イケメン若社長×パティシエの卵+ちびっこの、あまふわ子育てラブ!

若社長とおいしい子育て日記

wakashachou to oishii kosodate nikki

若社長とおいしい子育て日記
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
25
評価数
7
平均
3.6 / 5
神率
14.3%
著者
chi-co 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784041097953

あらすじ

求職中のパティシエの千春は、愛犬のマジパンを作ったことで少年・秋に懐かれる。小食な秋を心配したIT会社社長の父親の日下部から、秋の食事係のアルバイトを依頼された千春は、不器用な父子関係が気になって!?

表題作若社長とおいしい子育て日記

日下部章仁,31歳,IT社長
桜木千春,19歳,見習いパティシエ

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

健気な5才児に絆されて

今回は子持ちのIT会社社長と求職中のパティシエの卵のお話です。

攻様の息子に懐かれた受様が子守を通じて攻様の心までGETするまで。

受様は5人兄弟の真ん中で、上下の兄弟を世話し続けたせいで世話好きで
所帯じみた性格です。金銭面と勉強を続けるつもりもなく、高校の夏休み
にアルバイトを始めた洋菓子店にそのまま就職します。

受様は目つきが悪くて強面と評される事が多いのですが、手先の器用さと
真面目な性格を店主にも好まれていて、菓子職人は華やかな見かけと違っ
て意外に力仕事ですが、受様はこの仕事にやりがいを感じていました。

ある日の閉店間際、1台の高級車が店の前に止まります。降りてきたのは
その日誕生日だという男の子で、バースディケーキを頼んだ有名パティス
リーの手違いで予約がされておらず、ケーキを作ってくれる店を探してい
たのと言います。

店主は男の子に好きな果物と動物を訊き、受様に装飾用のマジパン作りを
任せます。店主は苺の沢山のったケーキ、受様は愛犬だったというセント
バーナードと男の子が戯れるマジパンを作りあげ、男の子ははにかむ様な
笑顔で帰っていきました。

ところがそれから3週間後、店主が自転車とぶつかって右腕を骨折、71才
と高齢だった事もあり、洋菓子店は閉店する事となってしまいます。これ
から技術を学ぼうとしていた受様は製菓学校にも通っておらず、ほぼど素
人な状態で次の就職先に難儀していました。

新たに学校に行くにしても学費は高く、親が出してくれると言ってくれて
も1度就職した身としては躊躇いがありました。この先を考えると憂鬱で、
ふと思い立って店を見に行く事にします。

そこには看板を下ろし、入店者募集の紙が貼られたがらんとした店がある
だけで、受様がもう誰もいない場所に胸を痛めていると1台の外車が留ま
ります。微かな既視感を感じた受様でしたが、後部座席から降りてきたの
はバースディケーキの男の子だったのです。

男の子は嬉し気に受様に近寄りますが、父親だろう男性は休日仕立てなが
らも高価そうな服装の美丈夫でした。男の子の父親だというこの人こそ
今回の攻様になります♪

攻様は店が閉店している事は知っていたようですが、事情は知らず、受様
は自分の状況まで話す事になります。男の子は受様のつくったマジパンを
飾り続けていると言い、「またつくって」とねだります。

受様は喜んでその頼みをきき、攻様宅に向かう事になりますが、都心の
タワーマンションでヒビってしまいます。そこで受様はマジパンと共に
パンケーキを作って見せますが、食の細いという息子が勢いよく食べた
事を喜んだ攻様に、次の就職が決まるまでの食事係を依頼されてしまう
のです。

果たして期間限定の雇用契約が受様にもたらすモノとは!?

シングルファザーに育てられている男の子に菓子を気に入られた受様が
その父親にも気に入られちゃう子育てモノの恋物語になります♪

攻様は若くして起業したIT会社の社長ですが、3年前に離婚、息子と2人
暮らしです。息子は育てやすい子供で、通いのハウスキーパーも手がかか
らない良い子と言ってくれますが、多忙な攻様が仕事に打ち込むうちに
あまり笑わない子になっていました。

しかし愛犬をかたどったマジパンは久しぶりに息子を上機嫌にしていたの
です。なのでマジパンのつやと共に元気をなくす息子の為にとまた同じも
のを求めようとしたら店は閉店、他のモノを用意した攻様に息子は頑なな
態度を取るようになっていたのです。

そんな中で見つけた受様は料理の腕もよく、就活中ならしばらくでも息子
に楽しい時間を過ごして欲しいと食事係を依頼するのです。息子の笑顔の
ために頼んだ食事係でしたが、息子を可愛がってくれて楽しませてくれる
受様に攻様自身も徐々に惹かれていくのです♪

この息子君がすごく健気なのですよ。本当は攻様ともっとずっと一緒に
いたいのに多忙なパパを気遣う姿が端々に見えるし、攻様と一緒に菓子
作りをしてもいろいろ頑張っちゃうのもすごく健気♡

受様はまずこんな息子君に絆され、攻様親子の間を取り持っているうちに
攻様に惹かれていくのですよ。そして自覚したらスパッと告白しちゃうと
言う男前君だったのですが、普通に結婚して子供がいる攻様としては受様
の告白を上手に受け止められません。

