運命の相手は“既婚者"だった。

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表題作2番目のα

森田総一
α,新卒のインテリアデザイン会社勤務
松本 崇
Ω,既婚者の先輩デザイナー

その他の収録作品

  • 発情期明け

あらすじ

αの森田は新しい職場に向かう際、
迎えに来たΩの先輩社員・松本と出会う。
出会った瞬間「運命の番だ」と確信したが、
彼の薬指には指輪がはめられていた。
だがその夜、ヒートを起こした松本の匂いに誘われ、
半ば強引に彼を抱いてしまい――

運命に翻弄された男たちの、甘く切ない大人の恋。
描きおろしは発情期明けのピロートーク

作品情報

作品名
2番目のα
著者
渋江ヨフネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
ISBN
9784799746691
3.5

(41)

(8)

萌々

(15)

(11)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
137
評価数
41
平均
3.5 / 5
神率
19.5%

レビュー投稿数11

大人オメガバース

オメガバース

読み進めていくうちに
Ωさんが絶対に運命を受け入れたくない…という理由が分かります
若干テーマは重いかもですがちゃんと幸せになるのでOK

内容は大人な感じ
空港で出会った瞬間に運命を感じるα
相手のΩは会社の先輩で薬指には結婚指輪が…
発情期に巻き込まれ我慢して立ち去ろうとしたのに
Ωに引き留められてセックスしてしまう

ものすごくよく組み立てられた作品だと思う
オメガバース設定が活かされているし
絵は緻密で大人向きという感じ

とても面白かったです

6

再び愛することができるのか

オメガバースで番となるには首を噛みその跡が残るもの
その跡をつけた相手を失い残されたオメガと彼に出会った運命の番のお話
運命の番なのに相手は別に番を持ってしまっていてというお話
このお話もとても良かったです





出会った日一眼で運命の番とわかった年上の彼の指には指輪があり首には番が付けた歯形があった
運命の番のアルファの森田の匂いに釣られてヒートがきてしまったオメガの松本の首に歯形があると分かっていても衝動を止められず結ばれてしまう二人
懸命に想いを止めようとする森田だが松本には件の番の気配が感じられず…



年下の森田の真摯な姿勢を感じながら壁を作る松本に
松本の番は今どうしているのかと思いながら物語を読み進める事と思います
破綻してるのか、アルファに別に運命の番が見つかってオメガを捨てたのか、それとも…と

わかった時松本の苦しみの理由が心身共に根付いたものだとわかりとても切なかったです
森田が松本の過去への敬意を持って対するところもとてもよかったです

深く愛されたからこそ孤独は深かったでしょう
だからこそまた愛する事は失う恐怖を思い出させたでしょう
乗り越えられたのは森田からの愛だけでなく真摯に愛された記憶のおかげだったんでしょうね
森田死んでも松本を置いて行くなよと思います

題材はヘビーですが松本が大人で森田が紳士で終始淡々と物語が進んできます
ドラマティックな物語がお好きな方には少し物足りないかなと思いますが、二度目の恋だからこそ臆病になり慎重になる姿は私は好きでした

0

誓った愛と、運命

あらら、レビューでの評価が低いようですね…
私はかなーり!引き込まれて読みました。非常に良かったと思います。
物語はオメガバース。
本作のキモは、「運命の番は、既婚者だった…!」という部分でしょうか。

主人公はαの若者・森田。
父の経営するインテリアデザイン会社を継ぐ前の修行的な感じで、まず叔父が社長の支社に入社する、という設定です。
その支社の社員でデザイナーの松本さんに出会った瞬間!
森田は悟った。「俺の…運命…」
ただ、松本さんの左手薬指には指輪が!
この松本さんがいいんですよ〜。
年相応の落ち着き、仕事の安定感、人への接し方、芯の強さ。
それなのに森田の歓迎会で薬が無く発情が始まってしまう松本さん!もう、迂闊!
そりゃ「運命」を感じてるΩの発情を目の前にして、森田の理性なんて吹き飛びますよね。という事でいきなりホテルにて挿入まで……!
うなじの噛み跡に手をやり「ごめん…春馬」とうめく松本さん…so sexy…
松本さんはベッドで儚げで甘やかな肢体をくねらせて。
芯が強い、だけどどこか支えてあげたいような淋しさを纏わせる男。
この松本さんの魅力にノックアウトされました。
その後、怪我をしても、残業続きでも、何の連絡もしてこない松本さんの伴侶。
…となると松本さんの抱えている秘密は、わかりますよね。切ない事情ですよね。
だからこそ松本さんの纏う淋しさが迫ってくるんです。
対して、若い森田は人物的にあまり魅力が無い。仕方ないけど、人間としての深みなどはまだまだなんです。だから単なる年下わんこ、松本さんの魅力にメロメロの恋する若者なだけになってる。
でも本作は松本さんの救済的な展開としても読めますね。
そう読めば、単純だけど一途な男に今までの哀しみ、淋しさ全てを包んでもらう、そんな松本さんの生き直しの物語になる。

さて、森田を受け入れる事を決めた松本さんはとってもセクシーです。
誘い方も行為も、自然ににじみ出る色気。

描き下ろし「発情期明け」
手を怪我した時に外した指輪。
でも捨てる事はどうしてもできない。ごめんね…
これがパートナーを死別でなくしたひとの哀しさなのかな。今幸せで、でも…という。
もちろんそれ込みで松本さんを包もうとしている森田は気にしたりはしません。
発情期の毎晩のセックスで疲れた風情の松本さんの色っぽさ、噛み痕と身体中に彩られたキスマークがイイです。色っぽい!

