この人が、俺の「運命の人」なんだ―――。

コミック

  • うるさいくらいの告白ください

うるさいくらいの告白ください

urusaikurai no kokuhaku kudasai

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表題作うるさいくらいの告白ください

(仮)森,ダブってる先輩,おっぱいフェチ
(仮)林田,高校生,心の声が聞こえる

同時収録作品性春キネマ

山本,クラスでは地味な存在の高校生
東堂,クラスの明るいグループ,短小包茎に悩む高校生

その他の収録作品

  • うるさいくらいの告白ください第3.5話(描き下ろし)

あらすじ

人の心の声が聞こえてしまう能力を持つ林の夢は、「心の声が聞こえない」運命の人に出会うこと。裏表なく接してくれる先輩の森に嘘を吐きたくなくてある日能力のことを告げた林だったが、突然森にキスをされて…?

作品情報

作品名
うるさいくらいの告白ください
著者
さちも 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041067246
3.6

(116)

(21)

萌々

(48)

(37)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
14
得点
414
評価数
116
平均
3.6 / 5
神率
18.1%

レビュー投稿数14

DKの甘酸っぱい恋に萌える

作家買い。
さちもさんの新刊はDKが主人公。表題作含めて2CPのお話が収録されていますが、どちらのお話も高校生のお話です。さちもさんて、なんとなく大人(年齢的に)なキャラを描かれる作家さん、のイメージだったので新鮮な気持ちで読み始めました。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。








主人公はDKの林田くん。
彼は「人の心が読める」という特殊能力を持っている。
自分が壊れてしまわないよう、その能力と上手に付き合っていこう、と決めている。
そんな彼が求める「運命の相手」は、心の声が聞こえない人。そして、彼はやっとその「運命の相手」を見つけたのだけれど―。

というお話。

林田くんが見つけた運命の相手、はサッカー部の主将の小木くん。
さわやかで、イケメンで、そして何より小木くんの心の声が林田くんに聞こえることはない。小木くんの姿を見るために毎日グラウンドに通い詰める林田くんだけれど、いつもそこにいるのは素行が悪いと評判の森先輩。

はじめはビクついていた林田くんですが、森くんの心の中は、いつでも女子の「おっぱい」で占められている。怖いと思っていた先輩の、素の顔を見た林田くんは、森くんと少しずつ仲良くなるけれど…。

で。
小木くんが、とにかく、

サイテー野郎です。

彼のせいで「ゲイ」というレッテルを張られ、影口を言われるようになってしまった林田くんが、めっちゃ可哀想…。そして林田くんは、彼の持つ能力のために、その影口を聞かない、という選択肢がない。勝手に、どんどん聞こえてきてしまうから。

少しずつ追い詰められていく林田くんですが、その彼を救ってくれるのが、森くん。

森くんは思ったことをそのまま行ってしまう、という癖のために友達付き合いが苦手。けれど、それゆえに表裏がない、ということでもある。

上辺だけを繕うことができない森くん。
そして、本当の気持ちが聞こえてしまう林田くん。
まさに割れ鍋に綴じ蓋、な二人なんです。

林田くんの、

運命の人は、心の声が聞こえない人じゃなくて、心の声を聞きたい人

というセリフにぐっと胸をつかまれました。

電子書籍では3話までの配信だったようですが、コミックには描き下ろしにあたる3.5話が収録されています。
どちらが攻めで、どちらが受け?というやり取りが描かれていて、思わず爆笑しました。

『性春キネマ』
後半は別のお話が収録されています。こちらもDKのお話。

主人公はDKの藤堂くん。
明るくて、クラスの中心にいる人気者。が、彼は常に気を張って「クラスの人気者」でい続けるために努力している。とある秘密を隠し通すために。

その秘密とは

短小包茎

である、ということ。
こんなことがばれたらずっといじられる…!という恐怖から、クラスで浮かないようにしている。

ところがその秘密を、クラスメイトで、いつもボッチの山本くんにばれてしまって…。

藤堂くん、ピンチ!
なわけですが、山本くんは自分のコンプレックス(なんとパイパン)を教えてくれて、短小包茎を直す訓練まで手伝ってくれて。少しずつ仲良くなっていくのだけれど。

藤堂くんの短小包茎を直すためにtnkをいじられるわけですが、この時のtnkの描き方が…!

