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あいにくこちらは脳が沸騰して頭が割れるほどの怒りと殺意に駆られただけだし、向こうもロマンチックなサインを感じたようにはとても見えないから、運命の番であるわけがない。
リンツェット編が大好きだったのでこちらも読んでみました。高圧的な攻と、ああ言えばこう言われると予想して会話する受がパワハラ職場みたいでちょっと疲れた…こんな感じ方は私しかいないと思いますが。
小林先生の巧みな言葉が上記ひとつとっても読みやすくテンポが良くて、最後の答え合わせのような会話はタジタジのロランと言葉達者に責めるキリルが軽快で面白かった!ブスッと顔に「キライ」と書いてある奴(でも超可愛い)にどんな口説き文句も言えないよなぁとか、今まで奴隷で必死に駆け上ってきて恋愛にうつつは抜けないよなとか理由が結構ちゃんとしてた。笑
コミニュケーション大事だなと改めて感じました。笑
もっと甘い期間が長く読みたかったし、好きな可愛い子にはもっと大切に接して欲しかった。ロラン厚みのあるキャラなので奴隷時代の話も知りたかったなぁ。ただのお飾りなΩ伴侶でなくゲームから戦略を話し始める男同士なところところグッときました。
笠井さんの挿絵はどれも美しく儚い。
まさかレビューしてなかったなんて!
凄く素敵なオメガバースの物語です。
『宮廷』『王国』『王』『王子』はぁ、それだけでも萌ゆるのに、オメガバースが入った日にゃぁ、心底蕩けますなぁ~~~(ღ♡‿♡ღ)
『受け』
『深窓』とある通り、宮廷内でも美しすぎるオメガの王子なので、城の奥深くに匿われ、誰の目にも触れないように育てられてきたのだが、自国が攻め込まれ父王や民を救う為に下界へ出て来た、そんな矜恃もあるけど、大変ピュアな王子さま。
『攻め』
奴隷の王と呼ばれているが、実は出自はちゃんとした王の血筋だが、とんでもない苦労をして王になった男前の王様。受けの国を攻めはしたが、それは受けの国が先に手を出した為に、攻めに来ただけで、物事を公正に見る偉大な王。もちアルファです。
お互いが遊び慣れてないし、攻めの言葉も足りないから、色んな誤解が生じてなかなか素直になれない二人だけど、少しずつ少しずつ寄り添って行く過程が何ともステキでした。
本当なら最初の出逢いでお互いが『運命の番』だと分かってた筈なのに、その出逢うタイミングがあまりに悪すぎて・・・。しかも『攻め』も真面目だしねぇ~~~(執着や嫉妬やエロは強いんだけど 笑)
お互いがお互いに凄く惚れてる♡と分かってから以降は、もう本当に甘々で、今までのすれ違いの間違いを一つ一つ解いて行ってもらえ、凄く嬉しかったし楽しかったです♡
また挿絵も本当に美しく、夢見る様な一冊でした。
♡+:。.。(๑⃙⃘♥‿♥๑⃙⃘)。.。:+♡
スピンオフを先に読んだので、順番通りに読むのとは感覚違うと思う。
とりあえず隔離はされても大事に大事に育てられたキリル、ある日兄を殺されその仇の伴侶になるって青天の霹靂だと思う。更にロラン!言葉が足りない上に口下手、更に好きだから意地悪するっ小学生やんって思わずツッコんでしまった。
運命な番で感じるものはあっても、キリルにはしんどかったと思う。
長い道程だったけど、危ない目にあったけど距離が縮まり、誤解もとけ、兄の死の蟠りもとけて良かった。リオが諦めるくらいの甘々溺愛が見れて何より。
リオの最後の言葉は納得だった、自分を見つめてくれる人が1番。
オメガが当然のように虐げられる弱者設定が作家さんご本人もすごく苦手とのことで(さすが典雅さん!)、オメガが理不尽な扱いはされていないのでオメガバース苦手な人でも読めると思います。
それにしても「小林典雅さん×笠井あゆみさん」という組み合わせ。
発売当時、本当に三度見してしまった。
シリアス風味で始まるのだけど、蓋を開けてみれば、実に典雅さんらしい受けだと思います。
受けのキリルは、兄を討った仇相手と結婚させられた悲劇のヒロインなんだけど、けっして打ちひがれてヨヨヨ……としてるわけではなく、結構図太くてたくましいんですよね。
ナニクソ根性が備わっているので、心の中でのダメ出しの容赦ないことときたら。
おまけに臆せず口にも出しちゃう。
攻めから「身体に負担にならない程度に2、3人産んでもらえたら」と言われて
「オメガだからって魔法のようにぽんと産めるわけじゃないんだから、そんなに欲しいなら自分で産んだらいい」と言いそうになるところとか、笑える。
俺様で傲慢だと思っていたロランと、ようやくお互いの誤解を解く場面。
キリルの容赦ないツッコミ!
そーだ、そーだ、言ったれ!
初読時は、キリルと一緒に育った幼馴染のリオドルスの不憫さに心がシンクロしちゃいました。
ずーっと密かにお慕い申し上げてたのに、横からロランにかっさらわれて、夜毎キリルの嬌声を聞かなくてはいけないとかどんな拷問よ……と。
なんて可哀想‥‥と。
とても読みやすかったです。シリアスで典雅節は何処へ?と思ってましたが、そもそもこの平和な世界が典雅さんならではでしたね。
エロとロマンスの増量と作者さんの好きツボ満載にこちらも美味しく読了しました。
キリルの人生の第二章は本人にとっては辛いものでしたが、ちょっと思い込み激しすぎない?と思ったらやっぱり!ちゃんとロランに愛されてたんですね!
受けの前でだけ不器用で可愛さ余って憎さ100倍攻めと、曲解しすぎな受けの、一方通行ラブでした。
でもリンツェットのお陰もあり少しずつ会話も増えロランの無体も減り距離を縮めていき…。
そしてとうとう身を張ってロランを庇うことでキリルもロランを愛していると気がつくのですね。
お互い想いを自覚しての営みは甘くて面白くてエロくて二人とも良かったね!
そしてキリルの人生の第三章が幸せに包まれて始まろうとしてます。
しかしロランの片想いをこじらせた?鬼畜攻めはちょっと辛かったな。不器用同士噛み合わず。
でもやっぱり運命の番だったんだ!
そして新しい攻めのアソコの比喩を読んで、なんて聡明でユーモアのある受けだ!さすが典雅さん!と二度見しました。
懐いてる素直な小動物なんて優しくて可愛くて愛着を感じられる表現ですね。
ロランの行いをキリルが問い詰めて好意の裏返しだったことがわかったり、ロランが感情豊かになっていって過保護尽くしたい系だったり、甘々で終わるのも読後感が幸せです。
こんな平和なオメガバースならもっと読みたいな。