電子限定おまけ付き
イッキ×峰山さんのお話かと思ったら、あれ?トシミツとイッキってそういう仲なの?えっ、トシミツ×龍!?からのイッキ×龍じゃん!?!?と、カップリングが全然読めなかった。
喧嘩三昧なイッキとトシミツ、2人は腐れ縁のマブダチ。
トシミツがドラッグに手を出していて、イッキにも勧めるんだけどイッキはそれに乗らない。
なんでも、昔マジック〇ッシュルームですごい幻覚を見てしまったからしい。(手を出したことあるんかい!)
どんな内容か聞いてもイッキは言わなかった。
トシミツはやがてイッキから見ても手遅れになり、ついには覚醒剤にまで手を出し、人を殺して刑務所に入った。
人を殺してしまった時点でもう何も庇えないけど、恐怖を抱えながらも自殺したトシミツの最期に、無茶苦茶に好き勝手に生きているように見えて抱えた闇があったんじゃないかと考えさせられた。
イッキの言う通り考えたってトシミツにしか分からないことなんだけど、ぐるぐる考えているうちにシンプルに考えるようになって、自分が自分でいられるうちの後始末だったのかなと思ってる。
あの幻覚で大切な人をあんなふうにしてしまったことも許せなかったし、自分が手遅れだと思い知ったのかなって。
カラスの扱い方がお上手でした。
トシミツの生まれ変わりのような。
大切な友人と想い人が支え合い幸せになってくれてそれを見守って満足そうにも感じられるメリバとハッピーエンドの間のような、どちらも味わえたような作品でした。
とても面白かったし、ドラッグの怖さを描くのもお上手だし、キャラクターも全員魅力的で絵が上手い!
ショーロンポーはぶちゃいくだったりおデブだったりな冴えない三下なんだけど、読み終えてみると味がある。
特に龍は読めば読むほどあのお顔に愛着が沸いて、いいな、好きだなと思った。
イッキとトシミツは2人ともタイプの違う男前でかっこいいし、トシミツの死が繋いだイッキと龍のトシミツの死を背負い合う関係も好き。
...なんだけど、モヤッとしてしまったのが、同じ悲しみ、心の空洞を抱えたもの同士で体で慰め合うこともあるというのは分かるんだけど、イッキは遊んでいた描写があるのでこうなっても受け入れそうだし気にならないんだけど、龍は...どういうことだろうって。
恋?!いつ……?イッキが泣いた時?
あの姿を見て何かしてあげたい、慰めてあげたいって思ったんだろうか。
あと、ショーとポーが外で待ってるんだよね???それでこうなるのはちょっとなぁって思ってしまって。
でも作品全体のテイストには合っているとも思う。
奔放っぷり?破天荒っぷり?アングラっぷり?そういうのと合うなと。
あと、峰山さんのこともモヤッと。
好きだったんじゃないのかなぁ?って思ったので読み返したんですが、うーん、そういうのではなくて憧れだったのかな?
もし好きだったなら、そこからその気持ちを切り替えて龍に行くのが早くてモヤッとする。
面白かったんですよ、面白かったんですけれども!
読解不足かもしれない&好きなのでまた読み返します。
こんな最後の方に書きますが、トシミツと龍は従兄弟で、兄弟のような関係です。
それがあぁなってて両片思いだったので、血縁BL好きとしては嬉しかったです。
『エンドレスサークル ちっぽけがいっぱい』
あれから4年、イッキと龍はあの後すぐに付き合ったのかと思っていたけど、そうじゃなかったらしい。
猫ちゃんも可愛いんですけど、龍が可愛い!!!
こんなに可愛いのはイッキにたくさん愛された結果かな。
これを読むとメリバ感が薄まってハピエン感が強まるというか...読後感が変わってしまうので、読まない方が好みな人もいるかもしれない。
できるなら、少し時間を置いて読むといいと思う。
読めてよかった情報がいくつもあったので私は読めて満足です。
最後にエッ?!?!?!
