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表題作アンチロマンス 1

(仮)柿谷亮
24歳,広告代理店のライター
(仮)周防弘樹
24歳,美容師

同時収録作品アンチロマンス(1)

(仮)准一
バーのママ
(仮)十和田 敦
広告代理店勤務

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高校生のころ同級生で、卒業後にルームシェアを始めてから気がつけば6年――。
広告代理店でライターをしている柿谷と美容師の周防の関係は、「友達以上」で
はあるけれど、その先に進むには、お互いためらいがあり、ぎくしゃくしていて
……!?

作品情報

作品名
アンチロマンス 1
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344846258
4.4

(300)

(187)

萌々

(64)

(36)

中立

(8)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
33
得点
1307
評価数
300
平均
4.4 / 5
神率
62.3%

レビュー投稿数33

友達と恋人の間でもいいのでは

高校を卒業してから上京して、同居して6年。元同級生で友人の柿谷と周防は性格も違うし仕事も違うけれどルームシェアがうまくいっている。
居心地のよい生活。だけど本音のところでは友情なのか恋なのか。7年を目前に少しだけ気持ちが変化していく。というお話。
日高先生の描く人物も背景も、なにもかもが美しいです。線一本ですら描画が既に美しいです。なので画面が美々しくて眼福です。

何度かトライしても読んでいてとてもしんどくて、いつも半分くらいで中断してしまうのですが、今回ようやく1巻を読み切れました。たぶん4回目トライです。
私自身、うまく行ってるならそのままでいいよね、という性質なので、周防の気持ちがよくわかる。
主人公は柿谷の方で、柿谷の揺れ動きまくる(というか、横からつついて水面を揺らす奴がいる)気持ちがとても丁寧に綴られているため、うっかり寄り添って読もうとしてしまうのですが、でも、でもですよ、このわざと波風を立てる戸和田さんがいなければ、別に二人はそのままだったのではないのかと思ってしまうのです。
繰り返しますが、そのままで問題が起こらないのならそのままでいいと思うんですよ。
たとえば柿谷が、周防への恋心を抑えられなくて、いますぐにでもキスしてセックスしたくて、他の誰にも取られたくない、自分のものにしたいとぐるぐる思い悩んで寝られない食べられないとかいうのなら分かります。だけど戸和田さんが揺らしまくって煽り立てなければ、普通にお互いに目を瞑って「友達」でいられるくらいの関係じゃないのかと。
友達と恋人の間だからといって、必ずしもどっちかに白黒はっきりつけなければいけないわけでもないし、少なくとも現時点では困っていないように見えるので。
普通に仕事して生活して、距離感を保ちつつ、たまに無意味な接触にドキドキするというのが今の状況で。心が壊れそうだとかの切羽詰まった感情でもないのなら、現状維持でいいよね、なんて思ってしまうから、終始首をひねって1巻が終わりました。
しんどいのは、リアルな心理描写と、結局他人に揺すられて動いている(ように見える)ことによるのかも。
二人の関係に果たして結論は必要なのかな、2巻読めるかな。

0

どっちがどっち…?

新刊買ったのですが、1巻の記憶が朧げだったので再読。

このもだもだ感…!!

拗らせてる人しか出てきません。

そしてこの2人、受けか攻めかぜんっぜんわからない!笑

それもまたリアルというかなんというか。

お互い何も言わないけど知らず知らずのうちに嫉妬とか態度に出ちゃって、正直面倒くさい男どもなんですけど、
やっとここからだね。がんばれ。まだ若いから。

と、なんだか親のような気持ちになってしまう…


そしてメインよりアダルト組の行末の方が気になってしまうのであった……

1

当たり前ですがうまい

上下一気に読みました。
大人の生活なので仕事に携わる時間が長いのは当然ですが、その日常とストーリー展開上都合の良い出来事やら登場人物などのフイクション要素の兼ね合いが素晴らしくて、本当に私達の側で普通にいる人達のお話と感じられるほど普通なお話しにぐいぐい引き込み、ページをどんどんめくらせてしまう。

1

言葉少ないふたり

付き合いが長いと、言葉はだんだん足りくなるんでしょうか?
お互いに不満があるのに、今を変えるのが怖くて言葉に出来ない。それが重なり、ますます言えなくなる。

長い間変わらなかった関係を十和田さんの言葉で動き出してしまった。
その時の亮の気持ちが伝わってきて、私も苦しかった。期待と後悔と。涙を溢れさせて寝ている姿が(涙)。十和田さんを恨みましたよ。
そのあと、周防は帰ってこなくなるし、亮が可哀想。

亮は周防への気持ちを小説にしていたのかな?
小説の中で、自由に動いて恋人になっていたんだろうか。

動き出した彼らの関係。
どう変化するのか、とても楽しみです。

1

人間ドラマを見ているような

じっくりゆっくりなお話でした。6年間の片思いが変化を迎えるかもしれない!という話が8話かけて丁寧に綴られています。二人それぞれの職場での人間関係も描かれるので、人間ドラマとして読み応えがありました。
6年は長いけど、同居して毎日顔を見る状態で何も変わらなかったら、そのままズルズルいくのも納得かなって感じです。片方は隠してるつもりで、片方は気付いてて、でもお互いに上手く均衡を保ってたからなおさら。
決定的にやらかしたのは柿谷で、それに対する周防の反応は意外でした。えっ赤くなちゃうの!?っていう…。
周防は柿谷が自分から離れていかないことを知っていて、会社の人と仲良くすると不機嫌になる程度の独占欲も見せていて、だけど関係性は変えたくないって人。こういうのずるいって思いそうなのに思えないのが不思議というか、ちょっと子供で自分でも分かってないとこが大きいっぽくて、人間らしい気がしました。
柿谷は感情が分かり辛い分、ズレる眼鏡が良い仕事してます笑。溜め込み期間が長い分、爆発は大きく即断即決。自分の中で決まっていることを、いきなり切り出して相手を戸惑わせるタイプ。
一巻は本当にここから!ってとこで終わってるので、二巻が楽しみでたまりません!

1

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