これは、果てない恋の物語―――。

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表題作トレゾア ~僕の宝物~

鷹匡,人間,勇者
フィル,エルフ,魔法使い

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

魔王を倒し世界と姫を救った勇者・鷹匡と魔法使・フィル。姫に失恋した鷹匡と共に旅を続けるフィルだったが、フィルは姫を未だ想う鷹匡を魔法で捕縛して抱かれるたびに、彼の記憶を消して無かった事にしていたが!?

作品情報

作品名
トレゾア ~僕の宝物~
著者
さちも 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041098035
3.4

(46)

(8)

萌々

(15)

(15)

中立

(7)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
152
評価数
46
平均
3.4 / 5
神率
17.4%

レビュー投稿数8

ガッツリRPG

ファンタジーだとわかって読み始めましたが設定がとてもふんわりしていた気がしました。 
鷹匡とフィルの目で見える関係性は一緒に旅をしている仲間なのですが、実際のところそれぞれ相手への感情は違うものがあり、表面上では分からない部分が多くて混乱したまま読み進めた感じでした。

途中から一気にフィルの気持ちが見えてきて混乱していたところを回収できましたが理解するのに必死になってしまったし、自分がRPGの装備とか用語(?)とかがよくわからなかった部分もあって、その世界観をあまり楽しむことができず…。

かなりガッツリRPGな展開だったのでどういう目線で読めばいいのかわからなくなってしまって、なかなか萌えに繋げられませんでした。

0

美しいRPG

RPG風ファンタジーということで、どこか懐かしさのある世界観でした。
物語は魔王を退治した後の二人旅が舞台なのですが、二人の出会いから魔王退治までの回想シーンがちょくちょく出てきます。

回想シーンはあるものの二人の関係性がすでに出来上がってる後だったので、ちょっと置いてけぼり感があったというか、二人の出会いから惹かれ合うまでの過程がもっとじっくり読みたかったなと思います。
恋をするまでの過程に一番萌える派なので、そこをもうちょっとピックアップされてたら二人の関係性にもっと萌えられたと思います。
あとガディーがせっかく男前なのに変身した姿がちょっとしか出なかったのが勿体なかったなと!

絵は安定の美しさでクオリティ高くてうっとりでした。エロも色気があってエロいです。

3

描くのが楽しかっただろうなぁと伝わる

 私はRPGを全然やらないのですが、やはりやっている方は創作意欲を刺激されるものなんでしょうね。世界観がしっかりしているし、実際にその中に入れたらどんな役割を担いたいだろうとワクワクするのは分かります。

 序盤、鷹匡とフィルは犬猿っぽいというか、ツンデレ同士な印象を受けたのですが、割と早い段階でそのイメージは崩れ去り。鷹匡はお人好しで自分の危険も顧みずに真っ先に他人を救うタイプ、フィルはそんな鷹匡にいろいろ思うところがありながらも淡々とした態度を崩さないタイプ。平行線だった2人が相手の本音に何度か触れて、やっと一歩を踏み出す、そんな流れでした。さちも先生のタッチが軽い方なので、ギャグシーンが控えめだったらもっと2人の関係に惹かれたかもしれません。あとはフィルがもう少し表情豊かだといいなぁと思いましたが、エルフなのでそこは仕方ないですね。ストーリーは悪くなかったです。

0

ふたりの旅路

HPゲージ振り切り勇者・人間の鷹匡とMPゲージ振り切り魔法使い・エルフのフィルと精霊のガディー。
長い旅を共にして魔王を討伐し、ある理由でまた旅を続けるふたり(+1匹(?))の旅路を描くRPG風のファンタジーなお話し。

序盤、まさかの襲い受けなフィルに驚き、鷹匡の反応におや?となり、何度も身体を重ねながらも鷹匡の記憶を消していたというフィルの真意を知り溜息。
125歳のフィルと27歳の鷹匡。
エルフと人間。時を刻む長さが明らかに違うんです。
フィルの途方もなく長い時間からしたら鷹匡と過ごすこの時は一瞬で、それを理解しているフィルのあの行動が…ああするしかなかったのかな、と考えると切なかったです。
ガディーのフィルへの思いにも胸が締め付けられるようでした。

ですが、伝えるつもりはなかったフィルの想いはきちんと鷹匡に届き、離れたくないと抗えど、どうしても避けることの出来ない、いつかふたりを別つ時が来るその時まで傍にいる特別な存在になってよかったなあと思いました。

3

Tu es mon TRÉSOR = あなたは私の宝物。

とってもロマンティックなタイトル。
最近BLにも多い、異世界召喚ものだと思えば、そうでは無い。
まんまRPGの世界である。ただし、魔界との戦は終わっていて、つまりはゲームのその後。
この世の未来という設定で、勇者と妖精はまだ旅を続けている。
勇者・鷹匡は命をかけて救った姫には見染められず、失恋の旅。一応、絶滅したエルフの生残りを共に探すという目的はある。
美しいがツンデレのエルフ・フィルは、そんな鷹匡に心を寄せている。寄せてはいるが、素直になれない。この時点で100歳を軽く越えているフィルが人と共に生きる難しさと喪失感を分かっている。この世界で、恋は寂しさとイコールなのだ。

フィルのツンデレの度が過ぎて、ギャグ要素満載になってしまっているのが、わたし的には残念でした。二頭身キャラのぶわってなるヤツ、多過ぎて。もちろん設定がトンデモなので、仕方ない部分かもしれませんが。もっと切なく、しっとり描いてくれても良かった気がしてしまうんですよね。充分泣かせる要素あるんですよ。この寸止め感。
あと、フィルの守護獣・ガディーの存在も中途半端な。可愛い&男前風なんですけどね。守護なのか、愛なのか。むぅ。

モノローグ多めのシリアス味とふわふわのギャグが宙ぶらりん。
エルフの残党はまだ見つかってないので、この旅はまだ続くのかな。
本当に申し訳ないけど、私は「黒か白か」の続きの方を先に読みたいです。

0

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