神と悩むくらい好みなんだけど、上記の通りモヤっと感も少し残っているので萌2で。
書き忘れていたけど、女性との濡れ場があるので苦手な方はご注意を。
Kindle→白抜き
街の小さな洋食店で働くイッキ。若い頃は「明日地球が滅んでも別に構わない」なんて思い喧嘩に明け暮れていたけれど、今は刹那的には生きていない。
そんなある日一緒につるんでた相方トシミツの従兄弟の龍が現れ、奴は死んだと聞かされて。
トシミツはクスリに依存してたジャンキーで、ロン(龍)を手籠めにしてて、だけどすごく魅力的な奴で。自由そのものだったトシミツは、イッキとロンの中で揺るぎない特別な存在。
同じ痛みを持つイッキとロンが惹かれ合っていくけど、二人の中でトシミツは消えた訳じゃなく昇華して一緒に生きてる。それがすごく自然で泣けるし愛おしい。
洋食店のコワモテ店長峰山さんの存在も沁みる。トシミツは自分が自分でいられるうちに飛んだのだろうか⋯。カラスや猫になってイッキとロンを見守っているのかな。
不思議な優しさに包まれる読後感。これはたまらない。
そもそも夜明け属性さんはなかなか手を出し難い1冊なのかも(。・_・。)?な、だいぶ感情乱高下作品
旧版をちょっとしたご縁があって昔既読していたのですがやはり強烈というか、読後に渦巻く感情整理が難しかった記憶が残ってます
そこから十数年後に新装版が出るんですけど、夜明け属性ではありながら雑食の私、完全な「怖いモノ見たさ」で再会を果たします
そしてとにかく読んで良かった。。。
新装版、あって良かった。。。‼
って心から思いました(´Д⊂グスン
多分、旧版のままの終わりの方が「世界観」は全うしていたかも知れません
このお話しでしか醸せない空気感があそこにはありました
でも、私のような攻めた内容を見たがる割には結局最後は人生は明るく、優しい世界であって欲しい…という心の臓が強くないタイプにはこの新装版の終わりのイツキと龍を先生自らの筆で描いて下さった事、そしてそれをこの目で見れた事は2人への救い以上に自分自身への救いにもなりました
また新たに忘れられない記憶としてこの作品が自身の記憶に刻まれています
※とにかく色々と取扱いネタにはたくさんの地雷要素になりそうな事がある作品です
ただ、そこを真正面からかなりの現実味と感覚で表現されていると思います
特に女性絡み、ドラッグ(BLやエロ設定で登場する媚薬レベルではなく、まさしく快楽の為の抜けられない方の”ドラッグ”です)の描写は言葉を選ばずに言えば圧巻です…
それぞれ読む方によって「旧版」「新装版」の良さがある作品です
同じタイトルでこんなにも印象の変わる作品もなかなか無いのではないか?と思っています
いつか書きたい、と思っていたレビュー
結局上手くおススメ出来ませんがこの作品でしか得られない感覚がある作品です
おススメしたいか?と言われると悩む作品でもあります
でも、「知って欲しい!」と強く思う作品です
私の中にある昔の漫画のイメージにぴったりはまり込む雰囲気を持つ作品でした。軽く30年は超えた昔の別冊系少女漫画誌にありそうな。こういうのを退廃的って言うんでしょうか。
正直作品の感想を言語化するのは難しいです。人間らしいって何なのかなって考えてしまいますね。
これってトシミツに囚われた二人がお互いに穴を埋め合う結末って認識で良いのかな。二人が落ち着いたのは、傷を舐め合うことはしないけど、傷を見せ合ってそれが絆になっていくような関係性。ここがくっつく展開に納得しかないのに、これで良かったのかなあとモヤるのはなんでだろう…。
途中から龍の話になっていき、描き下ろしもほぼ龍に焦点が当てられてます。イツキ視点から始まったのに、最後には存在感が薄くなっていたので、もっとイツキの思いも知りたいと思いました。
萌えとは違う感覚ですが、心に残る作品だったので萌え×2にします。
衝撃作はあくまでも"当時の"衝撃作だったのかなぁと思ってしまったのが少し切ない。旧版もそこそこのタイムリーさで読んだ気がしますが、時代と自分の年齢と作品とがきっちり合うタイミングで読むか否かで衝撃の度合いが変わる。蛇足か否かといえば当時なら蛇足だけど、新装版再販するならこれもありかなと。後日談イッキくんはセクシーお兄さんになっていて大変良かった。それは収穫。特にデコ出しイッキくんの存在がエロス。イッキとロンとチャコの日常を先に読んで、過去編として本編を読むと萌え度が高そうな。
ムショ内のくだりが好きです。
萌〜萌2