電子限定おまけ付き
去年の1月に読破。良かった!
幸せな恋愛もつらい恋愛も経験してこられた人でないと描けない描写だなって感じました(もし違ってらしたらゴメンナサイ)。
それくらい細かくきちんと心情が描けててすばらしいです。大満足。
ギャグはほぼ封印、シリアス路線です。
同人シリーズの他作(「その恋は彼を蝕む」以外)に本作CPの話がバラけて載っているため、事前にそれらを読まれた方がより深く理解できると思います。
蝕むのキャラも何人か出てくるな…順番としてはあっちが先なのか、と気づきました。
で、本作の後に蝕む2が出たんですね。
同人シリーズメインCPの「同人日本昔ばなし」(ギャグパロ)も14ページ載っています。
『どのCPもメインを張れるのがすごい』と述べられてるレビュワーさんがいらっしゃって、確かに!と気づかされました。
つまり『これ以上CP増えるの?!不自然スギィ!w』という感想よりも、そっちの感情が前にくる。
じゃのめさんの映画部シリーズもまさにこの類です…すごいな作家さんて。
このお二人の前では、ゲイ割合がバグってる作品読むたびにそこが気になる私ですらも、
「性的少数派は左利きの割合と同じくらい存在する説(諸説あり)」
をちょっと脇に置いといちゃいます。
あと、今回みたいにCP両方とも髪が白抜きの場合、画面真っ白にならんのかな…
(逆(=黒)もしかりで、尾崎の弟と あのにーちゃんとか。)
と心配だったけど、もともとの作画力とキャラの性格を表現する力が優れてらっしゃるので全くの杞憂でした。
気になる方はぜひ本作も、同人シリーズもご一読ください。
ちなみに茜のCV.は遊佐さん(ちな尾崎は安元さん)なので、色気がすごいことになってる同人シリーズのBLCDもオススメです!
大体のBL作品が出会いから結ばれるまで、なのですが、このお二人はすでに結ばれているところからスタートします。
受けで壱都のマネージャである茜。攻めの印刷所勤務の誠吾。
同人シリーズのお話なのですが、私は最初の同人xxxは未読なんです。でも多少の背景がわかっていれば、そう問題なく読めました。
この二人のハードルは、誠吾の弟君でした。
めちゃくちゃ上から目線で(まぁ医者だって言うからそうなのかも)、さらに茜のことではなくて、彼がマネージメントしている壱都のスキャンダルをバラすなんていう悪どいことを言うんです。
何故って、兄が普通の結婚して欲しいから、そして実は自分も親友を好きだったという、自分の恋を実らせるわけにはいかなかったから、という全くのトバッチリ。。。
でも、誠吾はそれを相談できなかった茜にもちゃんと理解を示して丸く治ります。
でもって…茜の情報屋が、弟君の親友であり想い人の弟って…
きれはまた別のCPができるんじゃ?!
と期待したりしちゃいます。
同人シリーズ最新作はまさかの尾崎×茜。
シリーズはなんと9冊目とのことです。
キャラもたくさん登場しますし、茜がバリバリドツンな頃からのふたりの出会いとそこから関係を縮めていく過程を知り、今作を読むとより感慨が深まるのではないかな、と思います。
壱都と芳史のようなど甘〜なカップルというより、ちょっと落ち着いて見える尾崎と茜のオトナな恋愛模様。
シリーズを通してみると尾崎が茜へと向ける愛情の度合いがだいぶと過剰に見えるのですが、茜のあのクールビューティポーカーフェイスに隠れ秘めた尾崎への深い情愛が今回の見所でございます。
尾崎の弟の晃汰が茜と兄である尾崎の関係を絶たせようと絡んでくるのですが、この晃汰もまた…な展開でさらに気になるキャラが増えました。
その晃汰絡みで一悶着あるものの、全てをさらけ出すことが是非ではない、でも相手を思いやり想い合ううちに自然とそうなっていく…、長く付き合ってきた尾崎と茜だからこそ、これからも関係をさらに築き上げていくという覚悟を感じられるふたりの出した答えが素敵だなあと思いました。
どのカプもメインを張れる同人シリーズの面々のすごさを再認識させられた一冊でした。
同人シリーズでお馴染みのちびキャラが、殆ど出てきませんでした。
とても、その点で普通です。
これは、尾崎誠吾と渡辺茜の愛の話。
こちらを読んで、まずは誠吾さん格好良いではないかと思いました。
ずっと、茜だけを好きでいる誠吾ですけど今回は愛の深さを感じるエピソードがたくさん有りました。
好きで好きで仕方ないんですよね。
茜も、誠吾の可愛いお願いを聞き入れていますが更に可愛い返しでお願いを仕返していたり。
もう甘い日々が展開しています。
だけど、誠吾の弟の晃汰が現れてからがシリアスモードに変化します。
ですが、茜が誠吾同様に深く愛している気持ちをちゃんと持っていて、同じ熱量で相手を守りたいと考えていたところが良くわかりました。
晃汰も、守りたいものが有ったが故の行動だったんです。
でも、人を中傷したり、貶める行動を取ろうとしたことは許せないと思いました。
誠吾と茜の気持ちが深く通じ合えて、良かった。守りたいものはお互いですし、晃汰も、救われると嬉しいですけどね。
おまけは、昔話かぐや姫。
ちびキャラが可愛い。壱都と芳史です。
あ、本編では芳史がなかなか深みのある言葉を発しています。芳史、素晴らしい。
そして、なかなか大人の誠吾と茜のセックスは濃いめ。色気溢れておりました。
大好きな作家さんの、大好きなシリーズの最新刊!と、読むのをとっても楽しみにしていました。あらすじを読んでいなかったので、まず思ったのが「あ~、この2人か~。実は、尾崎先輩ってあんまり好きじゃないんだよね~」でした(失礼ですね。ゴメンナサイ)。
…が!!面白かったです~。とっても萌えました!
あのクールななべっちの熱い想いが見れて、それだけで感無量です。別れを弟に強要されても、ハッキリと別れないと啖呵を切ったのが、最高にカッコ良かったです。逆に弟君を脅したのが、冷血ななべっちらしかったですが(笑)。
一方の尾崎先輩は、相変わらずに四六時中ベタ惚れで、安心できて良かったですね。
本家本元の芳史カップルは『同人昔ばなし』で堪能できたし、純たちも枠外で楽しめたし、『その恋は彼を蝕む』の2人も登場したし、弟君の好きな人はその『その恋は~』繋がりだし、盛り沢山で大・大・大満足な1冊でした。
その弟君の恋バナもスピンオフで読みたいなぁ~と期待しつつ、幸せ気分で読み終わりました。