9

ドラマティックなストーリーですよ。

結構前に読んだのですが、思いの外良い作品でしたので、遅ればせながらレビューさせていただこうかと‥。

ストーリー的には主人公に恋する人が現れますが、主人公は亡くなった恋人を忘れられずにいて頑なです。やがてその新しい人からの真剣な想いにもう一度人を愛し幸せになってもいいのかなっと思うようになり新しい人の想いを受け入れます。
「お前は生きているだ!死んだ奴より目の前の生きている俺を見ろ!」みたいな(本編にそんなセリフは出てきませんが‥)
ドラマに良くありそうなストーリーなのです。
でも、そこへオメガバースという要素が入ってくるから一筋縄ではいかない面白さが出てきます!
主に番についてですが、オメガバース設定は良く活かされていたと思います。

絵柄はきれいでとても読みやすいです。
攻めくんもとても誠実な人ですし、登場人物は好感度の良いキャラです。
わちゃわちゃしたかわいい系の好きな方には物足りないとおもいますが、美しく静かで落ち着いたストーリーなので、大人の方にぴったりな作品だと思います。

6

攻めの思い込みが激しいな!Σ( ̄□ ̄;)

運命の番として出会った相手には、既に伴侶が居てー。
と言う、オメガバース作品になります。

もう、めちゃくちゃ好みの設定で、発売を楽しみにしてたんですよね。
実際、しっとり読ませてくれる素敵なお話だったんですよね。
いや、てっきり受けの配偶者というのはオメガをモノ扱いしてる酷いアルファで、そこに王子様的に攻めが現れ・・・的に予想してたら、真逆のオチで。
こういう、切なくも優しいお話って、すごく素敵だと思う。

ただ、これ、攻めの思い込みが激しいな!
そもそも、運命の番ってだけで好きになると言うのが、個人的には好みじゃ無いんですよ。
普段なら萌えまくる「愛してる」に、「早いよ!」と冷めてしまう。
そんな感じで評価に迷うんですけど、全体的には好みの為、「萌」とさせていただきます。

で、ザックリした内容です。
アルファである新社員・森田。
新しい職場で先輩として出会った社員・松本ですが、なんと運命の番だったんですね。
しかし、彼は既婚者で、既に番が居てー・・・と言うものです。

まずこちら、森田が真っ直ぐな年下ワンコ。
で、松本がどこか寂しげな、影のある受けでしょうか。

運命の番だと気付いた次の瞬間、相手が既に既婚者だと分かってショックを受ける森田。
ここから、松本のヒートに巻き込まれ、二人は関係を持ってしまうんですね。
更に、松本の様子から、彼が配偶者に大切にされていないのでは無いかと気づく森田。
自身が幸せにしたいと強く望むものの、松本は想いを決して受け入れようとはせず・・・と言った流れ。

繰り返しになりますが、てっきり松本の配偶者と言うのは、オメガをモノ扱いする酷いアルファだと思ってたんですよね。
ところが、それとは真逆のオチがくる。

私の松本に対する最初の印象なんですけど、どこか未亡人っぽいなぁでして。
寂しげで影があって、時間が止まってる的な。
ヒートを起こしての森田との過ちですが、うなじを噛まれそうになった松本がですね、泣きながら首を庇うんですよ。
噛まれないように。
で、うわごとのように「ごめん・・・」と、配偶者の名前を呼ぶ。

家に帰れば一人で、ケガをしても面倒も見てくれない配偶者。

その様子から、強い胸の痛みを覚え、狂おしく松本を求める森田。

何故、そんな酷い配偶者を、いつまでも松本が待ち続けのかー。
不思議で仕方なかったんですよね。
が、終盤で分かる事実。
実は松本の配偶者ですが、病で既に亡くなってたんですよね。
これが分かった時、これまでの松本の行動に全て納得がいって、切なくて切なくて。

また、松本の配偶者がですね、すごく素敵なんですよ。
自分が亡くなったあと、愛する人が出来たなら、そいつと新しい人生を歩んで欲しい。
そいつが運命の番でも、そうじゃなくとも。
お前に幸せになって欲しい。

松本の時間というのは、彼との別れから、ある意味止まっていたんですよね。
きっと。
それが森田との出会いにより、再び動き出すのが素敵と言うか。
いやマジで、亡くなった彼の為にも、幸せになってほしいと願っちゃうんですよ。
そして、森田の真っ直ぐで一途な想いが、そんな彼の心を動かすのにもグッときちゃうんですよ。

ただこれ、微妙に引っ掛かる部分。
森田なんですけど、運命の番ってだけで好きになるんですよね。
ついでに、やたら思い込みが激しいと言うか、勝手な想像で突っ走ると言うか。
もちろん、松本のここに惹かれたんだろうなぁと言う印象的なエピソードなんかもあるんですけど、最初から「運命の番」だの「愛してる」だの言ってる為、なんか共感しがたいよ!と。
これが無かったら、もっと評価は上だったんですけど。
一途なワンコっぷりは、とても良かったんですけど。

まぁそんな感じで、全体的には好みなんですけど、共感し難い部分もある。
なんとも評価に迷う作品でした。

11

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