在が、夕日の生き方を変えるラストがまたいい。
こういうカップルが私はやっぱり好きだなぁ。

「誰だって、生きることに臆病」
このキャッチコピーが少しでも心に引っかかったなら是非読んでみてほしいなと思います。

【電子】シーモア版:修正白抜き、カバー下なし、裏表紙○

6

読み手を選ぶ作品だと思われるが

初読みの作家さまですが、表紙とあらすじに惹かれ購入。

人間の欲求を満たすための存在であるセクサロイド、が主人公のストーリーは基本的にシリアスで切ないものが多い気がしますが、今作品もそのイメージを損なうことのないドシリアスなお話でした。

ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意ください。






主人公は木綿。
AIの発展に伴い、人に愛でられる存在として生み出された人型ロボット。木綿は、その人型ロボットです。木綿自身は気づいていないですが、もっとはっきり言うとセックスを目的としたセクサロイドだ。

セクサロイドの先輩でもあるキルトと、人に買われる日を待っている。

そんな木綿を買ったのはリーマンの竹男。
女型のセクサロイドを買うお金がなかった竹男は、男の形をしている木綿を買ったが、綺麗なビジュアルの木綿に満足し愛でまくる。好みの服を着せ、抱きたいときに抱き、それでも木綿は自分を選んでくれた竹男を一途に想い続ける。

竹男の行為が、異物を入れたり、ぶたれたりするようになっても、そして金銭を得るために木綿を抱き動画を配信するようになっても。

が、ある日竹男の母親が彼の元に訪れたことで木綿の生活は一変する。

母親に自分の行動を説明できない竹男は、木綿を「いらない」と言い、捨ててしまったのだ。
竹男に捨てられた木綿は、複数の男たちの欲望のはけ口になり、まさにロボットに成り下がってしまった。

そんな木綿を救ったのはセクサロイドの仲間であるキルト。
優しい男性に買われたキルトは幸せな毎日を送っているが、男たちの欲望のはけ口になっている木綿を見つけ、自分の家に連れてきてくれたのだ。

木綿はピンクの髪を持つ可愛らしいビジュアルを持っていたが、キルトが木綿を助け出したときは黒髪になってしまっていた。明るかった性格も一変し、生気が抜けたようになってしまった木綿をキルトは心配するが、そこで木綿が出会ったのはキルトの主・真昼の弟の夕日だった―。

というお話。

とにかく、めっちゃ分厚い1冊なんですよ。
で、この分厚さに見合ったバックボーンと内容が収録されています。

ピンクだった髪色が黒髪になってしまったのはなぜか。

そこに、このストーリーのキモが隠されています。

木綿を買ったクズ男によって、木綿は本来の性格を失ってしまった。
さらに性的な動画を配信されてしまってたことによって、木綿はさらなる窮地に追い込まれる。彼に執着する男に、狙われちゃうんですね。

とにかく序盤は竹男の外道っぷりと木綿の薄幸さに目を覆いたくなるシーンがてんこ盛りです。
モブに輪姦されたり、意にそわない行為を強いられる受けさん、が苦手な方にはあまりお勧めできない展開です。

どんなに竹男に虐げられても、木綿は「竹男に尽くす」とインプットされてしまっているがゆえに竹男に依存してしまう。そんな木綿が可哀そうすぎてひたすら萎えてしまう。

そんな木綿に一途に想いを寄せるのが夕日。
彼のバックボーンはほぼ出てきませんが、お金持ちの、遊び人、という内面が透けて見えてくる。
そんな夕日の、木綿を想う愛情が、ドシリアスでダークな作品に明るさを与えます。

が、木綿は夕日の懐に簡単に入ることをしない。

なぜなのか。

そこで、木綿の髪色の変化という伏線を上手に回収していく展開。
タイトルの「人形型モノクローム」。
そして、描き下ろし。

最後にすべてがつながっていく展開の仕方が素晴らしかった。

ほぼ表題作が収録されていますが、終盤に短編が1話収録されています。
タイトルは「いとしのお兄さま」。

子どもの時に訳あって引き取られてきたラフィー。
その家の息子のカミールが、「ラフィーを僕のお嫁さんにする」といったことで、ラフィーは自分を受け入れてもらえたと安堵し、そしてカミールに対して恋心を育てていく。

ところがある日、ラフィーが男の子だということをカミールが知って以降、カミールはラフィーを「弟」と呼ぶようになり、女の子と遊ぶようになってしまう。

カミールに失恋したラフィーは、誰とでも寝るビッチになってしまうが―。

めっちゃ短いお話ですが、勘違いし、すれ違う不器用な男の恋心がきっちり描かれていて激萌えしました。

『人形型~』は、セクサロイドが主人公ということもあって濡れ場は多いです。
さらに、その濡れ場も痛い描写が多いので、もしかしたら読み手を選ぶ作品かも。
が、個人的にはめっちゃツボに入るストーリーでした。

何より、人間の欲望、狡さ、愛憎。
そういったものがきちんと描かれていて、切なさもありつつ萌えもある。設定やバックボーンが緻密に練られていて、非常に読みごたえがありました。

初めて読んだ作家さまでしたが、違う作品も読んでみたいと思います。

10

セカイハヤサシイ

発売時にスルーしてしまった作品でしたが、
やはり気になって読んでみました。
絵は荒削りですが、ストーリーは独創的で面白かったです。


オタクなぽっちゃり竹男に買われたセクサロイドの木綿。
初期設定は〝僕しか愛しちゃいけない 君は僕の恋人〟

この竹男はちょっとキモい男なのですが、
木綿は盲目的に竹男を愛して尽くします。
イライラした竹男に酷く扱われようと、
ネットで自分たちの痴態を晒されようとも。
挙げ句の果てに身勝手な理由で木綿を捨ててしまう竹男……

