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表題作3泊4日の恋人

カール・フランツ・ベルガー:御曹司
矢野 旭:コールボーイ

あらすじ

天涯孤独の矢野旭は学費を稼ぐため、自身を売る仕事をしていた。ある日、高額報酬と引きかえに「ある
男を一晩楽しませる」という接待の依頼を受け、指示どおり高級ホテルの部屋でターゲットを待ち構えてい
たが――現れたのは、若く美しいドイツ人男性だった。フランツと名乗るその男とのミッションを完遂でき
なかった旭は、四日間に及ぶ彼の日本滞在中、リベンジを兼ねてとことん奉仕すると申し出るが……!?

作品情報

作品名
3泊4日の恋人
著者
小塚佳哉 
イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784065180075
2.6

(5)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

期待しすぎた…

『ハーバードで恋をしよう』の主人公カップルの友人、フランツが今回の攻ということでシリーズファンとして楽しみに読み始めました。

結果、期待しすぎたせいなのかな、ちょっとがっかりでした……。
色々ツッコミどころが満載で、全然集中できず途中からパラパラ流し読み。
前半はまだ読めましたが、後半は無理でした。
旭の知り合いの看護師が、医師の処方なしに局所麻酔を旭や知り合いに譲渡したり、熱発したフランツに医師でもないのに過労と断定し、同じく処方もなしに点滴。医師法違反では。
フランツから不満があるのかと聞かれて、自分のために無駄なお金を使って欲しくないという旭(受)。
ヘリをチャーターして料亭でお食事&ヘリからの夜景には大喜びしとったやないか。
ほんで旭の「無駄」はフランツにとっては「無駄」じゃないから相容れないよ。
あとは、エッチが週1じゃ足りないのが不満だったけど、最終的にそこは解決したのかうやむや。
途中から問題がすり替わったり、もはや何が問題でもめてて、何が解決したのかよくわからなかったです。(私の読解力の問題かもしれません)
少なくともおじいちゃんの時計の件は解決したのはわかった。

『ハーバードで恋をしよう』の仁志起も出てきたのですが、あれ?こんなにデリカシーないキャラだった?とちょっと引きました。旭を品定めしようとしてたのはわかりますが、カンジ悪かったです。
フランツと旭にとっては大きなお世話だし。
「少なくとも、おかしな日本語を言った時、笑ってごまかさない恋人なら、オレは反対しない」って去り際言ってましたが、それじゃあ旭に会って1分で合格だったじゃん!と心の中でツッコミました。
何がしたかったのか。

旭の一人称視点でもないのに、地の文での仁志起の表記が「仁志起さん」だったり、色々気になり出したらもう止まらない。まだ5、6個くらい言いたいけどこのへんで。
好きなシリーズだからなぁ……落ち着いてもう1回読み直したら感想変わるのかしら。

2

セーフ?

小塚先生お久しぶりでした。2002年にラキアノベルスさんから出ていたもの(オリジナルBL初小説だったらしい)を全面改稿されたとのことです。そして後半部分は「ハーバードで恋をしよう」の受けさんが友情出演?してました。というか、フランツが「ハーバードで恋をしよう」に出ていた模様(未読のため確認できていません)。捻り無し王道で、まあよくこんな初心セレブがいたなと感心したので萌にしました。本編90P弱+その続き90P超+あとがき。

馴染みの店に入ったら、バーテンから紹介された男が「もてなしてほしい男がいる」との依頼。依頼通り金曜日にあるホテルに行き部屋で待っていると、入ってきた男は金髪キラキライケメンさん。日本語を普通に操るので確認できたことは「もてなしたかったのは前任者では?」「前任者はゲイスキャンダルで失脚した」とのことで・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
溝口(仕事を依頼してきた商社マン)、後半に多田さん(予備校講師)、翠(フランツの秘書、♀)、仁志起(ハーバードで恋をしようの受け)、杏子(看護師)ぐらいかな。仁志起が結構変わったキャラでした・・

++内容に触れる感想

受けがまあなんとあっけらかんとしたコールボーイでしょうか。悲壮とか健気とか一切似合わない印象です。事実を淡々と見据え、目標のために手っ取り早いとコールボーイの仕事を選び、1年余りで400万ため・・・すごいわ、この子。(年齢表記は見つけられなかったのですが、おそらく18歳未満・・・あかんがな、条例違反やで)

おまけに前金もらっちゃったし返したくないし、気持ちいい事は気持ちいいんだからと、フランツを求める求める。ここまでくると潔し!という感じです。

攻めは奇跡のような純真セレブでして。だってコールボーイとして部屋に忍び込んできた子なのに、どう考えてもハニートラップやろ!ってならないんですよね・・・
経験はあるようなのですが、いやらしさとか性欲のぎらつく感じが無いように思えて、おとなしいゴールデンレトリバーという感じでした。こんな超お買い得物件、手に入れられて、ほんと旭、すっごく羨ましい・・・

失敗すると条例違反間違いなしな子が、超ハッピーになっちゃうお話でした。今まで社会の暗いところを見てきたかもなので、ちょっとぐらい幸せもりもりでもいいかもね。

4

プリティ・ボーイのシンデレラストーリー

素敵だったよー
プリティ・ウーマン的なシンデレラストーリーでした^^
本作は『ハーバードで恋をしよう』のスピンオフですが、
未読でも問題ありません。

天涯孤独になった旭は中学を卒業してから上京し、
バイトをしながら身体を売る日々を送っていました。
ある日、高額報酬と引き換えに〝ある男を楽しませて欲しい〟という依頼を受けます。
現れたのはドイツ人のフランツと名乗る青年でしたが、
旭はフランツの巨根に打ちのめされてしまいーー…!


売り専の旭がフランツという御曹司に出会い、
180度違った人生を歩むようになるシンデレラストーリー。
恋人になるまでを描く【3night/4days】と、
恋人になってからを描いた【GOLDEN WEEK】の二部構成です。


旭は頼る人もいない中、
自分一人で学費を稼ぐ頑張り屋の男の子です。
祖母が日本人のフランツは日本を愛し、
お金持ちのお坊ちゃんですが、
傲ったところがなく誠実ないい男。

とてもいい組み合わせなのですが、
旭が未成年なんですよね……
これはいいのかと(^◇^;)
そこが結構引っかかってしまいました。

ボーイと客として出会った二人ですが、
旭はフランツの優しさに触れ、金額分のサービスではなくて優しさに対するお礼をしたいと考えるようになります。
だんだんと心通わせていく二人ですが、
フランツの在日期間は3泊4日でーー…
というちょっと切ない設定もありつつ、
ハッピーエンドが想像できるから安心して読むことができます。

身体を売ってもなんとも思わなかった旭がフランツを好きになって他の人とは出来なくなっていくーー
この展開もありがちですが、
それでも嬉しい変化だと感じました。


遠い東の果てーーどこよりも先に日が昇る日本でフランツが出会ったのが旭です。
運命のような出会いとドラマチックな展開が嫌いなわけありません!
ベタな展開だけど好きなストーリーでした。

ちなみに、けっこうエロエロです^^;
客を楽しませることをゲームのように感じていた旭が、
フランツのことが好きすぎて発情したネコみたいになっちゃうのです。
しかも、フランツ相当な巨根らしく、
初めての時は局所麻酔薬使うほど……

それって市販されてないよね?
ここもちょっとヤバみを感じました( ̄▽ ̄;)







6

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