カクレクマノミ。

何ですよ。
剥いたり、引っ張ったり、勃っちゃったり。
そんな描写をカクレクマノミがお届けします。

めっちゃ可愛いの。
さちもさん、ナイスです☆

と、コミカルな雰囲気もありますが、でも、山本くん×藤堂くんの恋心もきちんと描かれている。少しずつ少しずつ近づいていく彼らの感情の機微が細やかな描写で綴られていて、めっちゃ萌えました。

そして、終盤に、彼らの友人たちの本当の気持ちが描かれていますが、これがまた良い。
ヤンキーくんが「したかったこと」にちょっとウルっとしたし、友達たちの優しさも良かった。

さちもさんの書かれたあとがきも良し。
2話とも読んだあとであとがきを拝見すると、さちもさんの想いが読み取れて味わい深かったです。

『うるさいくらいの~』の二人の、攻め受け攻防の結末を知りたいので、またどこかで彼らに会えるといいなと思います。

7

DKだからこその

2作品収録されていて、どちらの作品も萌えに萌えました。

・うるさいくらいの告白ください
人の心の声が聴こえるという特殊な設定のお話。
シリアスなお話になるのかなーと思っていたら、全然違い清々しいくらいの晴々としたお話でした。
裏表のない心の声を発する先輩に対して素直に伝える林田くん。
男子高校生だからこその素直さ(おっぱいない発言)とかに笑いました。
今後はどっちがどっちなのか(受け、攻め)気になります。

・性春キネマ
男性高校生の悩みである短小包茎、陥没乳首のお話。
クラスでボッチな子とクラスのムードメーカーとが織りなすハートフルコメディ。
藤堂が山本君を救世主〔メシア〕視してて。
こちらも今後の展開が気になります。

6

好きな人にとってはご馳走BLです。

今作もとても面白かったです!


表題作 《うるさいくらいの告白ください》

エロは無なので受け攻めはわかりませんが、コワいと噂のおっぱい星人の先輩と、心の声が聞こえてしまう超能力を持っているDKのファンタジー要素(超能力)有のお話です。
聞きたくもない人の心の声が聞こえてくる中、ある特定の人物の心の声が常に『おっぱい』なら誰でもそりゃぁ気になってくるだろう!意識しちゃうだろう!wwwと。


同時収録 《性春キネマ》

どこかで見たタイトルだなーと思いながら読みました、電子で読んでたようです。
好きな人にとってはご褒美BLです。
短小包茎陥没乳首がコンプレックスなDKと、オタクでパイパンな元包茎DKのコンプレックス特盛BLでした。
チンコとかの部分描写がもっとはっきり描いてあればもっと美味しく頂けたのですが、大事な部分はカクレクマノミです!ある意味直接描写なのか!?
エロはあったけど、さちも先生の他の作品よりはそこまでエロくは感じなかったかな。


各キャラのその後も見たくなる漫画でとても面白かったです!

4

『5Seconds』が好きなら絶対に美味しい1冊。

『うるさいくらいの告白ください』
「心の声が聞こえる」オメガバース作品にも繋がるような(?)トンデモ設定でも読者がすんなり受け入れられるのは、さちも先生の実力があってこそだと思います。

『性春キネマ』
コレは……「サイコパス」
一言で言ってしまえばサイコパス!!
いやぁあ、裏切られた……っ!!(良い意味で)
気持ち良すぎます……

このコミックスは、さちも先生の既刊コミックス『5Seconds』好きなら、確実にハマると思います!!
本当に良い作品……定期的に読み返します(*´꒳`*)

2

10代の淡い恋とは一風変わった男子高生もの!

