俺は誰とも番にならない――。

グッドバイトゥデスティニー 上巻

good bye to destiny

グッドバイトゥデスティニー 上巻
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
78
評価数
19
平均
4.2 / 5
神率
42.1%
著者
渋江ヨフネ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックス PLACEBO collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784773062274

あらすじ

とある事情により不安定なヒートを繰り返す三津谷仁は、
その度に一度限りの相手を探す訳有りのΩ。
ある晩、発情中に絡まれていた所をαの遠坂瑛士に助けられることに。
今までにない強烈なフェロモンを放つ瑛士に、強い衝動を感じる三津谷。
戸惑いを隠しつつ誘惑するも、目の前のαはΩの匂いを感じられない特異体質で…!

どうせ一夜だけのセックス、明日には赤の他人。
もう恋なんてしない…そのつもりだったのに…。
恋を知らない年下α×恋に怯えた年上Ωのドラマチックオメガバースラブ!

どうして今更現れるんだ…俺の“運命の番"――。

豪華描き下ろしに加え、キャラクター設定集も収録!

表題作グッドバイトゥデスティニー 上巻

遠坂瑛士,オメガのフェロモンを感じないアルファ
三津谷仁,訳ありのオメガでカフェ店長

同時収録作品グッドバイトゥデスティニー 上巻

ジノ・ヴァニノ,三津谷の元カレでマフィアのボス
三津谷仁,訳ありのオメガ

その他の収録作品

  • グッドバイトゥデスティニー Episode5.5(描き下ろし)
  • キャラクターファイル(描き下ろし)

レビュー投稿数3

そう来たか!

オメガバものは最近増えて来ましたが、こちらはまた違った切り口から攻めててとても面白かったです。
上下巻同時発売という事で、初読み作家さまでちょっとだけ不安でしたが、絵も綺麗だしストーリーも凝ってて直ぐに引き込まれました。

なんと言っても仁が髭のあるΩですし、αの瑛士が美形で何度も表情にハッとしました。

若くて仁に対して真っ直ぐに好意を伝えて来る瑛士がとても可愛いです。そして過去の恋愛から身体を傷付けてしまった仁の抱える問題とか、瑛士の家系の秘密とか、一筋縄では行かない問題ばかりで全く予想が付かないんです。

更に仁の元恋人が現れたりとてんこ盛りな内容ながら、全く飽きさせ無いしテンポ良く進むお話でした。
瑛士もカッコいいけど、この元番恋人もとっても素敵なんですよ。

是非ネタバレ無しで読んで欲しいです。

2

痛さと甘さのバランスが良い

渋江さんの新刊はオメガバもの。
「オメガバース」というバックボーンを軸に、渋江さんらしい、ちょっぴりシリアスな雰囲気と、綺麗な絵柄で紡がれる濃厚な濡れ場が堪能できる1冊。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はカフェ店長の三津谷。
彼はオメガだが、番はいらないと思っている。ヒートを起こすたびに一晩限りの相手とのセックスで紛らわせている。が、その日は運悪くたちの悪い男をひっかけてしまい辟易していると、そこに割って入り助けてくれた青年がいた。

アルファでフェロモン駄々洩れのその青年に声をかけ、フェロモンに突き動かされるようにして身体を重ねてしまうが―。

三津谷、という男性の年齢が描かれている部分はありませんが、パッと見た感じ30代くらいかなあ、というオッサンに見えます。

で、彼が頑なに番を作らないのには理由があって…。

オメガバものでオメガが番を作らない、というと過去の恋にトラウマがあるんだろうなあ、と思いいたるわけですが、今作品はそこをもう少し突っ込んだストーリーでした。これが斬新っていうのかな、へえ、こういう展開もあるんだね、という感じ。

三津谷のピンチに助けてくれた青年は瑛士という大学生。
イケメンで、アルファで、さぞかしモテるのであろう、と思わせながら、実は彼にも抱えるものがあって。受けさんだけではなくって、攻めさんにもまた、トラウマがある展開で非常に読みごたえがあります。

