特典付き
『同人に恋して』シリーズのスピンオフです。
既刊作品からちょいちょいキャラが登場していますが、
未読でも全然問題ないと思います。
闇の住人と光の住人のダークでシリアスなラブストーリーで、
大好きな〝攻めザマァ〟的状況にテンション上がりまくりです⤴︎
酔って立ち入ったハッテン場の公園で襲われそうになったノンケDTの亮太。
危ないところを助けてくれたのは怪しい魅力の蒼真で、
亮太は一瞬にして彼に心奪われてしまいーー…⁉︎
この蒼真が一筋縄ではいかない闇深い青年です。
子どもの頃から不安になると物を壊す癖があり、
人を人とも思わない一面を持ち合わせています。
対する亮太は恋愛にこそ興味がないものの、
普通に真面目に生きてきた青年。
相対する二人が出会い、薄氷を踏むような危うい関係に傾倒していく様にドキドキが止まりませんでした!
蒼真の仄暗さの中に優しい光を感じた亮太は、
居場所のわからない蒼真を探し続けます。
出会えた時に亮太は倒れてしまい、
そのまま蒼真の兄の病院へーー
そこで蒼真にイかされてしまうのですが、
その時の様子がかなりエロいのです。
ここはそれだけじゃなくて、
蒼真の異常さを知る場面でもあります。
まず、口でメガネを外すの行為に非常にエロスを感じました。
そして亮太が出した精液を舐め、その手を差し出す蒼真!
その手を舐めようか舐めまいか悩む亮太に、
まだ闇に引き込まれたくないという抵抗を感じました。
この駆け引きというか、
光から闇へという葛藤が本作の見どころだと思います。
亮太はオモチャだという蒼真と、
蒼真と恋人になりたいという欲を持つ亮太。
二人は身体の関係を続けていますが、
蒼真はあくまで捕食者であり、
差出された獲物は必ず捉えて味わいます。
だから、セックスの相手は亮太だけではないのですーー
ここが亮太にとっては一番辛いところなんですよね。
蒼真が他の男を連れ込んでいるのを知った時の亮太の絶望感……
読んでいるこちらも辛かった(´;Д;`)
根っから裏側の人間である葵真と、
ずっと闇の中にはいられない亮太との違いをまざまざと見せつけられます……
恋人?
なにそれ気持ち悪いーー
そう言い放つ蒼真に別れを告げる亮太。
一線引いていたのは亮太だけでなく、
蒼真もだったのですよね……
必要とされてなかった
してたのは俺だけだーー…
恋を教えてくれてありがとうーー
別れを告げる亮太の泣き笑いに、
わたしの涙腺が崩壊してしまいました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
非常に切なくて胸が痛みましたし、
亮太の抱える葛藤や心理描写がとても上手いと感じました。
いつのまにか抱いていた独占欲、
無くして気付いた大切なものの存在……
亮太のことを思い出しては物を破壊する蒼真。
その背中を押す兄がまた良き理解者で、とても素敵でした。
無くしたものを初めて追いかけるために動き出す蒼真と、
悩みながらももう一度手を伸ばす亮太ーー
ラストまで非常にドラマ性のある展開で、
目が離せませんでした。
亮太が闇に足を踏み入れたのか、
蒼真が闇から抜け出してきたのか分かりませんが、
二人の世界が全てだというラストは良かったかなと思います。
インモラルを感じながらも、
読後には純愛だったと思うことができます。
今までのシリーズとは違って終始シリアスでしたが、
そこがとても魅力的な作品だと思いました。
ある夜、危うく不思議な魅力を持つ蒼真に、ハッテン場と知らず襲われそうになったのを助けてもらった亮太。
亮太は自分の中で燻る何かを確かめたく蒼真を探す為公園近くを体調不良なのにウロウロと、、、
互いに無いものを相手の中に見つけた蒼真と亮太。
亮太は蒼真が初恋と自覚していく中で自分の何か蝕まれるのを感じとるが、蒼真の衝動行為や人としての感情が欠落により大きな隔たりを感じてしまい、、、
どちらが光で、どちらが闇なのか、、、
蝕まれたのはどちらなのか、、、
蒼真の兄の真聡のお話も読みたいです!
