命×ハニートラップ 調査対象は運命のアルファ――

小説

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純潔オメガの誘淫(ハニートラップ)

junketsu omega no honey trap

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表題作純潔オメガの誘淫(ハニートラップ)

リカルド・デルセール,28歳,調査対象者,α
トウマ・キサラギ,25歳,国家調査員,Ω

その他の収録作品

  • きみへの恋
  • あとがき

あらすじ

国家調査員のオメガ・トウマは、処女でありながらその美貌とフェロモンで相手を魅了し、情報を引き出す色仕掛けのプロ。今回の任務は、敏腕社長・リカルドがマフィアである証拠を掴むこと。しかし過去の調査対象と違い、傲慢さも偏見も持たないアルファの彼は、もっとも出会いたくない運命の番だった。理性的に振る舞うも、武器のフェロモン制御が効かず、発情してしまい!?

作品情報

作品名
純潔オメガの誘淫(ハニートラップ)
著者
高月紅葉 
イラスト
篁ふみ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866573595
4.2

(41)

(21)

萌々

(12)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
172
評価数
41
平均
4.2 / 5
神率
51.2%

レビュー投稿数8

ドラマティックな物語

はじめての作家さん!
ドキドキが止まらない
ある任務のためにハニトラをかけるトウマの行動とリカルドの紳士的行動の「駆け引き」がとてもドキドキしちゃいました!
2人の触れ合い方の描写が素敵…♪
お互いに本能として惹かれるのではなく相手自身に惹かれて恋に落ちていく姿にキュンとしました
お互いに貫き通す信念があり譲れない部分があることを理解し悩ましく、もどかし~ような…そんな場面もありましたが彼らが選択したことでお互いに納得し合える…そんな恋人となる過程まで描かれた物語、今まで読んできたオメガバ作品とは違い新鮮でした!
「夏の恋」という爽やかな情景の中で繰り広げられる刺激的かつ刹那的な燃え上がるような恋。ドラマティックな物語でした

0

甘い駆け引きと切ない想いにきゅん(≧∇≦)

ハラハラドキドキの展開で、めっちゃ萌えを頂きました(≧∇≦)

受け様は、ピカイチのハニートラップ諜報員のトウマ。
自分のオメガ性を武器に、フェロモンをコントールして、欲しい情報を引き出してきた。

攻め様は、そんなトウマの今回のターゲットであるリカルド。
アルファであり「瞳に夕映えが映ってるんだ」なんて、キザな言葉が似合っちゃう遊び慣れた紳士。

ウブな学生の振りをしてリカルドに近づくトウマと、興味を持ちつつ紳士に接するリカルド。

紳士なリカルドが、たまに見せる独占欲や雄らしさにきゅんきゅんトキメキました(*^^*)

そして、1人で生きている人としての信条や矜持を持っているトウマがカッコ良い。
かっこいいだけでなく、オメガとしてのウブさや可愛さもまたきゅんですよ(*´ω`*)
巣作りとか、なんなの~そのツンデレな可愛さ。
そんな姿見せられて忍耐のリカルド。
素晴らしい自制心ですよ。
トウマの尊厳や人生を尊重しまくっていて、時には強引にいけよ!なんて背中を叩きたくなったり(^_^;)

ともかく上等な男達の甘い駆け引きや、切ない想いに私の萌えメーターはきゅんきゅんしまくりでした。

オメガではなく、アルファが帰る場所になるってのが、なんだか新鮮で、これからの2人に妄想がひろがるのでした(*ˊᗜˋ)

0

大人なオメガバース

すごく面白かった。
大変失礼ながら、もっとえろえろでとろとろにされてしまう系だと思っていたんです。
ですが、非常に良い意味で表紙とタイトル、あらすじの印象を裏切られるお話でした。
なんというか、特別硬派な雰囲気というわけでもなく、ゴリゴリの骨太さでもないというのに、読み応えバッチリに一筋縄ではいかない関係が上手く描かれているんですよね。
文章が綺麗で、ひとつひとつの描写が巧みな作家様でした。これはちょっとクセになっちゃうかも。
同作家様の他作品も読んでみたくなりました。

アルファ×オメガと、オメガバースものとしてはごくごくスタンダードな組み合わせです。
お話も概ねあらすじ通りで、何かものすごく目新しいものがあるというわけでもありません。
ただですね、こちらの作品の見どころはそこではないと思うんです。
お話もとても面白いのですけれど、2人の甘みと苦みの両方が上手く備わっている、大人の攻防戦とも言える駆け引きが魅力的。このアダルトな雰囲気、たまらないです。