今作品は上下巻が同日発売になりました。2巻完結な作品なのですが、その長さに見合った内容が描かれています。あまり書いてしまうとネタバレしすぎてしまうのでちょびっとだけ。

三津谷の過去の恋人、という男性が非常に魅力的です。
イケメンなんですが、そのビジュアルが、というだけではなくって、その中身が。
上巻では当て馬さんというポジションに甘んじてはいますが、読めば読むほど、ストーリーが進むほど、この元カレ・ジノのカッコよさが引き立つ感じ。

上巻は紆余曲折を経て三津谷と瑛士の想いが通じるところまで。
が、先述しましたが今作品は下巻もあります。甘い空気で終わる1巻ではありますが、ここで終わらない…、ということでもあって。

オメガバもの、そして渋江さん作品ということもあってかエロ度は高め。
そして、割と早い段階で二人の間に甘い空気が漂うので、バックボーンとしてはシリアスですが全体的な雰囲気としてはエロ甘な感じ。

この甘い空気感からの下巻、という引っ張りがどう繋がっていくのか。
下巻もまとめて買われることをお勧めします。

4

充実しすぎる恋の障壁

オメガバ作品では番たちが結ばれるまでの障壁は定番ともいえますが、
本作品もまた想いが通じ合うまでから、通じた後まで、次々と問題が
勃発する恋の障害多きお話でした。

ストーリーは過去のある出来事からヒートが不安定なΩ・三津谷と
通りがかりに彼を救った年下のα・遠坂との出会いから始まります。
出会ったその夜に身体を繋げ、その後も偶然が重なり、関係が続く二人。

はじめのうちは過去のトラウマから遠坂を拒む三津谷でしたが、
包容力ある年下ワンコ・遠坂の一途なアプローチに頑なだった
三津谷の心も次第に解きほぐされてゆきます。

普段は穏やかなのに三津谷のことになると、感情を露にしたり、
ちょっと激しちゃう遠坂のα的側面がのぞく瞬間すごくよかったです。
三津谷は年齢の記載はないものの、きっとそこそこ年上受けなのですが、
彼の髭が妙に色っぽくて、これまであまり意識したことはなかったけれど、
あれ?髭受けセクシーじゃね?と認識を新たにした髭受けとの出会いでした。

ストーリーは王道路線ですが、その反面設定は斬新でした。
まず、三津谷と遠坂、双方ともに訳ありキャラなのです。
三津谷は過去の出来事、遠坂は彼の血筋による特殊体質から、
それぞれがバース性が要因となる体質的な事情を抱えるΩとαでした。

そして、作品によっては微妙に解釈の異なる“番の解消”。
本作品では解消と、それとは別にΩの身体にある処置を施すことで
生涯番を作れなくなる、という未知の可能性にも触れられていました。
番の解消設定は時々見かけますが、本作のような設定は初めてみました。
動物の去勢処置を彷彿とさせますが、これって番の成立防止だけではなくて、
繁殖能力も失ってしまうのかなぁとか、色々細かい部分まで気になります。

他にも遠坂の家系のα特有の異常体質など、ドラマチック且つ今までにない
オメガバース設定の目新しさにわくわくさせられました。
だけど、その一方で二人の葛藤や感情の機微はそこまで深く掘り下げられず、
今まで誰にも恋をしたことがなかった遠坂が三津谷に惹かれた理由も
本能的な域を出ず、過去に人生観が変わってしまう程の悲恋体験をした筈の
三津谷も案外すんなり遠坂に絆されてしまったり、と若干の物足りなさを
感じました。
結局は“運命の番”だから、という答えに行き着いてしまいそう。

とはいえ、障壁は体質、トラウマ、当て馬、と充実しており、
常に周囲に翻弄されてしまっている二人。
とりあえず、上巻ラストではようやく気持ちも通じ合い、
心身共に繋がることのできた二人ですが、まだ下巻があるのです。
ということは、このままハッピーエンドとはいかないわけで。
次はどんな障害が二人に降りかかるのか、戦々恐々としつつ、下巻へ!

1

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う