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ひでーな。結婚の約束までした仲なのに
鶴亀先生の『堕落家族論』がよかったので、続けて読んでみました。あちらほど攻め受け単体に最初から魅力を感じたわけではないけれど、じわじわと2人を好きになっていくような感覚でした。幼少期から年下に慕う気持ちを超えて懐かれていて、大人になって再会するというのはありがちな設定ではあるけれど。浩国がかなり深刻なブラック企業で働いているので、BLファンタジーと現実のバランスもとれていて、話がすんなり脳に入ってくるんですよね。優秀な先輩が抜けた時、自分がリーダーになった時、そして、大きな仕事を終えた時。浩国のそれぞれの局面とプライベートでの甲斐との向き合い方がリンクして、どんどん本来の浩国らしさが出てくる変化が素敵でした。
年下幼なじみと社畜サラリーマンの再会から始まるラブストーリーです。
恋愛要素は良かったです。
メインキャラクター二人ともに好感を持つことが出来ました。応援しやすい人物像で読みやすく、ハッピーエンドをしっかりと祝福することが出来ました。
しかし、仕事関連ではモヤモヤが残りました。
主人公がパワハラに合っている描写が恋愛作品としてはかなり多めだと思います。
個人的にパワハラ描写自体は作品として特に問題なく読めたのですが、主人公が仕事を辞めたあとのほんの僅かな描写によってかなりモヤモヤしてしまいました。
それは、主人公が退職したことで職場環境が改善されたと取れる同僚の発言です(退職者が相次いだことで上長から批難された結果上司が優しくなったらしい)。
改善したこと自体は良い事だと思いますが、そもそも上司だけの問題だったのかという疑問と、傍観者のような言動の同僚と、主人公が踏み台になったことでマシになったと言う事実に言い表し難い微妙な感情が湧き上がり、読後感がやや悪くなってしまいました。
心のどこかで人と深く関わる事に臆病になって諦めている甲斐と、社畜生活にふとあらわれた甲斐との時間に癒されるヒロ。
お互いに足りない部分を埋め合うように相手の事を尊重しあえている二人が素敵でした。
子どもの頃の約束、大人になって逆にプロポーズしてるのが最高に良い!
タイトルの通り、とっても素敵なプロポーズでベランダからのシーンはドラマみたいに一コマ一コマが描かれていて目が離せなかったです。
情けない姿ばかりだったヒロの、やっぱり歳上と思える男らしさが溢れるプロポーズでした!
描き下ろしの甲斐が年下感出しててずる可愛い♡♡
リアルに存在してそうな二人だったな、と思いました。これからは一緒に過ごせなかった時間の分まで仲良く幸せになって欲しいです!
心を閉ざしていた攻め×ブラック企業勤めのリーマン
10年も前から受けを好いていた攻め♡
攻めの愛が圧倒的に重いかと思いきや、受けの方もいつしか攻めがいる生活が当たり前になり、2人で暮らすことに幸せと安らぎを見出すようになります。人と向き合う事、誰かを大切に思うことはとても大変な事だと思いますが2人の出会いは間違いなく2人の人生において良いものだったのだと思います。読んでいて感情移入できる、リアルなお話でとても好みでした!