オメガバースもので調査員ものといえば、あっという間にアルファに当てられてしまって、ころっと抱かれちゃうオメガ…なんてパターンが多い気がします。
恋愛面やベッドシーンに重きが置いてあるものが多いといいますか。もちろんそちらも素敵ですが。
今作のメインキャラクター達は、どちらかというと仕事に生きる男達だったのが良くって。
あくまでもメインは仕事。そこにBLのLの部分が絶妙に絡んで来るのが読ませるところ。
特に受けのトウマなんて、非常に愛らしい顔立ちじゃないですか?でも、中身は男前なんですよ。
決して相手に流され切らず、任務を遂行しようと頭を回転させてしたたかに立ち振る舞う。ここが良い。
自分をしっかりと持った人という印象が強いかも。

そんなトウマのターゲットであり、相手となるのは、成功者のオーラが眩しい3歳年上のアルファ・リカルド。
彼がまた紳士的かつ甘みのある良い男なんだな。
気持ちの良い金の使い方も個人的には好きでした。
包容力と余裕がありつつも、なかなか食えない人物らしさも描写されていて、序盤からもう「これは落とすのが大変そうだぞ」と思える人でした。
28歳設定とのことですが、最低でも35歳くらいの落ち着きはある気がします。
彼に関しては忍耐力も素晴らしいので、そこにもぜひ注目していただきたいな。

そんな2人が一体どんな攻防戦を繰り広げるのか?
どんな恋愛模様を見せてくれるのか?
ヒリヒリとまではいきませんが、上にも書いた通り、大人な雰囲気のあるお話です。
展開も面白いですし、しっかりとした2人なので読み応えもあります。
合間にしっかりと甘さが香るのも上手いなと。
ハイソサエティーな海外の雰囲気を感じたい方にもおすすめです。

好きなシーンは沢山ありますが、衣服だけ取られて、トウマから有無を言わさずにぺっと部屋から締め出されるリカルドがかわいそうで可愛くてすごく好き。
このシーンの前後も頭を抱える可愛らしさなので、詳しくは本編でぜひ。
リカルド視点の短編もとっても甘くて素敵でした。

それから、篁ふみ先生のイラストも麗しくて好き。
リカルドの髪色は本編のブルネット表記とは異なりましたが、気にならないほどの説得力のある男前。
トウマは可愛らしいですし、リカルドは色気がすごいですし、華やかな衣装の数々も素敵でした。

3

オメガバースを読み慣れた人に特にオススメしたい!

オメガバース作品は『運命の番』という大きな課題とも言える設定があり、これが作品によっては「運命だから好き」「運命じゃないけど好き」「運命だけど好きじゃない」などなど多様な形で物語を彩っています。
こちらの作品は、多分この2人も運命の番ではありますが理屈もなく惹かれあったりはしません。むしろ受けのトウマは運命だからこそ惹かれたくないと思っています。それは自分の今の生き方を尊重したいとトウマ自身が思っているから。とても自立したオメガなんですよね。だから最終的には恋人になる2人ですが番いにはなりません。これってすごく新しくないでしょうか!!!!運命でお互いに好き、だけど番わない、今までになかったパターンです!私たちが住む現実の世界もカップルの形は多様化しているし、それと同等に扱う物ではないかもしれませんがアルファとオメガのカップルの新しい形を示してくれました。最終的に番うことがゴールじゃない、というところがとても好きです。オメガバースという世界観がこの作品によってまた広がりを見せた気がします。

2

文体がきれい

表紙買いです。初読みの作家さんで、購入を決めるまでずっと悩んでました。
自分の迷ったポイントとしては、「初読みの作家さん」「職業の設定」でした。
BL小説ですと職業の設定が偏ったイメージがあり、親近感のある設定が好んでいるのでかなり迷いました。
でも表紙とタイトルに惹かれ、本屋に寄るたび思わず手に取ったのでもうそのままレジへ。
ハニートラップを仕掛ける専門の国家調査員だが処女です。処女受けがとにかく好きで、読み進むと思わずニヤニヤしてしまいます。
職業の設定としてはやはりイマイチ響かなかった。しかし描写がとても丁寧で、スパイ洋画を見ている気分になりました。
そしてエッチなシーンの描写がとても美しく繊細で、最近読んだBL小説は割とあっさりとしているので、新鮮に感じました。
物語の背景は外国のリゾート地、ひと夏の恋。二人の駆け引き、切なく儚いこそ美しい雰囲気、愛をささやく仕草など、すべて洋風な感じがします。
文体がとても美しくて丁寧なので、読むときも思わず一文字一文字しっかりと読もうとしたので、読み切るまで少し時間がかかりましたが、
満足感はありました。

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