シリーズものとは知らずに読みました。(あとがきではじめて知りました。他も読んでみたいです。)
タイトルと表紙にひかれて電子版を購入したのですが、お話の流れがよくて、絵柄もきれいですし、個人的にはとても好きです。萌×2にしたのは、峰くんの心情のひとり語りが少しくどいかなあ…と思ってしまい…すみません。
蒼真くんも峰くんも、お互い盛大に恋に落ちて、どっぷり沼にはまるみたいな、そんな感覚が心地よい恋愛ものでした。影のある攻めの蒼真くんも、恋を知らずに若干拗らせてた峰くんも、この恋で何かから解放された感じです。今後の二人はどうなるんでしょうか。他の作品に登場するのも楽しみになりました。
猫野まりこ先生の作品を読むのは久しぶりになります。2巻が発売されたので購入したのですが、正直言ってこんな作品も描けたのかと驚いています。
蒼真の存在感と彼の底知れなさが恐ろしくて、思わず引き込まれていました。こう言うキャラ大好物です。
そんな蒼真の魅力に魅せられて思わず追いかけてしまう亮太が、蒼真の本質に気が付きながらも手を離せないところに凄く萌えました。
正直言って亮太が蒼真に惹かれる理由が分かっても、蒼真が亮太に惹かれる理由は弱かったかなと思いました。
蒼真の母親があんな感じなのにお兄さんがまともに育っているので、やはり生まれながらにして持ってる資質が蒼真をああさせたのでしょうか?お兄さんの弟に対する愛情と理解には、この人が居たから蒼真は大人になるまで生きてこれたのだと思いました。
2巻に進みたいと思います。
強引作家、同人シリーズのスピンとは知らず、
グイグイくる脇キャラの違和感にそれで納得。
気になる部分はシリーズを読めば解る…とチェックしたら結構あってすぐには無理でした。
危険な魅力を持つ年下イケメン蒼真と出会い、
恋を知らないイケメン22歳童貞の亮太が、闇の中で見つけた光に翻弄されるシリアス作品です。
酔ってハッテン場と知らずにいた公園で、襲われているのを蒼真に助けられた亮太。
スタンガンで相手を軽く撃退する蒼真は、出会いから危ない奴だとわかるのに、
蒼真に光を見つけた亮太は惹きつけられてしまう。
また会いたいと危険な目にあった公園近くに通い詰めて3か月。
限界で倒れたところを蒼真に助けられ念願の再会ですが、
棲む世界が違うと牽制され躊躇した亮太、それでも諦められず…
葛藤しながらも抗えない蒼真の魅力に囚われた亮太です。
亮太の初めての恋が危険すぎるんですが、初めてだからこそという部分もある。
闇に棲む蒼真を目の当たりにし、
自分の想いだけでは満足できない現実を知った亮太のショック。
自分の棲む世界から外へ踏み出すのは難しいですが、
どちらも相手を失いたくない想いが背中を押している。
蒼真の闇の深さに驚きましたが、
歪なまま成長した蒼真が、壊せないものがあると知って良かった。
それにしても、髪を切った蒼真が男前で驚きました…別人かと思ったわ。
前髪で隠れていた眼が見えて、闇感なしで輝きまくってる。
作家さんは前髪を切りたくなかったそうですが、私は切ってくれてありがとうです。
やっぱり黒髪の男前はいいなぁ~。
ハッピーエンドでしたが、この二人の先が気になります。
あとがきで同人シリーズに顔をだすとありましたが、
まだまだ不安要素のある歪な二人ですよ、ガッツリ後日談を読ませて欲しいです。
何より、この作品はシリアスメインですが、
シリーズのメンバーが絡む場面はコミカル色が強く、一気に雰囲気が変わるのが勿体ない。
コミカルで作品を軽くしているのかもしれませんが、
個人的にはどっぷりシリアスで読ませて欲しかった。
シリーズに絡めず単体で読ませて欲しかったです。
※シーモア:修正は白抜きです。