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「大人って、なんかズルくて―――ねちっこい」さちもが贈る歳の差恋愛!
年の差(攻は社会人、受は学生)って、設定大好きな私としてはドストライクの作品でした(^^)
また、攻の性格も寡黙なところもドストライク!
2人が積極的に関わることになるキッカケが、ちょっとだけ「おぉ…」って、感じですがそんなの気にならないくらい、今まで読んできた中で、1番のドストライクでした。
トラウマがあって、人とは距離を置いている杉村さん。(もともとは八方美人。で、人と関わっていたい寂しがり)と、寂しいことを認めたくなくて、1人でいた原くん。
この2人が、お互いの寂しさを埋めて、他人と関わっていけるようになる姿にジンときました。
そして、最中のシーンはエロいことエロいこと(笑)
とても、お気に入りの一冊になりました。
3ヶ月連続刊行の最後の1冊。
このお話は元は2016年のお話らしいです。
でも、私は初見だったのですが読んでみるとなんてまー『青春』
原くんのうっかりヤンキーデビューもそうだし、イジメだってそうだし、DTなのにフェラされちゃってアンアン喘いじゃうのもそうだし、他人に興味を持つのもそうだし、文化祭もそうだし……
色々あげたら沢山あるのですが、それを年上の大人と一緒に過ごしたりするのっていいですよね。
それに清掃員なのに前科持ちとか。
それで他人と距離をとったりしてたのに、原くんと関わるようになってからその本人が変わっていく過程が好きです。
また、杉村さんのおじさんへの反応も好きです(加齢臭)
けど、発言はおっさん臭い!
原くんの若いから出来る事、純粋さや快楽に弱いところとか最高でした。
さちも先生にしては珍しい(?)ピュアピュアなお話で、タイトルに恥じない綺麗なお話です。
読んでいて「人を選ぶな、コレ」と思わなかった作品は、この『綺麗にしてよ』が初だと思います……
(オメガバースだったり、特殊設定だったりを描くことが大変上手な先生ですので……)
前科者の清掃業者杉村さんと高校ヤンキーデビューの原くんが徐々にくっついていく感じが、とても良いです◎
杉村さんがちょいちょいオッサン臭いところに、クスッとしてしまいました。
この短いページ数で、読ませるなぁ、と思いました。
いかんせん、ちょっと走りすぎのところもあると思いますが、まぁ妄想で補完せよという感じでしょうか。単巻じゃなくて長編ならもう少し丁寧な運びも出来たのかも。
攻めは学校に週一で来る清掃会社の一人。人と関わるのを避けて木陰で一人休憩する。受けは他人との距離を測りかねて、面倒がって一人を好むようになった高校生。お気に入りの場所を見つけたと思ったら、杉村とかぶっていて…
さちもさんの書かれる「微笑」が好きなんですよね。
微笑んでいるのに、淋しさや切なさも滲んでいるような。それでいて、相手を慈しんでいるようなニュアンスも出ていたり。
辛かったり苦しかったりする過去を抱えながら生きている人を描くのも上手い。
今回はオヤジンスキーにはたまらないイケおじ。まぁ39ならオヤジまで行かないかもですが、歳の差があるのでこのまま二人がいい感じに進んでいけば立派なオヤジに…
綺麗になるよ、ではスーツ姿なんで二年は経ってるのかな。
受けのエロい顔も、こちらまでドキッとするような表情だったりで、好きな作者さんです。
キャラ設定はシリアスなのに、やりとりはコミカルなところもあって、独特なテンポが印象に残る作品です。
電子単話は販売停止になってしまって、このまま消えて欲しくないと思っていたので、番外編が2つもついてコミックスになって嬉しい♪
大は高校デビューで見た目ヤンキーにしてまで人と関わりたくない面倒くさがり。
そんな大のお気に入りの場所が学校の静かな林。
そこに週一で清掃員の杉村もやってきて、一人だけの時間ではなくなってしまう。
でも同じ空間に二人で居ても、関わろうとしばければ、それは孤独とおなじ…
大は見た目ヤンキーにすれば誰も近寄ってこないと思ったのに、逆に不良先輩に目をつけられて、オナニーを強いられ、杉村に見られていることに気付いてイってしまう。
当然、次に会う時は気まずい…
でも杉村は淡々とした口調で、でもからかいも忘れず、大の気まずさを自然と流すオトナな対応。
人と関わりたくない、話したくないって杉村のガードは固いままだけど、大は週に一度の杉村との ”無言の時間” が嫌いじゃないことに気付く。
誰かの存在を感じて、それを心地く思うのには、実は孤独でいたくないって本心が隠れているんじゃないかな?
そして、不良先輩に今度はガチで襲われそうになった大を杉村が助ける!
実は前回も、杉村は不良に釘刺ししていて、かげながら大を守っていてくれた!杉村の良い男ぶりに惚れる!
大もそんな杉村に興味がでてきて、「友達になってください!!」と…
あんなに人と関わるのを面倒くさがっていた大が、そんなカワイイ台詞を選んじゃうなんて!
コミカルなギャップに萌えます♪
かつての杉村は、大とは逆に、一人になりたくなくて、無理して八方美人を演じ、上っ面だけの関係しか築けてこなかった。
そして、愛を受入れてもらえたと思った人からの酷すぎる裏切り…
そんなことされたら、もう誰とも関われなくなって当然です。
でも、意地っ張りに見えて素直で、危なっかしい大だから、杉村も放っておけなくなったんだと思う。
それと大の素直な言葉、子供だから深く考えずに言ってるんだろうけど、重荷を背負ってる杉村はどんなに救われたことだろう。
二人とも「一人が良い」と言いながら、大は寂しさを ”寂しい” と思えない、”寂しくないこと” を知らない子供。
そして杉村は人と関わるのを諦めているようで、心の奥底では ”救い” を求めていた寂しい大人。
孤独な二人が、孤独を脱する、奇跡のような出会いと、今までとは違った未来を築いていくと思える。
深読みすれば重たく感じるけれど、二人の出会いにホッコリもできる、絶妙なバランスのストーリーです。
けっこうテクニシャンな杉村にカラダを翻弄されちゃう大はかわいいし
大の若さに押されっぱなしの杉村も見物です^^
番外編に見所が詰まってるので、電子単話で購入していた方にもコミックス版はオススメです!
ちなみに番外編でサラッと描かれていた杉村の年齢は39歳!
大より20歳以上も年上!
さちも先生もあとがきで一番の年の差作品と仰ってます。
でも杉村はイケメンで若く見えるので、年上の大人の魅力は感じましたが、そこまで年の差があるようには見えなかったし、二人が並んで違和感はありません。
(39歳まであの重荷を背負って孤独でいたなんて杉村ほんと切ない…)
電子単話のカラー表紙は口絵に収録されてます。
二人の出会いの場所・林で、秋の木漏れ日を浴びているような絵、私は二人の穏やかな ”無言の時間” を表現したこの絵がすごく好きです。
(コミックスの表紙はブルー系でスッキリしていて、発売に合わせた夏らしさを感じます)