電子単話連載2作品をまとめたコミックスです。
どちらも男子高生ものですが、10代の淡い恋とは一風違っているのがおもしろい!
電子の時の心残りが解消されることを願ってコミックスも購入しましたが、追加修正されているので、電子も持ってますがコミックスも買って良かったです。
「うるさいくらいの告白ください」の描き下ろしも収録されています^^


●「うるさいくらいの告白ください」
林田は人が思っている”心の声”が聞こえてしまう超能力者だけど、自分の能力が疎ましくて、心の声が聞こえない”運命の人”が現れてくれるのを夢見てる。

そしてサッカー部のキャプテンの”心の声”が聞こえないことに気付いた林田は、”運命の人だ!”と告白するも振られ、さらにゲイだと言いふらされてしまう…
言葉に出さなくても周りの「ゲイだ」って”心の声”が刺さり、林田はすごく辛そう。

そんな時、一緒にサッカー部の練習を見学してた先輩の森に声をかけられる。
林田は初対面では森を男前だと思ったのに、森の”心の声”はいつもおっぱいのことしか考えてなくて、林田が男に告ったと話しても「上質なおっぱいを取り合うライバルが減るだろうが」と喜んでる超変人!

でも話してるうちに、林田は森の”心の声”が聞こえないことに気付く。
いや”心の声”が聞こえないんじゃなくて、”心の声”と口に出してる言葉が一緒で、林田は裏表が無い森との会話を心地よく思うようになる。
それこそが”運命の人”だよね!

そして、森もおっぱいが無くても林田のことがかわいく思えてきて…

電子の時は「付き合ってみるか」止まりで、その先に進まなくてねぇ。
おっぱいフェチが平らな胸の男相手にどんなエッチをするのか?ものすっごく気になっていて、描き下ろしにめちゃくちゃ期待してたんですが、、、


●描き下ろし「うるさいくらいの告白ください 第3.5話」※巻末収録
結論から言うと触りっこ止まりです…(残念)
私は森が攻め、林田が受けだと思っていて、その答え合せも知りたかったのに、そこも曖昧なままです。
でもね、相手が何を考えているか(自分の反応に対する感想)を聞きながらの触りっこはめちゃくちゃエロいです!
同じくさちも作品の『5seconds』のエロさと共通していてとってもイイです♪
この描き下ろしを読めただけでも、コミックスを買った意義があります!


●「性春キネマ」
クラスの人気者で明るい東堂の悩みは短小包茎なこと。
東堂の股間がクマノミ(イソギンチャクから出てこないそうですw)になってるのがかわいい^^

その悩みが地味でしゃべらない山本にバレてしまって、東堂は逆ギレするんだけど、山本は自分も毛が生えてないツルツルだと悩みを明かして、東堂のクマノミくんが顔を出すお手伝いをしてくれる。
そして、東堂は山本を「師匠!」と呼んで、クマノミマッサージの特訓をすることにw

途中までは、おバカな東堂に、山本が真面目に付き合ってあげてる風なんですが、エロいキスまでして関係が甘く感じられるようになったところで、前立腺マッサージから山本は東堂を犯してしまう…
しかも山本はそのことがバレて、東堂の居場所がなくなるのを望んでいる風なのが怖い!
そんな山本の思惑にまんまと東堂は絡めとられてしまう。

最初のコミカルテンポから一転、オチはすっごくブラックです!
クマノミくんにこんな結末が待っていようとは想像できませんでした。
東堂が勘違いしている周りの友達達の本音も含め、ひねりが効いてるのが面白い。


さちも先生の電子単話作品、『綺麗にしてよ』は販売停止になっていたし、『性春キネマ』もコミックスになる気配が無いのを残念に思っていたので、連続コミックス化は本当に嬉しいです♪
電子の名作はどんどんコミックスになって広がって欲しいし、作家さんにももっと活躍して欲しいです。

9

この作品が収納されている本棚

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