基本はchi-co先生らしい出来る年上攻と健気な年下受なのですが、策士な
攻様が所々でヘタレるのもなかなか面白く、3人が家族になるまで適度に
ハラハラしながら楽しく読ませて頂きました (^・^)/

chi-co先生のルビーは陵先生のイラスト率が激高なのですよね。本作も
陵先生のキャラ達は物語世界にベストマッチでした。カバーのマジパンの
3人がとっても可愛い♪

0

確かにフワッとしてる

こちら、ほのぼの甘々子育てものになります。

パティシエ見習いの主人公・千春。
勤めていた洋菓子店が閉店になって困っていた所、以前に愛犬のマジパンを作って喜んでくれたチビッ子・秋と再会するんですね。
実は秋の父親ですが、シングルファーザーのIT社長。
食の細い息子を心配していた日下部は、秋の食事の世話をして欲しいと依頼してきてー・・・と言うものです。

chi-co先生ですが、甘くて可愛いお話が、とにかくお上手でして。

また、今回ですね、個人的に一番萌えた部分なんですけど、主役二人の関係性なんですよね。
えーと、受けよりだいぶ年上のスパダリ攻めが、可愛い小動物系の受けを溺愛して猫可愛がりするみたいなパターンが多いのです。普段は。
が、今回、強面で男っぽい受けと、不器用でちょっと甘えたな所がある攻め。
こう、世話焼きで若干所帯じみてる千春がですね、秋とともに日下部の面倒も細々と見るんですよね。
で、千春に対しては「(手作りの)プリンをもういっこ食べていいか?」みたいに、甘えたな部分を見せる日下部。
いや、大の大人がこういう部分を見せると、妙に可愛くて萌えちゃうんですよ。

これ、作者さんも書かれてますが、ゆっくりと互いを知り、少しずつ恋に落ちて行く二人と、シンプルだけどとても優しいお話でもあるんですよね。
多忙さ故に、息子と溝が出来て悩んでいた日下部。
千春の存在により、親子として二人の仲がスムーズに行き始めるのも、とても素敵だと思います。

ただちょっと、個人的に引っ掛かる部分。
う~ん・・・。
千春ですが、すごく男らしい性格なんですよね。
日下部が好きなんだと自分の気持ちに気付くと、いつまでもグダグダ悩んだりはしない。
すぐに告白する。

えーと、これ自体はいいのです。
ただ、日下部から「考えるのが難しい」と言われると、ショックから休んでしまう。
なんかね、いくらショックとは言え、秋の世話を放りだしちゃうのが、何かなぁと。
彼のキャラ的にも、この行動は矛盾してる気がする。

あと、全てがなんか上手く行き過ぎな気もしちゃって。
ここからアッサリ気持ちが通じあい、二人のめちゃくちゃ甘い日々が始まる。
この、イチャ甘だったり、日下部の溺愛ぶりだったりはとても良いのです。
恋愛に関してはうぶうぶな千春がですね、日下部の過剰なスキンシップに、初々しい反応を見せる所まで萌えて仕方ないです。

ただ「逃げ道は全て塞ぐよ」と、千春の親に交際宣言はどうなんかなぁと。
早いよ。
しかも、アッサリ受け入れて応援する千春の両親と、上手く行き過ぎてリアルみが薄い。
えーと、煽りが「あまふわ子育てラブ」なんですけど、確かにふわっとしてるなぁと言った読後感なんですよね。

まぁそんな感じで若干引っ掛かる部分はあるんですけど、全体的には好みの可愛い作品でした。

2

子はかすがい

私、日下部さんが良く解らないんですよね。
彼、成功したIT関係の会社の代表取締役なのに、妻に捨てられているんですよ。
子どもの秋のことを大事に思っている様なんだけれど、会社でのハードワークは止めていないみたいだし。よくあるパターンでは『不器用で子どもの愛し方が解らない男』っていうのがおりますがね日下部さんってそんな感じもしないのよ。なんか『なんでもそつなくこなす』感が半端ないんですもの。

それに対して千春と秋は良く解ったんですよ。
秋なんかね「いやー、人見知りの子でこういう子いるよねー(物わかりの良さは出来過ぎだけど)」って思いましたし、千春の素直さや『大きなことではないけれど毎日の生活の中で人の役に立ちたい』と思っている善良さみたいなものは、とても感じか良いのです。好感を持ってしまうのです(だから敢えての『目つき悪い』設定だったのだろうとは思うのですが、これいらなかったんじゃないかと。素直に『良い子』でいいんじゃないかと)。

亡くなってしまった愛犬を模したマジパンを作ったことで千春は秋のハートをゲットするのですが、このエピソードがあまりにもドンピシャに美しいんですよ。
孤独な子どもの心を自分が持っている菓子作りの技術で開いて行く長男坊の話。これ、とても面白かった。

なんかその分、日下部と千春の恋のエピソードが霞んでしまった様な気がするんですね。
恋のはなし<子育て日記、っていう感じで。
わたくし的には『甘々』っていうより『ほのぼの』味が強いように感じました。
誤解されない様に書いておきますが、恋風味は少なくともとても和みましたよ。

0

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