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上巻に続いて、下巻もよみました。
いろいろと謎の部分があった上巻ですが、下巻では、「サンタクロース」を名乗る謎の男が現れ、あることを翼に告げるというのが、衝撃的でした。いきなり、ファンタジーの世界にはいっているような気がしました。
下巻をよみ、改めて上巻をよむと、伏線が張り巡らされていることに気が付きました。それらが、すべてうまく回収されていて、おもしろいとおもいました。
ハッピーエンドとはいえないので、読み手を選ぶかもしれませんが、こういう作品は好きです。
恐らく100%理解はできていないと思いますが、大筋は掴めただろうという前提でレビューします。苦痛に満ち、大切な人からは忘れられる人生でもいいと、他人を守る選択をした翼。過去にあれだけ酷いことを経験し、穏やかな日々を手に入れられなかったのなら、普通はもう辛いことからは解放されたい、何もかも忘れたいのではないかと思う。
でも、彼にとっては大切な人を守ることが、自分の安らかな生活よりも幸せに感じられるのかもしれませんね。相手に忘れられても自分は相手を想っていられますから、繋がりが絶たれるわけでもない。束の間の幸福を何度も大事に思い出す彼の人生は、不幸の一言では終わらなくなったのかもしれないと思いました。ただ、サンタというシステム、翼が選ばれたことの理不尽さはすんなり飲み込めるものではありませんでした。
上下巻読んでからの感想です。
作者買いだったのですが、
ここのレビュー読んでからにするべきでした……orz
完全に私の地雷のメリバでございました……
上巻の後半から、
うわ〜これ、幸せの後のどん底かも……と思いつつ、
下巻を読んだら救いが……無い……orz
九重さんらしいちょっとファンタジー入った設定なんですが、
なんでそんな理不尽なサンタ⁉︎と首を傾げ、
一番辛い展開で、さらに追い討ちをかけるような
幸せなクリスマスプレゼント……
その先に、決定的なハッピーエンドがあれば、
ここまで落ち込むことはなかったのですが、
目の前にご馳走を広げられたまま、
それに手をつけられずにお店は閉店ですと言われたような、
そんな気持ちのよくないエンディングに、
さらに暗い気持ちに……
物語の冒頭があれだったので、
ある程度大雑把に展開は読めていたのですが、
大抵は物語が進んで過去から現在に戻ってから、
さらにもうひと展開あって、
よかったねvに落ち着くのですが、
このお話はよかったねvにたどり着きませんでした……
最後も、五百利さんはこのまま(忘れたままの)翼くんを想いながらも、
祈くんと仲良く過ごしましたと暗示しているようで、
祈くんの立場としても、翼くんの立場としても、
とても切なくて辛いです。
必ず見つける!……と、そこまできっちり描き切って欲しかった‼︎
巻末の書き下ろしも……あのエンドの後では傷に塩で辛い……orz
切ない不幸大好き!
メリバドンと来い!な方にはおすすめしますが、
愛があるなら添い遂げさせてよ〜!
BLはハッピーエンドじゃなきゃ!…という
私のようなラブエンド好きさんには決してお勧めしません!
評価は悩みましたが、
九重さんのぐいぐい読ませてしまう筆力と
五百利さんの笑顔に負けて、
限りなくしゅみじゃないに近い「中立」で。
上巻は謎が多く戸惑いながらも、下巻に期待してましたが、謎が深まるばかり。
サンタクロースって結局何がしたいの?
自分の読解力のなさが残念で、読むほどに理解できなかったのですが、
メリバであることは解る。
悉く不幸に見舞われてきた翼が五百利と同居し幸せを感じる。
心を通わせてお互いが大切な存在になり幸せで満たされる二人が…一気に不幸に襲われる。
五百利が暴漢に襲われ瀕死になり、
翼が存在を消して人に尽くすサンタクロースになれば五百利が助かると。
サンタクロースの看視兼取締係のサブローと遍によって、
不幸総受けのサンタクロースの説明がなされるんですが、内容と条件がひどい。
もちろん翼の選択肢は一つですが、今までとは違う感情です。
ずっと大切な人を守る為の選択肢でしたが、
翼に初めて自分のために笑って生きて欲しいという感情が湧き上がる。
側で笑っている五百利を見ていたい、その想いに涙が…。
なんで翼がサブローにロックオンされたのかが解らない。
私は翼が謎の男から薬を貰って殺したことから、呪いが始まったと思ってましたが、
その前からずっと品定めされてたと…読み落としてるのか?
そして、かなりショックだったのは、
大切な人を守り続けた翼の選択肢が、五百利の大切な人を奪っていたという部分。
五百利に赦される感動シーンに繋げてますが、酷いわ。
ここまでくるとゲーム感覚の設定に感じてしまい、
不幸請負人のサンタクロースを育てる為に、翼が不幸三昧で苦しめられてたのか?
私はこのサンタクロースがどうしてもしっくりこないのです。
五百利が不幸にならないよう陰で助けながら、30年一人苦しい世界で生き続ける。
10年に一度のご褒美がメリバの鍵ですね。
このラストからどうハッピー展開を連想できるか、想像力で補える力が私にあればな…。
ただ、幸せを知った翼と常に癒してくれた五百利に萌えで中立評価。
※シーモア:修正は白抜き、トーン描写です。
読んじゃいました。下巻。
上巻ラストで「明るい未来への扉が開かれた」的な展開と勘違いして・・・見事に裏切られました!!
なんというメリバ!!!!
後は明るい未来しかないね!という雰囲気から一気に不穏なフラグ登場。
そこからは怒涛の心バッキバキなぎ倒し。
サンタ登場で過酷な選択突き付けて、終いには鬼のような事実をサラリとぶっこむ。
翼に難の怨みがあるの?可哀想すぎる!とか思ってるとサンタのまた鬼のような「五百利に一人分の隙間を作った」。聞かされた時の翼がもぉ見ていられない程に可哀そう。
サンタに殺意を抱く程に翼が可哀想すぎる展開に心が押しつぶされそうでした。
救済的展開も匂わせも全くなく、無情にもご褒美という名の一瞬のまやかしを与え目覚めたときの絶望を手土産に終了。
ツライ。とにかくツライ。心が持たない。
でも、それでも逃げず約束の30年を耐え続けるであろう翼に涙しか出ませんでした。