はぁ〜(´д`)
木綿が不憫でなりませんでした。
人間じゃないってだけで、
ヒトって大切なものをこんなに乱暴に扱うんですね。
木綿には感情も痛みも伴っているのに……

そう、アンドロイドの木綿には感情があり、
血が出たり怪我をしたり痛みを感じたりするのです。
一体どういうこと?となりましたが、
その理由は後半明らかになります。

さらに、捨てられてしまった木綿がモブに輪姦されたりと、
みるに忍びない扱いを受けていて辛かったです(´;ω;`)
こちらファンタジー作品なので猫が活躍したりと不思議な世界観なのですが、木綿の扱いだけが妙にリアルで途中までとても苦しかったです。


捨てられた木綿が保護されたのは同じセクサロイドのキルトと真昼の家で、真昼の弟・夕日と心を通わせていきます。

今まで一方的なセックスしか知らなかった木綿は、
キルトと真昼の行為を目の当たりにして驚きます。
そして、自分も夕日によって幸せなセックスを知っていくのですが、その展開がとても良かったです。
キモチイイと思う木綿も木綿からのキスで嬉しそうな夕日も、
どちらも可愛くてたまりませんでした。

作中には白黒二人の木綿が登場するのですが、
それはセクサロイドの白と人間の黒であって、
どちらも木綿なのですがーー…⁉︎

若干、伏線を回収しきれていない感は否めませんでしたが、
それでも目まぐるしい展開にも納得できたし、
素敵なハッピーエンドは嬉しかったです^^
夕日の一途で献身的な愛に救われたストーリーでした。
いつか、キルト×真昼のサイドストーリーも読んでみたいです!


同時収録作は義兄弟の話でしたが、
こちらはピュアな兄様が素敵でした♡

ダークでシリアスだけど心に響くものがあり、
先生の次回作も絶対に買おうと心に誓いました!

4

木綿・・・かわいぃぃぃぃ

まずは何といってもこの厚さ♡300ページ越えの大ボリューム!
お話はシリアスなファンタジー!
でも、コミカルな感じもアリ重くない。

※以下完全なネタバレありますのでご注意

主人公木綿が出荷されて届いた先はキモオタ竹男のもと。
最初のインプットで「竹男が好き」と刷り込まれた木綿。
紆余曲折あり捨てられ、次に一緒に暮らした夕日に惹かれた木綿は自分に「夕日を好きじゃない・竹男が好き」と言い聞かす。
そこで人格が白木綿が現れちゃう。

木綿がセックスドールだと思い込んでるけど実はセックスドールと思い込まされた人間だと知った夕日に人間として扱われる日々。
不安定な木綿を大切に扱う夕日に終始胸キュンでした。
白木綿と黒木綿の対局な性格もめちゃくちゃ可愛かったです。

そして・・あの猫ズ。木綿と一緒にバイトしたり、連れ去られた木綿を追いかけたり・・・無ちゃんこ可愛かった。あの存在がコミカルすぎてシリアスな内容だけど重くなり過ぎなかった感ありますね(笑)
あと、先生のコマ外でのセルフツッコミ!!
キャラのしてるコスプレに突っ込んだり、車や自転車の画力をツッコんだり・・・めちゃくちゃ笑っちゃいました♪シリアスなシーンでも!(笑)


ただ、
最終話の最終ページ読んで、次めくったら同時収録始まった時はめちゃくちゃビックリしました!!
同時収録後の描き下ろし読んで安心しました♡
描き下ろしのラストが本当のラストですので連載追ってた方はモヤっと感残ってたんじゃないでしょうか??

2

一筋縄ではいかない

これ、一度は捨てられたセックスドールが、拾われた先で新しい愛を知る、切ない系のラブストーリーかと思ったら、そんな単純なお話じゃなかった。
なかなか盛りだくさんな設定を、とってもうまいこと読ませてくれるし、この、よろよろした絵柄も好きなタイプの絵だし、神作品!って評価してもいいって途中までは思ってたんだけど、、、
個人的に、モブレはあんまり好きじゃないというか、玩具やら、おもちゃ扱いなんかも苦手というか、なんというかで、そんな描写満載の前半でも、その先を知らない状態なら、まあ、読めてはいたんだけど、
謎が解き明かされる後半になって、一気に反動が来てしまいまして、
泣ける、いいお話になっているとは思うけど、かなり迷って、萌2です。

0

苦手ポイントが…

多分好きな傾向の作品だったんですけれど、私にとっての苦手ポイント2つを撃ち抜きすぎて萌評価ですみません。
個人的な苦手なとこ書いてるので気になる方は読まないで…!

メタがね、苦手なんです。テンションの合うメタもたまにあるんですが、基本的に自分のテンポを損ねるメタが苦手で。独自の世界観に引き込ませる作品だと思うのだけど、メタのせいでちょくちょく現実に戻されちゃうんですよ。非常にもったいない気持ちで読んでた。

そしてSF、近未来作品自体は大好きなんですが、大好きだからこそ相当世界観が作り込まれてないとしらけちゃって。一つ目の"メタ"の点含め、ダメだった…
連載のラストシーン(描き下ろし含まずの意)の雰囲気とか大変好きなんですけどね〜

1

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